2021年10月8日金曜日

貧乏人は、死後、天国に入り、金持ちは、死後、地獄に落ちる

 イエス・キリストの教えのポイントをあげてみよう!

1.人は必ず死ぬ

これは、誰でも知っている。この世で永遠に生きる人間はいない。そこで、「人生はただ一度。手段を選ばず、この世での幸福を追求すべき」という悪魔の教えがはびこる。

2.この世で死んでも、人の魂は霊界で生きる

臨死体験が、広く知られるようになり、「人は死んでも、霊界で生きる」という認識が普及するようになった。また、霊能力者、霊媒、スピリチュアリズムなどが、マスメディアで取り上げられるようになり、霊の存在、霊界の存在、守護霊、悪霊の存在が徐々に一般に認められるようになって来ている。このような心霊主義に基づいて、さまざまな新興宗教や、エンターテインメントとして霊能力を売り物にする芸人も輩出している。しかし、そもそも、キリスト教も仏教も、霊的存在としての人間に注目して成立した宗教です。霊、霊界、死後の世界に関心を持つなら、キリスト教や仏教などの2000年以上の伝統のある正統宗教を学ぶべき。

3.霊界に入った人の霊は、天国に行く善良な霊と、地獄に行く邪悪な霊に分けられる

これが、キリスト教や仏教などの2000年以上の伝統のある正統宗教に共通の教義です。善人の魂が地獄に落ち、悪人の魂が天国に入るという教義はない。ここまでは、宗教に縁のない人間でも、善良な人々は本能的に理解する。そして、天国には神様がおり、地獄は悪魔がいると考えるのも自然な考えです。天国は悪魔が支配し、神様は地獄にいるという教義はない。

4.天国で善良な霊は、神様から永遠の命を与えられ、地獄で邪悪な霊は、神様によって、悪魔と共に抹殺される

キリスト教は永遠の命を得るための宗教です。命は神様が与えるものであり、永遠の命も神様が、善良な霊に与える。これが、キリスト教という宗教の基本になる。

5.善良な霊とは神様への信仰心を持ち、その教えを実行する人間だと言ことになる。邪悪な霊とは神様の教えを否定し、又は、表面だけ信じていても、その教えを心から実行することのない人間だと言うことになる

これが、宗教性という面で中心的な教義になる。しかし、口先だけ、言葉だけで神を信じると言いながら、その教えを実行しない者は、善良な霊を持つとは言えない。この辺りから、カトリックなどの宗教組織は曖昧になる。信仰やその実践を客観的に評価することはできない。実際に、教会と言う社会的な組織、牧師/神父という社会的な地位のために、信仰もないのに、神学部を卒業して、形だけ宗教の実践らしきことをして、牧師/神父となる人間も多い。

6.特に、貧乏人は善良な霊を持っており、金持ちは邪悪な霊を持っていると見なされ、従って、貧乏人の霊は死後、天国に入り、金持ちの霊は死後、地獄に落ちる

これが、イエス・キリストの教えの核心です。この教えの延長として、死後、天国に入るのは、「貧乏人、社会の下層/底辺の人間、不幸な人間、苦しめられる人間、裏切られる人間」だということになる。逆に地獄に落ちる人間は、金持ち、富裕層、社会の上流階級/エリート、幸福な人間、他人を苦しめる人間、裏切る人間だということになる。この世で「上」の人間は、霊界では「下」になり、この世で「下」の人間は、霊界では「上」になる。

しかし、信仰心のない貧乏人はどうなるのか? 信仰心のある金持ちはどうなるのか? こういう疑問が生じる。究極的には、信仰心を実践すれば、決して金持ちにはなれない、或いは、いつまでも金持ちではいられない。自分のカネや財産を周囲の貧乏人に与えれば、金持ちでも貧乏になる。貧乏人の悪党というものもいるが、その人間の人生を通して見れば、どこかで贅沢を経験している。従って、そういう信仰心を持てない貧乏人は、本当の貧乏人ではなく、いったん天国に受け入れられても、やがて天国から追放される。金持ちについては、表面的な信仰を持っていても、貧乏人になるほどの信仰のない人間は、やはり、天国から追放される。

これが、キリストの教えの核心であり、2000年間にわたって宗教界や学会、エリートによって研究されて来た問題です。

しかし、答えは単純です。「自分より貧しい人間がいることは、我慢できない。そういう人間には、自分のカネを全て与えよう」というのが、キリスト教の教えだと言うことになる。「貧乏競争」をするのが、キリストの教えの実践であり、宗教的な実践になる。

そして、そういうキリストの教えの実践者が、死後、天国に入るというのが、本来のキリスト教になる。

さらに、「貧乏人、社会の下層/底辺の人間、不幸な人間、苦しめられる人間、裏切られる人間は、死後、天国に入る」、というのが、イエス・キリストの愛の教えだということになる。

そこで、分かりやすく言えば、「信仰心のある貧乏人は、死後、天国に入り、永遠の命を与えられるが、信仰心のない金持ちは、死後、地獄に落ちて、そこで抹殺される」ということになる。