18世紀の科学者ニュートンは、万有引力の発見で有名な物理学者だったが、聖書の研究にも熱心だった。今のコロナのような疫病がイギリスで生じたとき、ニュートンはイギリスの田舎に籠って研究をした。そして、聖書の研究の結論を得た。
「2060年までは、世の終わりは生じない」というのが、ニュートンの結論だった。
ニュートンと同じく18世紀のスウェーデンの学者スエーデンボルグは、霊界を見る能力を神から与えられた。そして、30年以上にわたって生きながら霊界、死後の世界を観察し、死者の霊や天使などと交流した。スエーデンボルグはその経験を数十冊の本に現わした。これが、19世紀から20世紀の欧米のスピリチュアリズム(心霊主義)に大きな影響を与えた。
「人の魂は死後、霊界に入り、善良な霊は天界に入り、悪人の霊は地獄に行く」というのが、スエーデンボルグの結論だった。しかし、スウェーデンボルグは、熱心なキリスト教徒であり、世の終わりに関係する「最後の審判」についても述べている。「最後の審判」とは、聖書で述べられているように、神様による人間の世界に対する最終的な裁きだとされています。
ニュートンやスウェーデンボルグの話しが信用できるのは、彼らが敬虔なキリスト教徒であったからです。日本人でも、信用できる霊能力を持った人間は、ほとんどが敬虔なキリスト教徒です。スウェーデンボルグは、悪霊も人間に干渉し、霊能力を持った人間の心を支配すると言っている。霊媒や心霊現象なら何でも信用できるという姿勢は危険です。悪魔は、霊能力を持った人間を支配し、人間を地獄に引き込もうとする。実際、カトリック教会では、「悪魔祓い」という儀式すら行われることがある。テレビなどでもてはやされる霊能力者は信用できない。霊能力があるなら、北朝鮮に拉致された被害者の居所を突き止めるなどの社会的貢献をすべきです。
そもそも、キリスト教の基本は「神の子」イエス・キリストが霊的な力を持ってこの世に現れたということにある。当然、キリスト教では天国や地獄、霊界が存在することが前提とされています。そして、キリスト教の聖書では、悪魔の影響で堕落した人間を、神様は「最後の審判」で滅ぼすという教義が書かれている。人間は裁きを受けて天国か地獄に行く。スウェーデンボルグによれば、1757年に霊界で「最後の審判」が行われ、その影響が人間界では200~300年後に現れるとされている。これは、ニュートンの予言とも一致する。現在、2021年は、ちょうどこの時期に相当する。
「2060年までは、世の終わりは生じない」というニュートンの予言が正しければ、また、「1757年の200~300年後に最後の審判の影響が人間界に現れる」というスウェーデンボルグの予測が正しければ、今、人類は「世の終わり」に先立つ「最後の審判」に直面していることになる。
19世紀から20世紀の初めにかけて欧米で心霊主義が盛んになり、20世になって、第一世界大戦、スペイン風邪の世界大感染、第二次世界大戦が生じ、戦後は米ソの冷戦を通して人類は多少反省したが、21世紀を迎えるとイスラム・テロとの戦いが始まり、そして今、米中による第三次世界大戦の危機が生じ、コロナ・ウイルスが世界大感染している。2060年に向かって、世界の危機は一層高まると思われる。第三次世界大戦や世界的な疫病の発生で人類文明は破壊される可能性すらある。まさに、「世の終わり」です。
その根本原因は、人が霊的な心を失い、物欲に従って生きるとうになったからだというのが正しい。「たった一度の人生だから、この世で幸福になるためには何をやってもいいんだ」という悪魔の教えに洗脳されているからです。だから、世界中でカネが神のように尊ばれている。カネは世界共通の宗教になっている。カネのためには、悪魔に魂を売ってでも金持ちになりたいという人間が世界であふれている。
しかし、「人の魂は死後、霊界で生き続け、善良な人間の魂は天国に行き、邪悪な人間の魂は地獄に行く」というイエス・キリストの教えを信じて、悪魔の化身のカネを避けて、貧しくこの世で生きて、死後は天国に入るというのが正しい人間の生き方だということになる。そういう人間が増えれば、最後の審判で人間は神様に赦され、「この世の終わり」を回避できるのです。
「人の生死」と「この世の終わり」は、密接な関係があるのです・・・