2021年11月19日金曜日

「反自殺論:人に命を与えたのは、親と言うよりは神様」

コロナで若者の自殺者が増えている。

かつて、90年代の初めに狂った好景気の「バブル経済」が崩壊し、21世紀になってもデフレが続き、日本経済の「失われた20年」と言われたとき、毎年3万人が自殺していた。毎月3千人、毎日100人近くが自殺していたことになる。異常な世の中でしたが、現在はそれに次ぐ異常な状態になっている。

なぜ、人が自殺に走るのかというと、希望がなくなり、苦痛だけの人生になるからです。出口のない地獄のような毎日が続くと考えるからです。しかし、出口はあるのです。それは、いずれ訪れる「死」です。

ただし、それなら、さっさと死のうと考えるのは大変な間違いです。いずれ「死」が訪れ、死後のあの世では、この世の苦痛から救われるので、この世が全てだとは思わず、「あの世では幸福になる」のを楽しみに、あの世に希望をもって生きるべきなのです。

そのために、イエス・キリストは「死後の世界は存在する」、「この世で悪事をなさずに生きていて、周りの者から苦しめられた者は、死後、天国で幸福になる」と宣言されたのです。

特に、「貧しい者は、天国で歓迎される」と述べています。そして、「金持ち、富裕層、エリートは、天国に入れない」と教えています。

要するに、「貧しき者、弱き者、小さき者、虐げられた者、苦しめられた者、競争に敗れた者、不幸な者は、死後、天国で幸福になる」と教えておられるのです。

つまり、「自殺に追い込まれている者」も、「生き続けて、高齢になって自然死すれば、天国で幸福になる」のです。だから、寿命まで生きて自然死すれば、必ず、天国で幸福な生活を送ることができるということです。

ただ、そのためには、「肉体の死後も、魂は存続する」ことを信じる必要があります。人間の肉体は死んでも、体の中の魂は死にません。これは、多くの臨死体験者や、霊能力者や霊媒の証言で、裏付けられており、「死ねば、全ては無になる」というのは正しくありません。終末医療の現場でも、多くの医師や看護師が、死者の魂が生き続けるとの実感を持つようになっています。

(なお、「たった1度の人生だから、どんな悪事をしてもいい。自分の好きなように生きろ!」というのは悪魔の教えです。「この世の人生のあとには、あの世の人生がある」というのが、イエス・キリストの教えなのです。)

そして、過去2千年間、世界の文明の主流となった欧米文明の基礎となったキリスト教は、死後も人の魂は生きる、という教えが基本になっています。

従って、自殺したくなったとき、聖書を読んだり、教会の牧師に相談するのが正しいということになる。ちなみに、キリスト教では自殺は禁止されています。寿命まで、神様が与えた人生を生きるのが信仰者なのです。

そもそも、人に命を与えたのは親と言うよりは、神様なのです。自殺したくなったら、神様にすがる、祈る、その教えに従うというのが正しい生き方なのです。聖書を読んで、神様の教えを知るべきなのです。

逆に、悪魔は人を自殺させようとします。だから、自殺者の周囲には悪魔に従う悪人、隠れた殺人者がいると考えられるのです。しかし、悪魔は神様には勝てません。だから、神様にすがれば、自殺しなくて済むのです。

なお、イエス・キリストは、「ある町で迫害されたら、その町から逃れよ」と教えています。人を自殺に追い込むような、学校、職場、仲間、環境からは逃げ出せ、ということです。日本のことわざにも、「渡る世間に鬼はなし」というものがあります。英語のことわざにも、「転がる石には苔が生えぬ(A rolling stone gathers no moss.)」というものがあります。「引きこもらずに、新たな環境にチャレンジせよ」というのが、その教えです。