死後の世界は存在する。だから、死を恐れる必要はない。これが、21世紀の常識になるべきです。
この2千年の世界の文明の基盤になってきたキリスト教の教えは、「死後の世界は存在する」という教えが中心になっている。
その上で、「金持ちは、死後、天国に入れないが、貧乏人は天国に入れる」と言う教えを広めたのがイエス・キリストなのです。
従って、初期のキリスト教は貧乏人が主流だった。この世に絶望していた貧乏人の多くが、このイエスの教えに慰められ、イエス・キリストを信じた。そして、キリスト教が成立したのです。つまり、キリスト教は「貧者のための宗教」だったのです。だから、「カネ持ちには神はいらない」と、イエス・キリストは述べたのです。
死後、地獄に落ちると分かっていれば、誰もカネ持ちにはならない。死後、天国に入れると分かっていれば、皆、貧乏人になるとうする。これが、本来の人間の姿なのです。むしろ、死後の天国での永遠の幸福を求めて、この世で貧乏競争があってもおかしくない。これが、真理なのです。
歴史的には、2千年前の貧乏な人々に同情した神の子、イエス・キリストが、わざわざこの世に現れて、この真実を伝え、貧乏人に慰めを与え、悪魔に魂を売って富を求めないようにキリスト教を打ち立てたと考えるべきなのです。
しかし、イエス・キリストの出現から2千年たっても、いまだに、人々はカネと富を求め、この世で幸福になろうと苦労している。そして、死後は多くの人間が地獄に落ちる。「これに怒った神様が、富で堕落・腐敗した人類社会を罰する」、これが神学的な歴史観です。
千年に一度の災害、という言葉がありますが、「今は、2千年に一度の人類文明の危機」というべき時代にある。従って、20世紀になって、第一次、第二次世界大戦が発生し、21世紀には第三次世界大戦が発生すると思われる。それは、人間社会に怒った神様が人類を罰しようとするためです、この悲劇が神様の承認によって生じるのなら、誰も止めることはできない。
しかし、今世紀の悲劇を切り抜ければ、人類はさらに2千年以上繫栄すると考えられる。ただし、そのためには「悪魔に魂を売ってでも富を求める」という生き方はやめなければならない。
イエス・キリストの教えを信じずに、「悪魔に魂を売ってでも富を求め、この世で幸福になろうとする」人間ばかりになり、そのような人間が死後、地獄に落ちる。これが、死後の世界、霊界の真相だと考えられる。全ては、悪魔が人間を洗脳し、カネを求めさせ、神の教えに背を向け、「悪魔(カネ)を神と崇めさせている」からです。そして、この世の全ての問題は、このような状況から生じているのです。
人間は、まず、「死後の世界は存在する」ことを信じ、さらに「金持ちになれば、地獄に落ちる」ことを信じるのが、正しい生き方なのです。悪魔は、出来るだけ多くの人間を地獄に連れ込もうとしている。カネと富の誘惑、この世の幸福の陰には悪魔がいることを見抜く必要があります。そのためには、聖書を読んでイエス・キリストの教えに親しむことが必要です。
そうすれば、この危機の世紀も人類は生き抜くことができるでしょう・・・