酷暑と大雨洪水、コロナの夏も終息しようとしている。さらに、安倍射殺事件の衝撃も薄れようとしている。しかし、この夏の教訓も多い。
気候変動の影響で、日本の夏は6月から7月、8月、9月までが雨季になったように見える。梅雨は曖昧になり秋雨時期と連続し、真夏日は6月から始まるようになった。ただし、雨の日が増えて雲も多く発生し、太陽からの熱線が遮られ、酷暑が緩和されている。酷暑と大雨のバランスが夏の鍵となった。
コロナは世界的には峠を越え、欧米ではマスクを付けなくなったが、東京ではまだ毎日、1万人を超える新規感染者が出ている。コロナの後遺症も隠れた問題です。さらに、ウイルス自体やワクチンの影響もまだ十分には解明されていない。さらなる変種や、別の感染症の発生も心配される。日本では、東日本大震災の死者を超える3万人が既に亡くなっている。日本の感染者総数は1800万人に達し、最終的には2千万人、国民6人に一人がコロナに感染すると思われる。感染開始2020年の当初には予想もできなかった事態です。
今回のパンデミックが終息しても、また、いつ新たな別種のウイルス感染が始まるとも限らない。むしろ、人類はこれまでの100年は、感染症的には幸運だったのかも知れない。経済のグローバル化によって人と物の動きが世界的に加速し、感染症の流行もグローバル化した。グローバルな物流、特に中国を含むサプライチェーンの体制も反省が強いられている。
酷暑とコロナに慣れ、ウクライナ戦争の衝撃も落ち着いた頃、安倍射殺事件が日本を震撼させた。射殺の原因は政治的なものではなく、カルト的な宗教団体との関係だった。オウム真理教事件以来、カルト的な宗教への警戒感は国民の間で高まっていたが、安倍元首相の祖父の代から縁のある、韓国生まれの宗教団体が絡んでいたことが注目される。アベノミクスで華々しい成果を挙げたとされている安倍晋三の影の部分が浮かび上がったとも言える。また、この夏以前から公的機関、役人のレベルの低下が顕著になっていたが、今回の事件でお粗末な要人警護の問題が明らかになり、来年の広島開催のG7の警備も心配される。
ウクライナ戦争、コロナ、猛暑で大きなストレスを感じていた国民に、そのストレスをぶっ飛ばすような安倍射殺事件も、今や忘れ去られようとしている。そして、国民は何も学ばずに生き続ける・・・ということであってはならない。せめて、ここで教訓をまとめてみよう。
まず、気候変動問題は、石油・石炭からの二酸化炭素放出による地球温暖化が原因である以上、新たなエネルギー源の利用方法を早く開発すべきです。地熱の発電利用の革新的方法、自動車/航空機の新燃料の開発が必要です。
コロナでは、健康問題への反省が求められている。健康の基本は水や食料、医薬品ではなく、呼吸、即ち、酸素です。食料が無くても水だけで人間は10日程度は生き、食料も水も無くても人間は3日は生きる。しかし、酸素が無ければ5分で人間は死ぬ。コロナ患者も血液の酸素含有量で重症度が判断される。ヨガを始め、さまざまな呼吸法が教えられているが、とにかく新鮮な空気を深呼吸する習慣をつければ、体中の細胞に酸素が行き渡り健康が維持される。105歳まで生きた内科医の塩谷信男が提唱した「正心調息法」なども参考になる。塩谷の言葉を使えば、「酸素は最大の栄養素」だということになる。呼吸法の改善でコロナに勝つべきだ、ということになる。
安倍射殺事件は、政治家とカネと宗教団体の関係を反省することが求められている。この問題を突き詰めれば、権力と結びついた闇の勢力といわれる、悪意の支配集団の問題になる。一般人を洗脳し、その生活を破滅させてでも組織の利益を図ろうとする勢力が、政治家と結びついて権力に影響を与え、その力で組織を守ろうとする動きは監視しなければならない。政治的には一般人の上に、政治家と官僚機構があり、彼らの上に悪魔がいるということになる。悪魔に直接支配されるエリート/富裕層が闇の勢力のメンバーだということになる。
射殺犯の罪は重く、容易に弁護することはできないが、社会の隠れた問題を明らかにしたという点は否定できない。しかし、安倍一族とカルト団体との関係が法廷で明らかにされないように、犯人は精神異常者として犯人も裁判も葬り去られる可能性すらある。その場合、そこにも闇の勢力が働いたということになる。オウム真理教事件は、まだ終わっていないということになる。
しかし、国際的な危機であるウクライナ戦争も半年を過ぎた。戦争は始まれば簡単には終わらない。この戦争は第三次世界大戦や核戦争につながる可能性がある。この戦争を始めたプーチンと安倍晋三は北方領土問題を交渉し、日本はクナシリ/エトロフ島を放棄して、信用のできないロシアと無意味な平和条約を締結しようとしていたことも忘れてはならない。この動きに、日本の新聞もNHKも警戒しなかったということも理解できない。ロシアが条約違反の常習国であることを示したウクライナ戦争の最中に、安倍元首相が宗教がらみで射殺されたことは、プーチンをかつて山口県に招いて歓待した安倍の政治姿勢への、日本の神々の厳しい審判のようにも思える。(勿論、誤解の無いように言えば、このような射殺事件は決して容認できることではない。安倍元首相を射殺しなくても、SNSや書簡で社会や新聞、テレビ局に宗教団体の違法性を訴えるべきだったのです。)
いずれにしても、ウクライナ戦争が長期化し、10年後にはNATOとロシアが戦争状態になる可能性は高い。また、ペロシ米下院議長の台湾訪問に過剰に反応する中国は、明らかに台湾の武力併合を狙っている。10年以内に米中が台湾を巡って軍事衝突する可能性も高い。米・中・ロの軍事衝突は核戦争に発展する可能性も高い。これは、聖母マリアが19世紀以来、ファチマなどに出現して警告してきた「時の終わり」の大戦争を意味する。ノストラダムスの世紀末の終末予言が半世紀遅れてやって来たことになる。
「正心調息法」の塩谷信男は、深呼吸を実践する際に、正しい心で神様に願い事をするように勧めている。「神の無限の力が、凝(こ)り凝って、真の大和(だいわ)の世が成りなった」と神様に願えば、世界の平和は実現すると述べている。日本人のできることは、もはや、このように神様に世界平和を祈ることしかない。
気象異常、感染症、社会の闇の勢力、国際問題は、もはや、取り返しのできないレベルにまで悪化している。それが、明らかになったのが2022年の夏だと言うことになる。個人の健康問題、社会の健全化、世界の平和は、21世紀の前半に大きな試練を経ることになる。せめて、その覚悟をして何が起きてもパニックにならないようにしなければならない。これが、この夏の教訓になる・・・