2022年10月2日日曜日

「日本人の霊性」とは? 力のある霊なら何でも受け入れる?

 

安倍元首相銃殺の原因が、怪しげな新興宗教との関係にあったことは皆が知っている。そのような宗教がはびこる社会情勢そのものが問題だと言うことになる。つまり、正しい宗教観を持つことが日本人には求められている。ただし、宗教の周辺には、悪霊、悪魔の手先、悪魔自身も多く取りつく。安倍元首相も犯人も悪魔に惑わされたと言えなくもない・・・

そもそも、普通の人間が今日、宗教に近づくのは自分が不幸だからです。そこで、宗教にすがって問題を解決しようとする。社会的には解決できない個人の問題を、神や仏、様々な霊の力で解決しようとする。

他方、宗教団体は、何らかの霊能力を示したがる。そのためには、過去の聖人、聖者、神話の教えなら何でも取り込もうとする。新興宗教団体で、イエス・キリストや仏陀、天照大神を持ち上げない団体は、ほとんどいない。例えば、オウム真理教や幸福の科学などの出発点だと言われる高橋信次は「仏陀の生まれ変わり」だと称していた。ちなみに、心霊主義の研究で著名な塩谷信男は「老子の生まれ変わり」、政木和三は「日蓮の生まれ変わり」と称していた。日本の天皇家は「天照大神」の子孫だと称している。

問題は、霊の世界、輪廻転生、人類の発生の問題に関わって来る。その前に、正しい死生観を持つことが必要です。正しい死生観を幼稚園から義務教育で教えないから、人々は怪しげな新興宗教にひっかかることになる。欧米では、特に子供たちに宗教教育はしないが、欧米社会はキリスト教の伝統の上に成立した社会であり、特に学校で教えられなくても、欧米人はキリスト教の威力を知っている。

日本は、縄文時代の霊性が基礎となっている社会です。ただし、重要なのは霊を敬うと言う姿勢であり、霊力のある教えなら何でも受け入れるという伝統がある。そこで、日本神話の神々や、仏教の仏陀や菩薩などを受け入れ、一部ではキリスト教も受け入れている。しかし、基本は霊の力に対する信仰です。そこに、新興宗教がつけ入る。

日本人が霊の力、霊界を信じるのは正しい。その正しい霊性が日本を世界有数の大国にし、世界を主導するG7グループの一国としている。日本人は、欧米の大国に肩を並べる大国を作ったことに誇りを持っていい。しかし、キリスト教の威力の上に成立した欧米主導の世界文明の中で、非キリスト教国とされる日本の霊的な役割については、日本人自身がまだ十分に理解していない。その混乱状態に新興宗教がつけ入る。

従って、日本人がその霊性に基づいて、正しい宗教観を持つことが、問題解決の鍵となる。そうでなければ、日本のエリートは日本神話に基づく天皇家の権威を持ち上げて、自分たちの権益を守るだけであり、一般人は霊的威力があればオウム真理教でも、統一教会にでもすがろうとする。力のある霊なら何でも受け入れるのは、危険です。

正しい宗教観とは、まず「死後の世界を認めること」から出発する。「死んでも、人間の意識はなくならない」ということです。あるいは、人間の死後、その魂は霊界で生きるということです。そして、死後の世界、即ち、霊界にはさまざまな霊が存在するということを認めるべきです。先祖の霊もいれば、神道や仏教の霊もいる、また、キリスト教の聖人の霊もいるのです。だから、どんな宗教を信じていても、死後は、誰でも霊界に入る。宗教は、この世の社会的伝統、習慣、歴史の産物です。重要なのは、霊です。

そのさまざまな霊の上に、霊界の創造主、支配者の「唯一絶対の神様」がいる、と考えるのが正しいのです。

そして、この世から霊界、天国、神の世界へと真っすぐに繋がっているのがイエス・キリストの教えなのです。ただし、ヴァチカンなどのキリスト教会は、もはや、正しくイエス・キリストの教えに従ってはいない。ただし、キリスト教界がなければ、世界は悪魔によって全面的に支配される。仏教がなければ、世の中から道徳がなくなる。神道がなければ、無秩序になる。だから、伝統的な宗教であるキリスト教、仏教、神道の効果を否定することはできない。これらの宗教もその霊性が基本になっている。しかし、その霊性は究極的な「唯一絶対の神様」に直結しているとは言えない。だから、伝統的な宗教であるキリスト教、仏教、神道でも全ての人を救うわけではない。

そこで、欧米でも日本の江戸時代の末期から心霊主義が注目されるようになった。これは、18世紀の科学者ニュートンの時代のスエーデンの霊能者、スウェーデンボルグがこの世に生きたまま霊界、死後の世界を見てきて、多くの著作を著したことが出発点となっている。日本の心霊関係者の多くも、スウェーデンボルグの影響を受けている。そして、スウェーデンボルグの教えの中核は、イエス・キリストの霊性です。

そのような流れで言えば、「死後の世界は存在し、この世も霊界も唯一絶対の神様が支配している」と考えることが正しい宗教観だということになる。そして、「唯一絶対の神様に助けを求めるには、イエス・キリストの教えに従うこと」が正しい、と信じることが正解なのです。それは、現在の世界文明がキリスト教を基盤とする欧米の文化・文明の上に成立していることからも明らかなのです。日本の神道や仏教が現在の世界文明を作ったわけではない。中国の儒教や道教でもない。ましてや、かつてロシアを支配した共産党思想でもない。

結論は、日本人はもっとイエス・キリストの教えを学び、研究する必要があるということです。ただし、キリスト教会にも悪魔の影響力は及んでいる。牧師や神父の言うことを鵜呑みにするのではなく、自分で聖書を読んで考えることです。(死後の世界は、おとぎ話だと思ている牧師もいる!)

なお、聖書では「世の終わりには、にせキリストが現れる」と警告されている。聖母マリアを尊敬すると言いながら、聖母マリアによる世界への警告には耳を貸さない有名人もいる。イエス・キリストはUFOの宇宙人だという作家もいる。悪魔は、キリスト教の聖人ですら利用する・・・宗教を扱うには、悪魔と戦う覚悟が必要なのです!