どんな秘密でも、いずれ明らかにされる （野田増税の動機とは？）

キリスト曰く、「どんな秘密でも、いずれ明らかにされる」。

秘密の部屋で語ったことも、屋根の上から大声で世間に広められる。

明らかにされない秘密はない、というのが教えです。

これは、誰も見ていないから構わない、人に知られなければよい、などと考えて愚行、悪行を行うことを戒めるものです。

野田総理と谷垣総裁が、消費税の増税法案可決と衆院解散に合意してひそかに裏取引をしているかもしれない。しかし、それもすぐに明らかにされる。もちろん、そのような裏取引はとんでもないことです。

今や野田首相は、「増税」真理教の教祖のように自分の論理（教義）を強弁しています。これは危険です。

百年に一度の世界金融危機、千年に一度の災害と原発事故、２０年のデフレの中では、人心が落ち着くまで２～３年は増税論議を封じるのが当然です。

円高、国債価格の安定、日銀の国債買い入れ／政府紙幣による償還の可能性、中国の低賃金の影響によるデフレ、米国より低い失業率、韓国の外貨不足を助ける日本の資金的余裕、その他、現時点での増税を否定する要因は多い。

逆に、増税して歴史に名前を残そうなどと、政治塾的な功名心に走っているとみられます。野田首相が誰から増税案を吹き込まれたのかも大体わかります。以前、菅財務大臣が鳩山首相に、「普天間のへまをカバーにするには、増税を持ち出すのが一番だ」、と述べたと伝えらています。福島第一原発事故の取り扱いの失敗を責められないように、新たな話題として増税の推進を、野田首相に菅がすすめたのではないでしょうか。

いずれにしても、現状の日本では消費税の増税は税収増加にもならず、自殺者を増やし、景気にはマイナス要因となり、被災者にも負担となる。

小泉時代のように、景気浮揚、GDP拡大など、自然増収をはかり、金持ち・大企業には増税し、さらに新エネルギー技術の輸出などで経済を活性化し、所得税・法人税の増収をはかる。こういうまともな政策を推進すべきです。

野田首相の狂気のような増税推進には新興宗教的なあやうさが感じられます。首相の背後に誰がいるのか、どのような話がおこなわれてきたのか、いずれ明らかになるでしょう。

TEPCO'ｓ OFFICE, Tokyo

ブッダ曰く、「賢者はその貪欲を断ち切り、執着することなく、一切の苦しみを捨てて進んでいく」

人々の貪欲の集中するところが政界かもしれない。

それで政治家は貪欲な人々のリーダーにふさわしい外観をとろうとする。ああいう背広を着たり、クールビズを率先したりする。おかしな言葉づかいをしたり、思い上がった態度をとり、選挙に当選後は市民・陳情者・一般人を見下した態度をとる。そして、蓄財に走る。政治家になって貧しくなった人間はほとんどいない。自費を使って政党を立ち上げた鳩山元首相などはましなほうかもしれない。

菅前首相は、被災者が仮設住宅にも入れず、あるいは、原発事故にうちのめされているときに、夫婦で頻繁に高級レストラン、料亭を食べ歩いたいたと言われる。人と会うのが目的か、豪勢な食事をするのが目的か、全く疑われるような公費による自己接待をしていた。

菅前首相は脱原発をとなえるが、原発推進の野田内閣を支えている。こういう矛盾から、その政治行動は信用できない。

例の、菅の思い込みによる「全面撤退」阻止、東電怒鳴り込み事件をみても分かるように、民主党の政治家の常識、理解力は意外なほど低い。（超一流企業の東電が福島第一から、単にやる気をなくして、あるいは、低レベルの放射能が怖くて、復旧を放り投げ、「撤退、撤退」などと言うはずがない。） そういう知的レベルで野田首相が増税を叫んでも全く信用できない。

彼らは有権者から与えられたものにすぎない権力に執着し、貪欲化している。自分たちの能力の限界を悟れば、自民党にすがりつくのではなく、潔く総選挙をして野に下り、修行をし直すべきです。

The Supreme Court Bldg., Tokyo

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追加：

インチキ宗教にも貪欲が集中する。

中学生でも仏典を朗読できる。高校生でも宗教知識を覚えることができる。一般人でも神秘体験を経験することがある。

インチキ宗教家は、最初から、「宗教はカネになる」と思って、宗教知識をしこんでいる。そこまであくどいカネもうけを考えることなど、想像もできない若者がこれにひっかかる。

「仏教の教えを金儲けに利用して、聖者を演じる人間などいるはずがない」と若者は考える。しかし、カネになるなら、聖者の演技もするのが詐欺師であり、そういう悪人は多い。

（死刑を回避できるなら、狂人になったふりをする犯罪者もいる。）

宗教界で成功すれば、下手な芝居、演技でも、口先だけの説教でも大金が手に入る。このような宗教ビジネスに執着する悪人は多い。

宗教は個人として、日常生活の中で、一般人の苦労を経験しながら実践するものです。さもなくば、ブッダやキリストのようにホームレス伝道をしなければならない。教祖が一般信徒よりうまいものを食べる教団などインチキそのものです。

なお、「国家信仰認定試験」などはない。信仰の程度を証明する方法はない。ただ、ホームレス以下の貧しい物質生活をすることが最低の「非インチキ宗教家」認証条件でしょう。