カルト宗教(金目当てのインチキ宗教)の被害を防ぐには、小/中学校で「死後の世界の存在」、「霊界の存在」、「伝統的な宗教の基本」について教育することが必要です。
資産1000億円を保有したと言われるオウム真理教の教訓を学ぶべきです。また、米「ニューヨーク・タイムズ」によれば、76年から2010年までに、日本の旧統一教会からアメリカに36億ドル(4700億円)が流れたとされている(https://jp.news.gree.net/news/entry/4421239)。毎年、数百億円といわれるオレオレ詐欺などの特殊詐欺被害の総額を超える。
オウム真理教は、「超能力/霊能力」宗教として若者にアピールした。学校では教わらない霊能力や超能力を見せられた若者は、それだけで教祖を信じる。オウムの教祖はチベットやインドで「超能力/霊能力」を学ぼうとし、日本の霊能力者にも接近したが、「超能力/霊能力」は彼自身にはなかった。しかし、その方面の知識を貯めこみ、霊能者を演じ続けた。多くの若者が、その知識と演出にだまされた。超能力ではなく、マジックでスプーン曲げを行う奇術師のようなものです。しかし、本当の超能力者は超能力でスプーンを曲げることができる。
イエス・キリストは「時代の終わりには、にせキリストが現れて魔術を行う」と述べていたが、まさに、この教祖は「偽キリスト」だった。
イエス・キリストは弟子に、「病気を癒し、死者を蘇らせ、悪魔を追い出す」力を与えたとされている。だから、今もヴァチカン(カトリック教会)はそのような奇跡の力を認めている。他方、プロテスタント教会は、霊や奇跡には否定的です。ただし、いずれにしてもキリスト教は死後の世界、天国と地獄、イエス・キリストの霊能力は認めている。日本仏教の中には、死後の世界や霊の存在まで曖昧にしている教派もある。しかし、この世の道徳と宗教の違いは、霊界を認めるか否かにかかっている。
それでも、知識として死後の世界や、霊界の存在を知っていても、自分に霊能力の無い教祖は神様の存在は信じてはいない。当然、宗教知識でカネ儲けを考える。そういう人間の心に悪魔が入り込む。実際、この世の全ての組織は悪魔の支配の下にある。企業も、役所も、宗教団体も、芸能界も全ての組織の頂点に悪魔がいる。国家組織やエリートの世界の上にも悪魔がいる。だから、善人、信仰者は必ず悪魔の手先に攻撃される。
学校で、「死後も人の魂は存続すること」、「霊界は存在すること」を教えるだけでも、カルト宗教の被害者は減る。「この世には科学だけでは説明できないこともある」(その例がイエス・キリストによる奇跡)と教えるだけでも、インチキ宗教の被害者は減る。
イエス・キリストも仏陀も生存中は、ホームレス/乞食の生活をしていた。カネの力ではなく超能力/霊能力に頼って生きるのが宗教家です。物質的に(経済的に)貧しくない教祖は全てインチキだと思うべきです。「自分は悟ったから、禁欲生活をしなくてもいい」と言って高級車に乗り、高級焼き肉などを楽しむ教祖は明らかにインチキです。
戦前は、天皇神道が強制されていたが、その霊能力はアメリカのキリスト教の霊能力に勝てなかった。今の日本国憲法の基盤は、天皇神道ではなく、アメリカのキリスト教です。アメリカにもカルト宗教団はあるが、日本人はまず聖書を学んで、最強のキリスト教の霊性を学び、カルト宗教に対抗すべきでしょう。聖書を超える神学をもったカルト宗教はないのです。