アメリカの調査会社ギャラップによれば、1980年代には、死後の世界を信じているアメリカ人は67%だが、地獄の存在を信じるアメリカ人は53%、天国の存在を信じるアメリカ人は71%だった。2020年の調査では、死後の世界を信じているアメリカ人は68.2%だから21世になっても大きな変化はない。
特に顕著なのは、低学歴、低収入の人のアメリカ人ほど、地獄と天国の存在を信じる割合は高い。
これは、「神は幼な子に真理を見せる」と聖書に書かれているように、「神は非エリートの貧しい者に真理を見せる」ことに通じる。
この世は、悪魔の支配下にあることは、誰でも薄々感じている。悪を行わなければ、カネは得られない、社会で成功しない、夢は叶わない、この世で幸福にはなれない。実際、「悪魔」の別名は「カネ」なのです。しかし、まだ悪魔(カネ)に洗脳されていない幼児は真理を正しく見ることができる。また、非エリートの貧しい者は、悪魔(カネ)に洗脳される度合いが少ないので、より正しく真理を見ることができる。
そして、死後の世界、天国と地獄の存在を素直に信じるには、幼な子のような心を持つか、悪魔(カネ)の影響力の小さい低学歴、低収入の人でなければならない。これが、教訓です。
そもそも、イエス・キリストがこの世に現れたのは、非エリートの貧しい者を救うためだったのです。そして、イエス・キリストはこの世と霊界(死後の世界)の真理を彼らに教えたのです。そして、イエス・キリストの伝道から2千年後の今も、非エリートの貧しい者はイエス・キリストの教えをより理解することができるのです。だから、エリートや富裕層が天国や地獄の存在を認めなくても、非エリートの貧しい者は天国や地獄の存在を認め、イエス・キリストの教えの正しさを認めているのです。
悪魔はカネで人間を堕落・腐敗させようとする。そして、死後の世界などは存在しないから、この世でできるだけ多くカネを稼いで、この世で物質的に幸福になるべきだとそそのかす。これが、悪魔のカネによる洗脳です。
しかし、イエス・キリストは。この世で貧しい者は死後、天国に受け容れられて、神様の下で幸福に暮らすことができると教えている。また、この世のエリートや富裕層は死後、地獄に入って悪魔の下で苦しい生活を送ると述べている。当然、エリートや富裕層は心からイエス・キリストの教えを信じることはない。だが、非エリートの貧しい者にとっては、イエス・キリストの教えは、まさに福音(喜ばしい教え)なのです。
従って、真理を知るには、幼な子のような純粋な心でこの世と霊界を見るか、非エリートの貧しい者の気持ちでこの世と霊界を見なければ、この世と霊界を悟ることはできないのです。
なお、2020年の「死後の世界」に関する調査によれば、日本人の32.2%しか死後の世界は信じていない。もっともデータを詳細に確認すると、信じない人は34.7%でしかなく、「分からない」と答えた人が32.6%である。つまり、「死後の世界」を否定しない日本人は65.3%になり、アメリカ人とほぼ同じ割合になる。