18世紀の霊能者、スウェーデンボルグによれば、霊界で18世紀に「最後の審判」が行われたという。
スウェーデンボルグは、生きながら霊界を見ることを許された18世紀のエリート学者であり、30年にわたってこの世に生きながら霊界に出入りし、数十冊の書物を著わした人間です。今でも、スウェーデンボルグの研究者は多い。最近のスピリチュアル関係者にも大きな影響を与えている。スウェーデンボルグが、今の霊能者と異なるのは、彼が真摯なキリスト信者であったことです。彼は、神に許されて、霊界を見聞することができたと信じていた。しかし、霊界には悪魔の手先もいる。そして、そのような悪霊がスウェーデンボルグを攻撃し、彼は霊界にいる悪霊の凶悪さを実感したのです。彼の書物には、悪霊に対する警告が多く書かれている。悪魔の手先となった凶悪な悪霊は、常に人間を破壊しようとする。特に、神様に従う善人や善霊には激しい敵意を示すのです。
しかし、この世の今の霊能者の中には、霊界の凶悪な霊から攻撃を受けていると述べる者はほとんどいない。今の霊能者の大部分は、善悪を論ぜず、ただ人間は死後、霊界でハッピーに生きることができると言っている。しかし、スウェーデンボルグは、善人の霊は霊界から天国に入るが、悪人の霊は霊界から地獄に行くと述べています。霊界では、善霊と悪霊が混在しているが、やがて、天国と地獄に別れていく。
こういうスウェーデンボルグの説明は、聖書の教えと合致ている。イエス・キリストは、地獄に落ちた金持ちは、天国に入った貧乏人に助けを求めるが、地獄と天国の間には越え難い溝があると述べている。
今の霊能者は、この世で金持ちになって幸福な人生を送り、死後も霊界で幸福に生きれると述べているが、それは、イエス・キリストの教えに反するのです。この世では、悪魔に魂を売らなければ金持ちにはなれないし、悪魔に魂を売った人間は霊界から地獄に行く。イエス・キリストは「金持ちは天国に入れない」と述べています。
霊界では、この世では隠されていた人間の本性は明らかにされ、本質が邪悪な金持ちは霊界ではこの世の外見も振り捨てて、凶悪な行動に走るとスウェーデンボルグは述べている。また、この世で聖職者・学者であった者も、神の愛と真実に対する彼らの無理解が明らかにされ、霊界では低い位置に置かれる。
霊界では、そのような悪霊が増えすぎたので、最後の審判が行われ、善霊と悪霊が分けられたということです。その影響が、この世の人間界に及ぶのは、2~300年後だということです。18世紀から2~300年後というのは、まさに21世紀です。この意味で、21世紀の今日、いつ霊界での「最後の審判」の影響が現れてもおかしくないのです。コロナの大感染も、この観点から考えるべきなのです。
この世はカネを求める人間ばかりだということは、悪魔に魂を売った人間ばかりだということです。カネは腐敗と堕落、悪の容認をもたらします。これに怒った神様が、人間を罰することを決めた、というのが神学的解釈です。スウェーデンボルグの時代に、まず霊界の浄化が行われ、やがて、この世の人間界でも浄化が行われる。
21世紀になってから、同時多発テロ、リーマンショックなどの金融危機、福島第一原発事故と世界を震撼させる事件が続いています。そして、コロナ・ウイルスの世界的感染爆発というパンデミックが生じたのです。コロナが終息しても、また、いつ新たな大感染が生じるかも分からない。100年間、パンデミックの時代が続けば、人類の文明は崩壊の危機に瀕します。そして、その可能性はあるのです。22世紀には、文明は崩壊している可能性もあるのです。神様が人間を生かそうと思わなければ、そのような悲劇を抑止しようとする天使も働かなくなる。悪魔は人間を苦しめ、滅ぼそうとし、神様が人間を守らなければ、人類は亡ぼざるを得ないのです。
この危機を回避するには、聖書を読んで神の教えやイエス・キリストの教えを学び、富を避けて、清貧に生きるべきなのです。それによって、善人が増えれば、彼らが死後、霊界から天国に入り、霊界の状況も改善します。地獄の勢力が弱まれば、神様は人間の存続と発展を許するはずです。
コロナ危機から脱するには、地獄に落ちる人間を減らして、神様の怒りを減らすことです。そのためには、カネによる洗脳から解放されることです。つまり、人間が清貧の生活を志すことです。
霊界の状況と、人間界の状況は密接に関連している、と考えるのがスウェーデンボルグの研究から得られる結論です。