2025年5月2日金曜日

貧富の差の霊的な意味・・・

 

2021年の日本の相対的貧困率は15.4%。 子ども(18歳未満)に限ると11.5%です。 すなわち国民の6人に1人、子どもの9人に1人が相対的貧困です。つまり、10人日本人がいれば、一人以上は相対的貧困状態にある。その裏で、330万人の富裕層がいる。

アメリカ(人口3億4千万人)でも、貧困層は国民の13%になり、富裕層は2000万人を超える。

日米ともに、貧富の差は大きい。(人口13億人の中国では、富裕層は580万人。)

物質文明の行きつく先は、皆が物質的に豊かになるのではなく、少数の金持ちと、多数の中間層、貧困層です。

だから、人々は悪魔に魂を売ってでも豊かになろうとする。しかし、死後の霊界では、願ったことは直ぐに実現する。霊界では、貧乏人はいない。カネも必要ない。しかし、霊界では、人間の本性が明らかになり、この世では上品な金持ちも、上辺の善良性は吹っ飛び、他人への支配欲と悪への志向がむき出しになる。

霊界では、信仰心と隣人愛だけが高く評価され、信仰心と隣人愛に満ちた人間は、高い霊格を与えられる。しかし、霊的な信仰心もなく、悪を好むものは、この世でどんなに高い地位にあっても地獄に落ちる。

即ち、この世では善良で,あくどいカネもうけのできなかった人の霊は、死後の世界では高く上げられ、この世で不親切で、冷酷な金持ちだったものは、死後の世界では地獄に落とされる。

地獄に落ちるのは、自ら好んで地獄に行くという意味です。霊界の上の天国の愛の光に耐えられない人間は、その光を避けるようにして、闇の地獄に行くのです。

この世で貧しいということは、欲のために、悪魔に魂を売って富裕層になろうとしなかったことであり、本質的に善良な人間だということです。ただし、現実には、貧しい人の中にも、悪人や犯罪者は多い。しかし、金持ちの隠された罪や悪と比べれば、その程度は小さい。だから、死後、天国に受け入れられ、そこに留まるには、生存中に貧しかったというだけではなく、神様への信仰心が問題となる。つまり、神様の愛に応えるだけの愛が必要となる。

貧困状態の悪人も、この世で一度は金持ちの状態を味わう。しかし、天使の介入によって、富を奪われ、貧困状態に落とされる場合もある。特に、悪人が信仰者を攻撃した場合、神様が天使を遣わして悪人から富を奪う場合がある。だから、貧乏人なら誰でも霊界から天国に行けるわけではないが、天国の近くに行けるのは、この世で貧しい生活を送った人だけです。

だから、イエス・キリストは、「この世で貧しい人は、死後の霊界で天国の近くに行けるので、喜びなさい」と言われたのです。

この観点から見ると、日本でもアメリカでも、死後は天国の近くに挙げられる人が、国民の10%近くはいることになる。こういう人が、実際は世の中を支えているのです。富裕層の富が世の中を支えているのではない。

だから、貧しい人を助ければ、それだけ、死後の霊界で高い地位に置かれる。地獄を避けることができる。この世で貧乏人を助ける人は、この世の富裕層が死後は、地獄で苦しむのを見ながら、天国に近づくことができる・・・