1991年、アメリカを中心とする多国籍軍と、クエートに侵攻したイラク軍の間で湾岸戦争が始まり、多国籍軍が圧倒的な空軍力で勝利した。同時に当時のソ連が崩壊し、戦後の米ソの冷戦状態が集結し、アメリカによる世界の一国支配が明確になった。80年代に世界第二の経済大国として繁栄した日本は、バブル経済の崩壊によって長いデフレ状態に入り。世界は世紀末へと突き進んだ。
1997年にはダイアナ妃の事故死、マザー・テレサが死亡し、米国のクリントン大統領が不名誉な女性問題をおかしたが、世紀末の大規模な悲劇はおきなかった。むしろ、世界は本格的なインターネット時代に入り、民主化に進むロシアと経済発展する中国と共に新時代が幕明けた。
しかし、2001年にイスラム過激派によってニューヨークなどで同時多発テロが生じ、アメリカはテロとの戦争を掲げ、アフガニスタンとイラクに侵攻した。このテロとの戦争は2011年にオサマ・ビンラディンが米軍特殊部隊によって殺害され、2021年に米軍がアフガニスタンから撤収するまで続いた。
その間、2005年にはヨハネ・パウロ2世と、1917年のファチマの聖母の奇跡の当事者ルチアが死亡した。この時点で、世紀末の悲劇の時代が本当に始まったと言える。2000年代末にはリーマンショックで世界的な金融危機が生じたが、オバマがアメリカで初の黒人大統領として当選し、日本でも選挙で自民党は政権を失い、ロシアのプーチン大統領は欧米・日本と協調し、中国経済は世界市場に拡大し、世界はリベラルな新時代に入るかと思われた。
しかし、2011年には日本で東日本大津波と福島第一原発事故が生じ世界は震撼した。2014年にはロシアがクリミア半島を武力併合し、中国は北京オリンピック後に日本をGDPで抜き、覇権を求める動きが加速し、アメリカの一極支配は揺らぎ始めた。そして、米中の貿易摩擦が過熱する中で、2020年には武漢発のコロナ大感染が世界を襲った。その影響で2020年の東京オリンピックは、1年延期されて無観客で開催された。
さらに、2022年には北京冬季オリンピックが終わると同時にロシアはウクライナに侵攻し、今も戦闘は続いている。中国は米国のペロシ下院議長の台湾訪問に反発し、台湾周辺で大規模な軍事演習を行った。日本はまだコロナの影響下にあり、夏には安倍元首相が旧統一教会がらみの件で、信者家族に射殺された。世界は不穏な事態を迎えている。
ロシアのウクライナ侵攻、中国の台湾への攻撃的な姿勢を考えると、聖書の「最後の審判」の時代が始まったと考えざるを得ない状態にある。欧米・日本はインフレに見舞われ、気候異常も続いている。ウクライナや台湾から第三次世界大戦が生じる可能背は高まっている。
1917年のファチマでの出現以来、聖母マリアは今日まで世界に警告を与え続けていた。「カネに魂を売った人間が増えすぎ、死後は地獄に落ちる魂が増えすぎたので、神様はもはや人間社会を助けない」との警告が1世紀に亘って出されて来た。日本の霊能力の研究者の塩谷信男(1902 - 2008)や政木和三(1916 - 2002)も21世紀に人類に大きな試練が生じると述べている。また、18世紀の科学者のニュートンや霊能者のスエーデンボルグも21世紀に「世の終わり」や「最後の審判」が生じると予言している。
日本も、今世紀に世界に大きな悲劇が生じることに備えなければならない。第三次世界大戦に備えて、戦争対応・平和促進の活動を促進し、異常気象などに備えて国民の生活防衛の体制を強化しなければならない。そして、何よりも聖書を読んで、聖母マリアの警告の意味を理解すべきです。悪魔の化身のカネを求めることはやめ、霊的な宗教性を高め、貧しいながらも神への信仰と隣人への愛を基本とする生活を始めるべきです。
政木などの予言によれば、今世紀から250年にわたって世界の人口は100分の1に減るとされている。聖書ではイエス・キリストが再臨し、世界を救うとされているが、人類が存続し人口が今日のレベルに戻るには1万年ほどかかるとされている。その時には物質的な文明ではなく、霊性重視の文明になるとされている。
いずれにしても、今できることは、聖書を読んで今世紀の歴史的な悲劇に備えて、神様の教えを学ぶことです・・・(仏教などを否定するわけではないが、「時の終わり」を強調する聖母マリアはキリスト教の教えを重視するように述べておられる。)