コロナで自殺者が増加した。
日本では、1990年代の後半から、2010年代の初めまで、毎年3万人が自殺していた。具体的には1998年から2011年までで40万人以上が自殺したことになる。この期間には、毎日100人近くが自殺していたことになる。
これに比べれば、2020年から蔓延したコロナ・ウイルスによる死者は、まだ2万人以下で自殺ほどの脅威は与えていないことになる。
コロナで日本中が大騒ぎだが、自殺問題はメディアで取り上げられることも少ない。しかし、今でも年間2万人が自殺する状況は異常です。日本の社会にはコロナよりも悪質な心理的ウイルスが蔓延している。
一方、海外を見れば、21世に入ってから韓国の自殺率は日本を超えて高どまっている。アメリカの自殺率は日本より低いが、21世になって増加を続け、日本の水準に近づいている。ただし、ロシアの自殺率は、21世紀の初めは日本よりも高かったが、今世紀になってからは低下を続け日本と同程度になっている。コロナ以前には、世界の自殺者総数は年間約80万人だった。他方、コロナによる世界の死者は2年近くで500万人に上り、コロナ大感染の被害の大きさが理解できる。
人が世界で大量に死ぬのは、世界大戦か感染爆発だということになるが、日本は、戦後は戦争に巻き込まれることはなかったが、1970年代の半ばから、毎年2万人以上が自殺し、現在までその傾向は続いている。自殺は社会に問題がある。人名尊重、人権尊重の社会では自殺が少ない。過度な競争が見られる社会では、他人の不幸を気にすることはなく、敗者、貧者、ハンディを負った者は死に追いやられる。自殺とは、隠れた殺人者による犯行だということになる。
このような人類の状況に、神様が警告を与えたのがコロナだと考えられないこともない。社会の競争に敗れた人間は自殺し、人を自殺に追い込んだ者もコロナで死亡する。これは、まさに地獄図です。
まず、人間が自殺者をなくすような社会を作らなければ、神様はコロナを収束させてくれないかも知れない。こう考えるのが正しい。
イエス・キリストの教えに従って、誰もが隣人を愛するようになれば、社会は親切な人間であふれ、自殺者は激減する。コロナは、愛のない社会に対する神様の警告です。