100年前の第一次世界大戦(1914~1918)の末期1917年に、ポルトガルのファティマに「聖母マリア」が出現した。そして、3つの預言を述べた。これが、有名な「ファティマの預言」です。この聖母マリアの出現はバチカンも事実であると認めており、現地には聖堂が立てられ、歴代のローマ法王も何度か訪問している。
聖母の第一の預言の通りに第一次世界大戦は1918年に終了し、第二の預言の通りに1939年に第二次世界大戦が始まった。そして、第三の預言は2000年にバチカンが公表したが、その内容については、バチカンは全てを公表していないのではないか、との疑惑がまだ払拭されていない。
ファティマで聖母の預言を聞いたルシアは、その予言を書き記し、バチカンに預け、「1960年まで、又は、自分が死ぬまで」は、公表してはならないと告げた。ルシアはカトリックのシスターになってバチカンの管理下にあったので自由に発言はできなかった。そして、1960年になってもバチカンは「第三の預言」は公表せず、謎のままとなっていた。
その間、1981年と1982年には、法王ヨハネ・パウロ2世は暗殺に直面したが生命は助かった。2000年には、歴代の法王が公表しなかった「第三の預言」を法王ヨハネ・パウロ2世は公表し、その内容は1981年と1982年の法王暗殺未遂を知らされたものだと、バチカンは述べた。しかし、第一と第二の預言が世界大戦に関わるものであったため、バチカンの発表内容には疑惑が生じていた。
やがて、2005年にルシアも法王ヨハネ・パウロ2世も死亡した。ただし、この100年間に聖母マリアは、ファティマ以外の世界の各地に現れ、人々に警告を与えて来た。日本の秋田の女子修道会にも聖母マリアが出現し、1973年から1984年までマリア像から涙が流れた。
1917年のファティマの聖母マリアの出現から、第二次大戦開始までは約20年、ルシアが指定した1960年からヨハネ・パウロ2世の暗殺未遂までが約20年、そして、ルシアとヨハネ・パウロ2世の死亡から20年後は、2025年になる。現在、2022年ではまだコロナの世界感染は終息せず、聖母マリアの預言の中で警戒されたロシアによるウクライナ侵攻はまだ終わっていない。
この意味から、2025年に向かって世界は「第三次世界大戦」の危機に進んでいるのではないかとの不安が生じても当然だと言える。
ちなみに、1961年にはスペインのガラバンダルでも聖母マリアが出現し、同様の預言を与えており、「第三次世界大戦」の危機が近いとされている。そしてボスニア・ヘルツェゴビナのメジュゴリエでは、1981年から現在まで聖母マリアが出現し、同様の警告を与えているという。
他方、近代科学の基本を築いたニュートンは、その聖書研究から2060年に「世界の終わりの始まり」が開始すると予言している。これら、キリスト教世界の預言を考え合わせると、世界は、現在、2022年のコロナ大感染やウクライナ戦争を通して、2060年前後の「第三次世界大戦」の危機に向かっていると考えられる。もし、それが全面核戦争になれば、人類は文明崩壊の危機に曝されることになる。2020年代の危機を切り抜けたとしても、さらに、2030年代、2040年代、2050年代には、引き続いて中国やロシアが関わる大感染、戦争が生じると思われる。そして、最後には「第三次世界大戦」が待っていると思われるのです。
20世紀から聖母マリアが各地に出現して、人類に警告を与えていることは軽視すべきではない。21世紀中に人類文明が崩壊するとは思えないが、多くの試練が続き、人々はその生き方を変えて、悔い改めることを求められていると考えるべきです。
結局、この2千年間の文明の基礎になったキリスト教を学び、聖書を読んで、人生観、死生観、世界観を変えることを人間は、神様に求められているのです・・・