1970年代の初めにユリ・ゲラーが日本のテレビに出演し、超能力によるスプーン曲げを実演したときに、その番組を見ていた多くの子供たちが、念力によるスプーン曲げを行った。
あるテレビ局がその調査を行ったところ、全国で1万人を超える子供たちがスプーン曲げを行ったことが判明した。実際は、その10倍の子供たちがスプーン曲げを行えたと考えられる。つまり、日本には当時、子供だけで10万人の超能力者がいたことになる。
その中には、テレビに出演し有名になった子供もおり、今も活動している者もいる。また、超能力からUFOとの接触にまで、霊能力を拡大させたものもいる。今、祈祷師や、呪術家、心霊治療師、超能力者として活躍している者もいる。要するに、幼児から老人まで、意識しているか否かに拘わらず、百人に一人くらいは、日本に超能力者や霊能力者がいる。
しかし、当時、ある週刊誌がインチキををする超能力少年の写真を発表して、一気に超能力ブームは下火になった。また、学校でも給食に使われるスプーンを曲げるのは禁止された。ただし、ユリ・ゲラーを日本に呼んだ矢追純一の活躍は続き、UFOブームなどは続いていた。矢追は、UFOだけでなく、超常現象にも関心を示していた。
その後、宜保愛子が霊能者としてテレビで人気になり、霊能力で人々の霊的問題を解決するようになった。また、1990年頃に、高塚光が超能力治療者として出現し、多くの人々の病気を癒した。当時の矢追純一のUFO番組や宜保愛子のテレビ出演などは、今でもインターネットで見ることができる。
ただし、1995年のオウム真理教事件で、テレビでは心霊的な問題が敬遠されるようになった。オウム真理教も、霊能力を看板にしていたので、新聞・テレビなどのマス・メディアは霊能力/超能力関係の番組を自粛した。ただし、21世紀になって、再び、超能力や心霊問題もテレビに復活したが、一般の関心はエンターテインメントの一環として、スピリチュアルな問題を捉えるようになっていた。
このような流れの中で、阪大工学部の工学博士の政木和三が超常現象や霊能力の解明につくしたのが特筆される。政木は発明家でもあり、戦後の日本のエレクトロニクス産業の発展に貢献した人物でもある。彼は、生涯、3千件近いエレクトロニクス関係の発明をしたが、その特許をほとんど無料で開放した。政木は、科学至上主義であったが、念力によるスプーン曲げのスプーンを実測し、念力でスプーンが曲がることを確認し、心霊問題に取り組むようになった。そして、彼自身が超常現象を起こせるようになった。
今も、多くの人々が超能力の存在を信じ、心霊治療家に頼ったり、霊能力者や呪術者に相談したり、超能力を目のあたりにすることがある。つまり、国民の大部分は霊能力を信じており、超能力・霊能力を持っている人は、無意識の人も含めて、国民の約10%、100万人はいると思われる。
ただし、超能力・霊能力は、欲を捨てないと発揮できないと、政木が言うように、いつでも、どこでも発揮できるわけではない。かつては、週刊誌でインチキを暴かれた超能力少年も、体調が不良な時に、週刊誌に無理やりスプーン曲げの実演を要求されて、やむなく手を使っていた。それを、インチキ呼ばわりした週刊誌自体が、インチキ報道をしていたことになる。後に、この週刊誌の親会社の新聞はやらせ報道で責められる事件もおこした。
科学では、いつでも、どこでも証明されなければ、科学的真実とは認められない。霊能力/超能力は、そういう科学的な力ではない。人間の心理や意識と密接に関係する。だから、歴史的には、優れた宗教家など特殊な人物のみが、霊能力/超能力を使えるということになっていた。しかし、工学博士の政木は、誰でも無欲になれば、スプーンも曲げれるし、奇跡も起こせることを発見した。これは、ノーベル賞級の発見だったが、科学的な理論や証明は提示できなかったので、世界的には認められていない。
イギリスなどでは、シャーロック・ホームズの作者のコナン・ドイルが心霊研究に熱心であり、夏目漱石がイギリスに留学していた頃には、多くの霊能家がいた。今でも、イギリスは霊的研究では世界をリードしている。
霊能力/超能力は、欲のない子供たちによく現れるように、また、金銭的に無欲だった宜保や高塚、政木に現れたように、無欲であるときによく現れる。ユリ・ゲラーが超能力で油田や鉱山を発見し、大金を稼いだという例がるが、あくまで間接的な金儲けに使わなければ効果は発揮できない。ギャンブルや宝くじには使えない。
さて、日本に100万人いると思われる霊能力/超能力者の大部分は、自らの能力に気が付いていない。しかし、政木の理論によれば、誰でも無欲になれば、霊能力/超能力は発揮できる。ユリ・ゲラーのように、個人的な成功を目指してもよいが、政木のように世のため、人のためにその能力を使えば、もっと効果が出る。
具体的には、日本の100万人の潜在的な霊能力/超能力者が、平和と繁栄を願うことです。特に、2025年や2032年に予言されている世界や日本の大災厄が起こらないことを祈るべきです。日本の100万人の潜在的な霊能力/超能力者が、無欲に、そのようなことを祈れば、その効果は大きい。100万人の中には、空海やユリ・ゲラー並みの力を持つ者もいる。彼らの、霊能力/超能力の総和で、必ず、2025年や2032年の悲劇は回避できる。
ただし、このような霊能力/超能力で人を攻撃してはいけない。呪い殺すようなことは、神様に禁じられている。あくまで、世のため、人のために役立つことに霊能力/超能力を使わねばならない。人類最大の霊能者のイエス・キリストも、人々を助けらうためにしか霊能力を使わなかった・・・