霊の存在を認める人間は、増えている。死後の世界の存在を認める人間も増えている。また、魂の再生、生まれ変わりを信じている人間も増えている。しかし、悪魔の恐ろしさを認識する人はまだ少ない。
歴史と伝統のある宗教、即ち、キリスト教や仏教の枠組みを外れて、霊や輪廻転生の考えに深入りすると、間違った方向に進み、最悪、悪魔の影響を受けたり、現実界と霊界について異常な観念を持つようになる。
例えば、自分はこの太陽系外、又は、天の川銀河系外の星からやってきた魂を持っていると考える人もいる。そのような人は、「地球に生れれたのは、文明が劣り、地獄のような地球で魂の修行をするためだ」と信じるようになる。そして、地球は余りにレベルが低いので、やがてUFOなどによって地球を脱出し、故郷の他の銀河系に帰る運命にあるのだと、公言するようになる。
これは、誰も否定することのできない話ですが、証明することもできない。しかし、地球の人間界の全てをこの考えに基づいて解釈すると、「地球の人間界に対しては、一切、無責任で無関心な姿勢」が出てくる。どうせ、地球での修業に失敗しても、次に生まれてくる時には、高い文明を持った故郷の銀河系内の惑星で再生して、幸福に生きることは約束されていると考えるからです。しかし、それでは地球での修業はどうなったのかということになる。この天の川銀河系の外の、高い文明がある他の銀河内の星で、どうして地球での修業が失敗することが予測されなかったのか、ということになる。
要するに、地球の人類を救おうという考えは、そのような異星生まれの魂を信じる限りは出て来ない。地球など破滅しても関係ない、自分は故郷の他の銀河系に帰るだけだと言うことになる。これは、悪魔の思想です。
我々の天の川銀河系も、他の銀河系も、直径数百億年という広大な物質宇宙の一部です。そして、この物質宇宙は、霊界のエネルギーから生まれれたと考えるのが正しいのです。天の川銀河系から他の銀河系に行くのが救いなのではなく、物質宇宙から霊界に行き、さらに、天国に行くのが救いなのです。この流れを妨げようとするのが悪魔の狙いなのです。
どの銀河系の高等生物も、死後は、霊界に入るのです。全宇宙には3千億の銀河系があると考えられる。1つの銀河系で生まれた1つの魂が、修行のために我々の地球に人間として生まれているとすれば、3千億人の宇宙人が地球にいることになる。現在の地球の人口の70億人をはるかに上回る。これは、もう狂った考えです。
この世から霊界に入り、天国に入ることのできる魂は、もう、この世に生まれ変わる必要もないのです。しかし、悪魔は、そのような魂から情報を得て、新たに人間界に生まれる魂にそのような情報を吹き込んで、生まれ変わりを信じ込ませることもできる。そのような魂は、次の生まれ変わりを信じて、地上の生活にこだわる。それだけ、天国が遠くなるのです。
人間の魂は、霊となって霊界に入り、天国を目指すべきですが、「この世で貧乏で苦しんだ霊のみが天国に入る」というのが、イエス・キリスト、即ち、神の子の教えなのです。魂の修行とは、この世で貧乏生活をすることなのです・・・
そして、宇宙人や、他の銀河系で発生し、地球で生まれ変わった宇宙人の霊も例外ではないのです。なぜなら、それがイエス・キリスト、即ち、物質宇宙と霊界の創造主である神の子の教えだからです。