自分で自分を不幸にしよういという人間はいない。自殺をする人間でも、何年間も自殺をしようとして生きていたわけではない。ホームレスも、不運な社会生活の結果としてホームレスになるのにすぎない。「世の中が悪いから、不幸になった」というのは間違いではない。
つまり、世の中を良くする努力をしていなければ、いつ自分が不幸な事件に合うか、犠牲者になるか、不運な目に合うかは分からない、ということになる。
しかし、世の中を良くするより、自分自身がカネを儲けて、大金を得て、安全な生活を築こうと人間は考える。自分がカネを儲けて、大金を得るためには、周囲の不幸な人間や貧しい人間を見捨てなければならない、と考えるのが普通の人間です。そして、運の良かった人間が富裕層やエリートになる。これが、世の中の真実です。
ただし、民主主義の世の中なので、社会福祉制度などが一応、設けられている。また、新聞、テレビ、ネットなどで世の中の不公平を報道、糾弾する途もある。それでも、年間100万人の死者の数パーセントは、悲惨な死を迎えている。何割かの国民は極度の貧困や生活の危機に瀕している。そして、大部分の国民が悪の掟、社会悪の脅威、悪魔の支配に脅えている。
そして、弱者の幼児、子供、女性、母子家庭、老人などが毎日、苦しんでいる。要するに、この世は悪魔の支配下にあり、人間はカネを得て、財産を築くには悪魔を神として崇めることを要求されている。だから、どの家庭、地区、会社、役所にも闇の部分がある。その頂点に政府の闇がある。
そもそも、官邸や財務省の高級官僚などは、経済を理解していない。東大法学部でも経済理論や産業の基本の科学や技術を教えていない。だから、政府は日本の経済を救えない。エリ-トは、自分たちの権益を法律で守ることを第一に考える。日本経済や社会が滅茶苦茶になっても、法律、強権で自分たちの利益を守る。これが、政府官僚の考えです。だから、世の中を良くしようと言う発想はない。日本の社会体制は、このような人間に支配されており、さらに、その頂点には悪魔がいる。これが、真実です。(なお、カネと権力は密接につながっている。エリートで富裕層にならない者はいないし、富裕増は権力に近づく・・・)
このようなエリート・富裕層の生き方に反対し、その頂点の悪魔と戦うのが、本来、イエスキリストとその信徒なのです。
従って、イエス・キリストの言葉は、悪魔と戦う言葉なのです。単なる道徳ではありません。世の中を良くするとは、まさに、世の中を支配する悪魔と戦うということなのです。そして、悪魔と戦うには、イエス・キリストの言葉を学ぶ必要があるのです。
イエス・キリスト「人は神を選ぶか、カネを選ぶかしかない」と言っています。カネとは悪魔の小道具です。人間は、カネが目的だと考えて行動していますが、悪魔は、人間にそのような考えを持たせて、カネのためにその魂を売らせ、神様から遠ざけ、カネのためだと言って悪を受け入れさせ、最後には、悪魔の支配下に置いているのです。
だから、不幸になればなるほど、人間がカネを求めるのは、悪魔の思う壺なのです。悪魔はカネで世の中を支配しようとしている。だから、イエス・キリストは「カネを捨てでも、悪魔と戦って神様への信仰を守れ」と言っているのです。
だから、世の中の不幸にしか、本当の信仰はないのです。だから、不幸を味わうことで、人は真実を見ることができるのです。しかし、不幸を味わった上で、優れた表現力を持っている人間は少ない。だから、世の中の真実が語られることは稀です。
少し不幸を味わって、宗教知識でそれを乗り越えた人間は、インチキ宗教団体を立ち上げ、人々を騙してお布施や寄付金を得ようとする。または、教会や寺院に入り込んで、要領よく出世しようとする。だから、オウム真理教のような事件が起きる。このような、宗教知識や心霊知識、スピリチュアル、超能力の知識を売り物にするインチキ宗教団体は、社会の富裕層やエリート以上に危険な側面がある。彼らは、直接、悪魔とつながって人の心を支配しようとするからです。聖書にも「にせキリストには注意せよ」と書かれている。
このような、悪魔や、悪魔の支配下にある富裕層・エリート・宗教団体と戦うことで、不幸な人間は救われるのです。
むしろ、この世で不幸であるということは、まだ、悪魔に魂を売っていないことを意味する。そのような人にイエス・キリストは「天国はあなたたち、不幸な人間のものだ」と言っている。死後、天国で永遠の幸福と命を与えられるのは、その魂を悪魔に売らなかった人間なのです。「この世で不幸、でも、あの世では幸福」というのが、本来のイエス・キリストの教えなのです。
結論は、カネがない不幸な中でも、清貧生活をして、聖書を読んで神様に祈れば、死後は天国を約束され、この世でも神様が奇跡を起こしてくれて、この世の悲劇から助かるのです。この世でカネがない不幸や、人間関係の不幸や、病の不幸などから、神様は奇跡を起こして助けてくれる、と信じるのが信仰なのです。
これは、この世は霊界のエネルギーから生じたことを考えれば、神様は悪魔よりも、はるかに強力なエネルギーを持っていることから当然のことです。
神様を信じる者には、絶えず小さな奇跡が生じて、この世を支配する悪魔から守ってくれるのです・・・