日本人は伝統的に、死後の世界を信じてきた。しかし、明治、大正、昭和、平成、令和と時代が進むにつれて、現生中心の社会的洗脳が行われ、「死後は無だ」との思想が主流になり、国民の3割程度しか死後の世界を信じないようになった。
ちなみに、中国人は1割しか死後を信じていない。また、キリスト教国のアメリカでは、国民の約70%は死後の世界を信じている。(https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/b2ba037c226da6d25f327108589e9137360eee8e)
つまり、中国の恐ろしさは、精神性・宗教性のない物欲国家であることです。アメリカの危険は、カトリックという枠の無い行き過ぎたプロテスタント的な偏った宗教性から聖書無視・金銭崇拝に陥る可能性です。中国人は天国も地獄も信じないが、アメリカ人は金持ちは死後も豊かに生きれるか、又は、死後は虚無だと考える。世界のイスラム教徒の指導者は、死後はコーランの述べる天国があると信じており、世界の仏教徒は、この世で正しく生きれば苦の無い涅槃に入れると考えている。
他方、イギリスを中心とした心霊主義的キリスト教徒は、死後の世界、霊界、霊魂不滅を信じている。日本の心霊主義者はイギリスで交霊会などに出席して、心霊主義の実践を学ぶことが多い。アメリカでは、霊能者の数も多く、ケーシーなど著名な霊能者いたし、臨死体験を世界に広めたキュブラー・ロスやムーディなどの医学者や、前世経験を調査したステーィブンソンなどがいた。ハリウッドもエクソシスト(悪魔祓い)などの作品を作っている。中国は日本仏教の経典の発祥地であり、漢字も呪術から生み出され、孔子の儒教も葬礼が原点であり、現代でも気の名人や超能力者も多い。それでも、無宗教の共産党の支配下で物欲現生主義が幅をきかしている。ロシアはロシア正教会が根付いているが、ヨーロッパの主流のカトリックやアメリカ中心のプロテスタントには距離があり、政権と結びつかざるを得ない。
現代日本でも、超能力者、霊能者、祈祷師、密教僧などが奇跡的な力を持っているのを信じる人は多いが、それが、死後の世界の信仰へと結びつくことは少ない。新宗教の教祖には奇跡を起こす力が求められるが、あの世の話はまゆつばであり、現生の利益が第一だと考えている。また、天皇家は本来、霊的な力を持っていたが、今は、霊能力もなく、国民もそれを気にしない。しかし、国民の間でスピリチュアルな関心は根強い。
そもそも、現代の物質文明はキリスト教文化の欧米の科学・技術がベースです。だから、日本人は明治以降、欧米の文明を吸収してきたが、欧米文化の基盤のキリスト教は取り入れなかった。しかし、第二次世界大戦でアメリカに負け、占領され、マッカーサー元帥が起草したキリスト教的憲法を受け入れ、戦後は準キリスト教社会になった。しかし、天皇家は存続し、国民はキリスト教には距離を取った。その陰で、天皇家は子弟を英米に留学させ、キリスト教文化を吸収させ、世界で認められようとしている。ただし、国民には日本の霊性の本家である天皇神道の当主として君臨している。もはや霊能力のない天皇家が日本社会のトップであることが、国民の霊性の発展の障害となっている。日本の霊的発展を促進するには、大統領制の導入、新天皇家の創設しかないと思われる。霊能力(心霊治療や気象操作)があり、経済も活性化できる人間を選挙で新天皇に選ぶべきです(任期は3年)。しかし、国家元首は日本国大統領として、アメリカ並みの民主主義を保証する。
しかし、縄文時代(天皇家はまだ存在しない)以来の日本の霊性は、まだ生きており、歴史が分断した中国、自由が行き過ぎたアメリカ、歴史にあぐらをかくヨーロッパ、コーランに縛られた宗教独裁のイスラム圏、霊的混乱にあるインド圏、物質文化に圧倒されるアフリカなどより、日本の霊性は優れている。日本人の祖先も、天皇家の祖先も15万年くらい前にアフリカを脱出し、アジア大陸から日本に辿り着き、それぞれ霊性を発展させてきた。日本で彼らは霊性を得たのです。誰が、新天皇になっても、日本の霊性には問題がない。(アフリカで霊性を得た部族や、チベット辺りで霊性を得た部族もいる。日本の自然で霊性を得た日本人の祖先は、やはり、世界でユニークな存在です。)
それでも、宇宙の創造者の唯一神を信仰しない日本は、人類の代表とはなれない。日本が世界をリードするにはGDPの増大ではなく、キリスト教の研究に貢献することです。
21世紀は、物質文明から霊的文明への転換点となる。必要なのは、経済力ではなく、国民の霊性です。日本は、過去の天皇神道、仏教文化、古代の呪術時代を超えて、現代科学が到達しようとする霊的エネルギーの世界を見すえて、宇宙の創造者の唯一神が死後の世界も支配していることを理解し、正しい霊性を育むことで、22世紀に向かことができる。
超能力、霊能力、心霊主義、そして、死後の世界は全て、霊界からのエネルギーに関わるものであり、それを認めて研究することで、新たな文明を樹立することができる。