この宇宙がどうしてできたのか、人間の心はどのようにしてできたのか、これが科学の最大の謎になっている。
その答えは、物質にこだわる科学では解明できない。万物の創造主である神様を認めなければ、答えは得られないのです。
神が存在するので、全てのものが存在する。これが、基本です。神は、万物の存在の基本です。大宇宙も、銀河系も、太陽系も、地球も、生物も、人類も、その精神も、全て神によって生み出された、と考えるのが正解です。この神学によれば、神が存在しなくなれば、宇宙も、人間も、その精神も存在しなくなる。
具体的には、神の存在から、霊界が生じ、霊界のエネルギーが物質界のエネルギーに転換し、そのエネルギーから物質と宇宙が生じ、さらに生物と人間の精神が生じたということになる。簡単に言えば、人間の生命と精神も、霊界のエネルギーから物質界を通して生まれたことになる。特に人間の精神は、霊的なエネルギーとつながっている。物質である肉体が亡びても、人間の精神は霊的エネルギーとして、霊界で生き続ける。つまり、肉体の死は精神の死ではなく、人間の精神は霊的エネルギーとして、霊界で生き続ける。
特に、イエス・キリストが神様から直接、この世に派遣されたと自ら宣言していることも、この点から理解しやすい。神から出る霊的エネルギーが、霊界から、物質界へと到達し、さらに、人間界に達して人の形を取ったのがイエス・キリストだということになる。だから、イエス・キリストが十字架刑の後で、死から生き返ったというのも理解できる。人間として生きていても、霊的なエネルギーと直接、結びついていたイエス・キリストは、肉体が亡びても直ちに、霊界で生き続けることができ、さらに、霊界から人間界に姿を現すことができたのです。
イエス・キリストだけでなく、全ての人間の生命は霊的エネルギーの影響で生じている。従って、誰でも肉体が死んでも、その魂は霊界に入って生き続ける。人間の体内では、その霊魂に霊的エネルギーが凝縮しているので、肉体の死後、人間の魂は霊界に入ることになる。だから、臨死体験者は、死に直面したときに、その魂が霊界の入り口まで行くことになって、霊界を垣間見る。
スエーデンボルグなどの霊界を見た霊能者によれば、神は霊界の太陽として存在し、その光を浴びて至福を感じるところが天国だということになる。霊界の太陽は愛と善の光で輝いている。しかし、生きている間に愛よりも憎しみ、善よりも悪を選んだ者は、その光に耐えられず、霊界の太陽から遠ざかり、光の届かない地獄に隠れて生きる。これが、霊界の構造になっている。地獄は、悪業が罰されるところというよりは、悪人の邪悪な霊が、神の光を避けて、好んで集まるところだということになる。
ただし、地獄の支配者が悪魔(サタン)であり、邪悪な霊を従えて神に反抗し、悪霊は神に従う善良な霊や人間を攻撃しているというのが、キリストの教えに基づく神学だということになる、
ポイントは、物質も、精神も、全ての存在の源泉は神だということです。逆に、この宇宙が存在し、人間に生命と精神があると言うこと自体が、神の存在を示唆している。
どんなに、科学が進歩しても、神のエネルギー、霊界のエネルギーは解明できない。ただし、霊界では霊は神の知恵を学んで、神に近づき真理、愛の光を浴びて至福を感じることになる。
科学は、霊界につながる問題は解明できないが、科学を推進する人間の精神は、神のエネルギー、霊界のエネルギーにつながるものです。そのつながりを明らかにしたのが、イエス・キリストだということになる。ただし、旧来のキリスト教では、悪魔の干渉を受けて、このような正しい理解を促進できなくなっている。現在の仏教なども、人間に霊界との関係について、正しい理解を与える力を失っている。
欧米でもスピリチュアリズムは、キリスト教のような宗教としては認められていないが、霊界を解明するという点では、単なる宗教よりも人間を神様に近づけるのに役立つと思われる。