2021年10月18日月曜日

人類の未来に対する考察

人類の未来は、決して明るくない。

今後、千年も、1万年も人類の歴史が順調に続くとは思えない。

その1つの要因が、今回のコロナに対して明らかになった現代文明の脆弱さにある。あるいは、人類が制御できない地球的、宇宙的な規模の天災、災害、異変の可能性がある。

人類の過去は、決して暗黒ではなかった。38億年前に地球に生物が誕生して以来、さまざまな生物が生じては亡んできたが、人類の最遠の先祖の生物は、単細胞生物から多細胞、6600年前の哺乳類、500年前の人類へと進化し、16万年前のミトコンドリアのイブが現代人の共通の先祖となり、その進化の流れは現在まで途切れることなく繋がっている。

人類の他にも、現在、地球には900万種近い生物が存在するが、地球誕生以来、この46億年は、そのような生物の繁栄を許すだけの好条件に恵まれていたと言える。しかし、そのような条件が永久に続くわけではない。人間の物質文明が、地球温暖化をもたらしたように、この地球の自然にも脆弱性がある。自然界のバランスが崩れたり、突発的な異変で生物の大絶滅をもたらすような危機が生じないとは言えない。

宗教的には、神様が人類を守って来たから、そのような悲劇が今まで生じなかったということになる。しかし、人間社会が堕落・腐敗し、神様の教えに従う人間がいなくなれば、もはや、神様が人類を守る理由もなくなり、自然の法則のみに従う脅威が地球を襲うことになる。科学・技術の発達に過信した人類が、古代人のように真摯に神様を敬う心を無くし、神様の保護をなくした人類が滅亡に直面するのは明らかなように思われる。

「古生物学者らはこれまでに起きた5回の大量絶滅を特定している。4億4300万年前のオルドビス紀の終わり頃、推定86%の海洋生物が地球上から姿を消した。3億6000万年前のデボン紀の終わりには全生物の75%が絶滅した。2億5000万年前のペルム紀の終わりには史上最大の絶滅が起き、生物の96%が消えた。

2億100万年前の三畳紀の終わりには全生物の80%が姿を消した。最も有名な大量絶滅は6500万年前の白亜紀の終わりに発生した。このときは恐竜やアンモナイトを含む76%の生物が死に絶えた。他にも1万年前の、更新世の氷河期の終わりに起きたメガファウナ(巨大動物)の絶滅などもある。 (https://forbesjapan.com/articles/detail/27329)」

コロナ・ウイルスのような感染症、大規模な地殻変動、巨大隕石との衝突によって、人類の絶滅でなくても、文明の崩壊は生じる。

18世紀の科学者ニュートンが、「世の終わりは2060年以降に始まる」と予言したのを信じれば、今世紀中に「世の終わり」と称されるような悲劇が人類を襲う可能性はある。とても、千年後、1万年後まで人類の歴史が続くとは考えられない。ただし、今、生きている人間にとって、そのような遠い未来のことには、関心は持てないはずです。自分の生きている間のことだけが重要になる。そして、死後の世界を信じなければ、自分だけは生きている間に(たとえ、合法的であっても)手段を選ばず幸福になろうとする。そして、そのような生き方が人類社会に腐敗・堕落をもたらし、将来の人類滅亡をもたらす。

そもそも、太陽の寿命は約100億年であり、50億年後には太陽は赤色巨星となり、その後は白色矮星となって一生を終える。太陽が赤色巨星となれば、地球は太陽に飲み込まれるか、炎熱地獄となり、地球の生物も完全に死滅する。いずれにしても、その前に人類が太陽系を脱出して、別の恒星系に新たな住居を定めなければならない。しかし、人類文明がその段階まで発展し続けるには、神様の導きが必要だろう。

いずれ、地球も、太陽系も消滅するとしても、そのはるか以前に人類が神様の保護を失って絶滅する可能性は高い。そして、その「世の終わり」が今世紀中に始まるとすれば、この銀河系内の、この太陽系の地球は、神様に見捨てられた「罪の惑星」として霊界の歴史書に記録されるだけになる。そして、我々は、その悲劇の目撃者だということになる。もはや、この世のことには執着することなく、死後の世界、霊界のことを考えるべきかも知れない。