かつての日本は、呪術の世界だった。
歴史上、縄文時代後の最初のヤマトの女王、卑弥呼は呪術(鬼道)で人々を支配したとされている。卑弥呼の系列の跡を継いだ天皇家も呪術にたけていたと思われる。しかし、呪術を用いた権力闘争が余りに酷くなり、呪術を封殺するために頻繁に首都を変え、飛鳥の宮から藤原京、そして、平城京(奈良)から長岡京、そして平安京(京都)へと遷都を続けた。
平安京でも呪術による権力闘争は続き、空海などの密教、陰陽道などを朝廷ばかりでなく、藤原氏などの貴族も使用し、平安時代は呪術の時代となった。そして、混乱の余り武士の暴力によって権力闘争に決着が着くことになり、鎌倉幕府が誕生した。武士の剣に象徴される死生観が呪術による生命の支配に勝った。
ただし、元寇の際には、鎌倉幕府も日本中の神官、僧侶、行者などを動員して呪術を発揮させ、強大な蒙古軍を抑えることに成功した。この勢いに乗って勢力を伸ばしたのは、日蓮などの鎌倉仏教です。しかし、密教勢力を幕府が抑えられなくなり、戦国時代に突入する。
やがて、鉄砲が導入されて、次元の異なる殺傷能力を駆使した織田信長が日本統一の寸前まで行くが、天皇家にまで脅威を与えた信長も呪詛されたと思われ、本能寺で暗殺される。跡を継いだ秀吉には呪術の力は不足しており、朝鮮出兵には失敗した。超能力を持った僧侶の天海や天台密教などの助けを得た徳川家康は怨念が渦巻く関西を離れて江戸に幕府を開き250年間の太平の世を開く。しかし、切支丹を抑圧した徳川幕府は19世紀の欧米の植民化政策に対抗できず崩壊する。そして、薩摩/長州などの反徳川勢力は、天皇家の呪術の力を頼って天皇家を持ち上げ、明治政府を樹立する。同時に、さまざまな神道系、仏教系の新宗教が出現し、その霊能力の助けもあって明治政府は日清・日露戦争に勝利し、同時に欧米文明を導入して近代化をはかった。
しかし、もはや呪術的な力もない天皇家は、欧米の科学力に頼った軍部の独走を抑えられず、明治維新体制は対米戦争で崩壊する。
そして、1945年の敗戦以降は。天皇家を始めとして、日本中のエリートがキリスト教に基づくアメリカの民主主義・文化を崇拝し、21世紀の今日にまで至っている。
つまり、「縄文の呪術世界」=>「卑弥呼の鬼道」=>「天皇家の呪力」=>「密教・修験道・陰陽道」=>「武家の死生観」=>「新宗教の霊能力」=>「軍部の狂気と天皇神道」=>「アメリカのキリスト教」が、日本の精神界の基盤となった。
つまり、卑弥呼以前の「縄文時代の呪術世界」から第二次世界大戦中の「軍部の狂気と天皇神道」までで、日本固有の霊文化は終わり、第二次世界大戦後から21世紀の今日までは、世界標準のキリスト教文化が日本にも及んだことになる。
つまり、いまだに日本固有の呪術文化に頼っていては、人類の文明の流れから取り残される。世界は、今、キリスト教による最後の審判や、聖母マリアの警告の時代に入ったことを理解する必要がある。
人に恨みを持った場合には、日本固有の呪術に頼るのではなく、世界標準のキリスト教の教えに従い、「神様/イエス・キリスト/聖母マリア」の助けを求めて、祈るのが正しい対処方法だということになる。
日本の呪術は、それなりに効果はあるが、霊界の悪霊や悪魔に対する力は弱い。霊界の悪霊や悪魔と戦って勝ったのはイエス・キリストなのです。日本の全ての霊の上にあるのは、霊界と物質界・人間界の創造主であるイエス・キリストの神なのです。日本人も、アメリカのキリスト教に基づく現憲法の威力を認めるなら、キリスト教の神を認めるべきです。
ただし、悪魔は現在の欧米のキリスト教社会にも侵入しており、現在の欧米のキリスト教文明は危険なまでに腐敗・堕落している。日本と日本人は独自にイエス・キリストの神を研究し、その威力の恩恵を受けるべきです。