世界には、魔法や呪いを信じる人が4割もいる。特に、アメリカ人の7割は悪魔の存在を信じている。アメリカには悪魔祓いを行う神父も何百人もいる。バチカンにも悪魔祓いの担当者(エクソシスト)がいる。中国にも伝統的に呪いの文化がある。日本の陰陽道や真言密教(呪術を使う)も中国にルーツがある。日本社会でも、何らかの目的で祈祷師や拝み屋を利用する人は多い。
超能力治療者という存在があるが、呪術殺人者がいてもおかしくない。特に、日本の政治家の中には宗教団体と結びついて、その専属の祈祷師を使っている者もいる。総理在職中に呪いを受けて死亡した政治家や、元首相の中にも呪われたと考えられている者もいる。超能力者がスプーンを曲げているうちは問題はないが、人を呪って傷つけるようになれば問題が生じる。しかし、証拠もないので刑罰の適用は難しい。ましてや、悪魔が憑りついて苦しめられた、などというのは精神異常だと判断される。しかし、人間の精神や魂には不思議な力があると考える方が自然です。
だから、宗教を信じる人は多い。欧米の歴史も霊界の存在を信じるキリスト教や、霊魂を信じたソクラテスやプラトンの伝統をもつ古代ギリシア文明の影響を受けている。日本の縄文時代の土偶などは呪術の道具だと考えられるし、天皇家も呪術と関係がある。源氏物語も当時の霊的な文化を背景としている。欧米のキリスト教も本来は心霊的な宗教だった。聖書には、霊能力で奇跡を起こすイエス・キリストが描かれている。つまり、霊的な文化が現代文明の基礎になっている。
しかし、心霊主義や超能力の世界はあくまでマイナーな世界、裏の世界だとされている。これを教義にする新宗教は、90年代のオウム真理教によるテロ事件などで社会では警戒されている。実際、心霊治療やイタコの死者の招魂などならまだ安全だが、呪術による対人攻撃や殺人の試みは危険です。権力者も呪い殺されたのではたまらない。だから、聖書でも、日本の古代でも呪術や魔術は法的に禁じられていた(欧米の魔女狩りの伝統もこれに関係する)。
最近、ユリ・ゲラーがウクライナ戦争に関して、核兵器の使用を仄めかすロシアに対して、超能力で対抗すると明言している。ロシアがゲラーと関係の深いイギリスに核ミサイルを使うなら、超能力でミサイルを故障させると述べている。
戦争と呪術は古代から関係がある。ヒットラーも心霊主義と関係していた。日本も元寇の時代や、第二次世界大戦でも神道や仏教の呪術の力を利用した。元寇の時には神風が吹いて効果があったが、第二次世界大戦の時はアメリカのルーズベルト大統領を呪い殺せただけで、効果はなかった。天皇の神道における霊能力に疑問が持たれた。天皇家の霊的威力よりアメリカのキリスト教的霊能力が上回ったことが証明され、戦後は天皇家も宗教色を薄め、国民はアメリカ文明の優位を認めた。それでも、日本社会には、呪術の威力を認め、祈祷師や拝み屋を頼る文化は残っている。
この意味で、百歳になるまでゴルフや著述で活躍し、2008年に亡くなった塩谷信男の教えが注目されるべきです。塩谷はその呼吸法を平和を祈りながら実践することを推奨していた。深呼吸で宇宙のエネルギーを体内に取り入れると共に、世界平和を願うことで、世界と日本の平和が実現すると明言していた。医師でもあり心霊研究家でもあった塩谷はキリスト教とは無関係だったが、霊的な効果というものは理解していた。
個人的な利益や怨恨から祈祷師や拝み屋を利用するのではなく、人類の平和のために霊的な力を利用するというのが正しい。戦争をもたらすのは悪魔の仕業だと考えて、祈りによって神様の力を引き出し、悪魔に打ち勝てば平和は実現するということです。
実際、19世紀半ば以降、世界では聖母マリアが出現して、21世紀には人類に大きな危機が生じると警告してきた。特に、ロシアに警戒するように述べていた。恐らく、ウクライナ戦争の後には、ヨーロッパで第三次世界大戦が生じ、その後で地球規模の自然災害が生じる。その被害を防ぐには、全世界が神様に救いを求めて祈るしかない。心霊主義やスピリチュアリズムは、神様の霊に近づくために役立てるべきです。全人類が聖母マリアや神様に祈れば、人類は今世紀の悲劇を生き抜くことができるだろう。