昭和天皇は1989年になくなり、1990年から世紀末が始まり、今日の2022年まで30年に渡って世紀末が続いている。これが、正しい歴史認識です・・・
日本経済は、1990年からバブルの崩壊とデフレの時代に入った。しかし、日本のGDPが世界第二位の時代は2010年まで続いた。その間を通じて、現在まで日本の賃金は上昇せず社会の停滞は続いている。その原因は、企業が近視眼的・利己的に低賃金の中国に生産拠点を移し、国内労働者も低賃金に抑えて国際競争力を確保し、内部留保を高めようとしたことにある。この企業のマインドは今も続いており、結果として中国の無軌道な経済発展をもたらし、日本では、国民軽視の風潮の中で毎年3万人近い自殺者を出していた。日本はある意味で異常な状態の中での繁栄であり、国内の貧富の差は広がり、デフレより問題の多い少子化・高齢化の社会になった。ただし、日本は国際的には日米同盟の下で平和を享受している。ある意味で豊かな社会の停滞状態だった。昭和の戦後体制は、貧乏人を幸福にしなかったが、日本の平和な文化は守られた。
国際的には2008年のリーマン・ショックでアメリカの資本主義・金融体制が揺らぎ、アメリカは史上初の黒人大統領のオバマを選出し、事態の収集を図った。しかし、米国内の分裂は続き、2016年の白人優先主義のトランプが大統領に選出された。トランプは一期の政権だったが、政治力は保持し続け2024年の米国大統領選が注目されている。日本では2009年にリベラルな民主党が自民党から政権を奪ったが、2012年には再度、自民党に政権が戻り、民主党は信任を失い、瓦解した。その間に中国は拡大した経済をテコに、覇権主義を明確にし出した。
この間、日本社会に大きな影響を与えたのは1995年の阪神大震災とオウム真理教テロ事件だった。戦後50年の繁栄の最中に、日本が地震国であるということを思い出させ、また、カルト宗教の危険性を示し、社会の闇を提示した。2011年には東日本大震災で日本列島の脆弱性が再認識され、2022年には安倍元首相の銃殺でカルト宗教の問題が未解決であることが明らかになった。日本の自然環境も精神文化も、一皮むけば危機状態が続いていることが明らかになった。
1990年代には、昭和の戦後に活躍した芸人・作家・有名人などが次、次に死亡し、昭和・戦後の文化の終焉を思わせた。この意味で最後の昭和・戦後の文化人ともいうべき石原慎太郎が2022年に病死したことは、まさに、時代の終わりを象徴している。コロナ禍の中で他の昭和の芸人・有名人も死亡している。
21世紀はアメリカの同時多発テロで始まり、アメリカはテロとの戦争に突入し、日本も自衛隊のイラク派遣などで、戦後の非戦路線を修整した。また、北朝鮮による日本人拉致も明らかにされ、日本の安全保障意識に大きな影響を与えた。テロとの戦争でアフガニスタンに侵攻した米軍が、アフガニスタンから完全撤収したのは2021年だった。その間、2014年にクリミヤを武力併合したロシアは、2022年には本格的にウクライナに侵攻する。また、中国はアメリカ要人の台湾訪問に反発し、大規模な軍事演習を行い、香港や台湾をめぐって米中間の緊張は高まっている。20世紀末には第三次世界大戦は生じなかったが、2022年のウクライナ戦争は、第三次世界大戦に繋がる可能性は高い。
また、21世紀に入って温暖化に伴う異常気象が世界的で多発した。日本では2011年の東日本大震災で福島第一原発事故が生じ、エネルギー問題が浮き彫りにされた。しかし、2022年のウクライナ戦争に伴う、ロシアからの世界へのガス・石油の供給が滞り、原子力の見直しも起こっている。電気自動車の普及とは別に、電力源の問題はまだ解決されていない。21世紀の新エネルギーは、まだ開発されていない。
世紀末は、このように1990年から2020年まで30年間続いた。この間は、日本では昭和戦後体制の延長の期間であり、世界はアメリカ主導の戦後体制の時代であった。欧米・日本の人々は資本主義・民主主義の繁栄を享受したが、中国・ロシアの独体制国家は経済力や核戦力に基づく覇権主義を鮮明にするようになった。
そして、2022年は「時代の終わり」の始まりを象徴する事件が頻発している。まだ引き続いてコロナ感染の脅威が残り、ロシアは軍事大国思想に復帰し、中国は覇権主義を明確にし、イギリスのエリザベス女王は老衰死し、英国政治は混乱し、日本はカルト宗教などの闇の勢力や企業の利己主義の問題を解決できず、アメリカは国内分裂を憂えるバイデン大統領の再選が危ぶまれている。
英国の18世紀の科学者ニュートンは、聖書の研究から2060年に「世の終わり」が始まると予言した。聖母マリアも19世紀の半ばからルルド、ファチマなどに出現し「時の終わりの悲劇」は避けられないと警告し。日本の秋田の女子修道会にも出現した。スエーデンの18世紀の霊能者のスエーデンボルグも、21世紀ころには人類に「最後の審判」が下ると、霊界情報を発している。
要するに、人類は物質文明を高度に発展させたが、精神・霊魂の問題を軽んじ、その社会は金銭崇拝(悪魔崇拝)で汚染され、物欲にまみれて堕落し、もはや、神様は人間を見捨てるということです。つまり、21世紀の人類の悲劇は避けられない。
これは、2008年に105歳で亡くなった霊能力研究家・医師の塩谷信男の予言とも一致する。また、同じく2002年に86歳で亡くなった霊能力研究家・工学博士の政木和三も、人類は21世紀から250年間で人口が百分の1になり、現在のレベルに戻るには1万年かかると述べていた。
これは、悪魔が主導する現在の物質文明から、イエス・キリストの精神に基づく霊的な文明に移行する過渡期が始まったということを意味する。イエス・キリストの出現以来2千年たって、人類の歴史は本格的な、霊的革命期に入ろうとしていると考えるべきなのです。
日本人も聖書を読み、全ての宗教の上に唯一の絶対神がいることを理解し、2千年に1度の新時代に備えるべきです。そして、各個人は神様、イエス・キリスト、聖母マリアにすがって、世界が悲劇から救われるように祈るべきです・・・