故安倍元首相のような政治家も、宗教にすがる。それほど、この世には偶然の出来事、不確実性の大きい出来事、人智を超えた事件も多い。カネ持ち程、心配の種は多い。問題は、その宗教の内容と、本人の信仰心の問題です。
日本人は、国際的には、無宗教であると分類され、そのように自己申告することも多いが、何らかの信仰心を持たない日本人はほとんどいない。神仏や霊の存在を信じる日本人は多い。新宗教にかかわる人間も入れれば、何らかの宗教各派に属すると言われる日本人は、日本人の総人口を超える。日本は、多神教の国と言うよりは、他信仰の国だと言うことになる。神仏など、霊的威力のある神格、諸仏、諸聖人、諸霊は拝んでおいて損はない、という心境の日本人は多い。だから、怪しげな新宗教が後を絶たない・・・
しかし、世界は、つまり、人類の主流は一神教的信仰が主流です。キリスト教も信じ、仏教も神道も信じるという人間は、信用されない。ところが、心霊主義、スピリチュアルな宗教観からすれば、全ての宗教を尊重しなければならなくなり、この世の宗教のレベルでは、どんな宗教を選んでも問題はなく、ただ、霊界の支配者である神様の存在を認めることだけが問題となる。イエス・キリストや仏陀、天照大神の霊の上に、霊界と人間界の創造者である唯一の絶対神を認めることが重要であるということになる。
そもそも宗教や信仰の根本は、自分自身が存在する、生きているという事実が基本になる。自分が存在しなければ、宗教も信仰も意味がない。自分が精神的に救われ、この世で幸福になるという願いがなければ、宗教も信仰も意味がない。つまり、宗教も信仰も自分が存在するという事実が基本となっている。ただし、「自分は存在しないし、神も仏も存在しない」と考える狂った人間もいるかも知れないが、世界の存在と自分の心の存在は否定できない。つまり、世界の存在と自分の存在を認めることから宗教や信仰は始まる。
そして、全ての存在するものの根源として、神様を考えるのが正しいということになる。人間と大宇宙とこの世と、霊界を作ったのは唯一の絶対神であると考えるのが正しい。この万物の創造者の唯一の絶対神の下に、さまざまな霊が存在し、そして、物質界と人間界が存在し、一人の人間である自分が存在すると考えるべきなのです。これが、心霊主義、スピリチュアルな宗教観の到達点です。
そして、心霊主義、スピリチュアルな宗教観によれば、人間の魂は、その肉体の死後も存在し、死後は霊界で魂は生きる。ただし、霊界に天国と地獄を認めるか否かが、その宗教性に決定的な影響を与える。臨死体験などを経験し、霊界の存在を信じた人でも、さまざまな霊的な奇跡を体験した人でも、霊界は素晴らしい所だとは認めても、悪魔や地獄の存在は認めないことが多い。しかし、霊界の本質は天国と地獄の存在、天使と悪魔の存在にあるのです。それを認めるのが本当の霊的な宗教になるのです。この世の善悪の問題は、あの世の天国と地獄の存在につながっているのです。
つまり、霊的な宗教とは、「死後の世界の存在を信じ、この世の善悪が霊界の天国と地獄につながり、天使も悪魔も存在し、物質界や霊界に存在する全てのものの上に唯一の絶対神が存在する」という信念に上に打ち建てられるものなのです。
従って、宗教団体への寄付や謝礼などは、真の宗教とは関係がないということです。むしろ、宗教団体は貧しい人に経済的援助をするのが正しいのです。ましてや、政治家が宗教団体の支援をあてにするのは邪道だということになります・・・