イエス・キリストは、「自分の利益のために生きる者は、神様に滅ぼされ、神様のために自分の命を捨てる者は、永遠の命を得る」という趣旨のことを言っている。
バブル経済というのは、皆が自分の利益を求める世界です。だから、バブルは必ず崩壊する。日本も株価がバブルの崩壊後、そのレベルに戻るまで30年以上も低迷した。
企業は自社の利益を図り、財務省も自分たちの権益を第一に考え、国民を無視して、賃金の低下を推進して来た。そして、企業の内部留保は増加し続け、国の金融資産も増加を続けた。しかし、国民の貧富の格差は増大し、特殊詐欺は増大し、民度は低下した。経済重視の社会は、腐敗・堕落することが示されたのです。
そもそも、この世の後には死後の世界、霊界が待っている。いくらこの世で物質的に繁栄しても、あの世ではこの世のカネも富も無意味です。死後、霊界に入った霊は、神様の教えを学ぶ修行を強いられる。その修行にこの世の富は邪魔になる。神様の愛と真理を学ぶには、生きている間に、物欲を離れ、隣人愛と、神様への信仰を持って生きる必要がある。神様は「全知全能」であり、かつ、「全善」なのです。
善悪の判断は誰でもできる。「完全な善である神様」を目指すのが人間界や霊界での修行です。そして、「完全な善」に近づけば、天国に受け容れられ、「永遠の命」が与えられるのです。
これは、仏教でも神道でも教えている真理と同じです。仏教や神道でも、どんな悪事を働いてでも豊かになれとは教えない。正しい生活を送り、善行にはげめと教えている。そして、究極的には物欲を捨てよと教えている。
それは、「完全な善である神様」が霊界、物質界、自然、人間界を作られたのであり、人間は完全な善を目指すことで、死後は、霊界の天国に入れると教えるイエス・キリストの教えと同じです。
経済重視の社会から、精神重視の社会に転換するとは、悪の社会から善の社会に転換することです。この世の悪は、カネや富を求める心から生じるのです。つまり、聖書を読んで神様の教えを理解することで、人々は物欲や拝金主義から解放され、神様の憐れみを受けることができ、死後は、天国に入ることができるのです。
具体的には、日本の伝統の清貧主義がイエス・キリストの教えに近い。悪魔の支配下でカネと富を求める生活を続けても、死後は天国に入れず、地獄に行くことになる。聖書を読んで清貧生活をすることで、死後の幸福が保証されるのです・・・