2024年3月16日土曜日

福島第一事故の教訓とは?

 

福島第一事故から13年たった。しかし、原子炉の廃炉の見通しはたっていない。

これは、根本的に日本の科学技術に対する取り組み、社会の構造と精神に関する問題を示している。また、90年代に日本の半導体産業が不振に陥り、IT技術でも世界に後れを取り、経済が2020年代の今日まで、30年間にわたって停滞したこととも関連している。世界史的な観点から見れば、これは現在の物質文明が終焉段階に入ったことを意味する。

政治的には、福島第一事故以来の日本の政界をリードして来た安倍派の崩壊が、日本の政治体制の危機を示している。首相として最長期の座を維持し、安倍一強と言われ、政界を支配した安倍晋三は2022年に宗教関係の問題で信徒家族に射殺され、安倍派は現在、政治資金パーティの違法な取り扱いで崩壊の危機に瀕している。まさに、「奢れる者は久しからず」の言葉の通り、日本の頂点から奈落に落とされている。

このような問題の根本は、責任ある地位にいる者の利己主義です。日本の経済や政治がどうなろうと、自分たちの利益が守られれば良いとする考えがもたらした結末です。

福島第一原発でも、東電が利益追求に走り、津波対策の数億円の支出を削り、数兆円規模の事故を誘発した。日本の電機会社も目先の利益優先で、製造基盤を人件費の安い海外に移し、国内の半導体分野の発展を怠った。また、他の産業もIT分野への投資を控えて、コスト削減による内部留保金額の増大だけをめざした。そして、企業は30年にわたって人件費の抑制を続け、消費は低迷し、日本のGDPは中国やドイツに抜かれる事態になった。安倍晋三のアベノミクスも「2%の賃上げ」ではなく、「2%の物価上昇」などという勘違いの政策だったが、成果が出ないまま安倍は2度目の病気退陣を強いられていた。

福島第一原発も小手先の対応ではなく、今までの規模を超えた工法・技術を最初から採用すべきだった。原発建屋を、地下も含めて完全に覆うような巨大施設を設けて防護し、周囲の環境に全く影響を与えない廃炉作業を目指すべきだった。そうすれば、処理水も発生しなっただろう。霊能者に相談していれば、事故対応の正しい助言が得られたであろうに、政府も東電も小手策の技術的解決法に拘泥しすぎている。

福島第一事故は、人間の対応能力を超えた事故・事件が技術によって生じるようになったことを意味する。また、日本経済の30年の低迷は、資本主義下における利己主義が、経済事態を破壊することを意味する。

例えば、AIの発展がもたらす社会的な影響には、AI犯罪/テロによる社会の大混乱が考えられる。さらに、国際的には紛争・戦争への適用によって、国際社会の壊滅も考えられる。また、中国やアメリカの市場経済や資本主義も、対応不能の事態を生じさせる可能性がある。オバマ政権前のリーマン・ショックを超える金融・経済危機が中国やアメリカで生じる可能性がある。

もはや、世界の物質文明は終焉段階に入ったと考えるべきです。日本の半導体産業の低迷、中国の不動産不況、アメリカの政治的分裂、ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルのガザ侵攻などは、それを象徴している。

解決策は、人間が物欲を捨てて、霊的な成長を目指すことです。人間関係でも、社会でも、国際関係でもカネ、富、経済力で解決するのではなく、愛と信仰に基づく霊的な力で解決すべきです。

21世紀中には、第三次世界大戦が生じ、自然大災害が生じ、物質文明は危機に瀕する。今からでも、聖書を読み、イエス・キリストの言葉を学び、霊能力を正しく伸ばすことです。