2021年10月1日金曜日

コロナの教訓:「神を恐れよ!」

コロナが、2020年に勃発することを予言できた者はいない。

2001年には、同時多発テロ、2011年には、東日本大震災が生じ、2021年の今も世界はコロナの大感染に苦しんでいる。特に、日本は10年ごとに厄災に見舞われている。この意味で、2031年にも新たな厄災(首都直下型地震/東南海大津波?)が生じると考えるべきです。

2000年代は、強欲な資本主義と経済のグローバル化を推進するアメリカに脅威を与えたイスラム過激派のテロと、リーマンショックなどの金融危機がアメリカを襲い、アメリカは黒人初の大統領オバマを選んで、ある意味で反省を示した。同時期に日本では、デフレと貧富の格差を20年も放置した自民党政権に代わって、リベラル/サヨク系の民主党が政権をとり、社会的な是正が図られた。

2000年代の末、オバマ政権は金融危機からの脱出のために、巨大な中国市場を考慮して中国優遇策を推進し、中国は経済を拡大しGDPで日本を抜いた。しかし、中国は欧米・日本的な民主主義国家を志向することはなく、中国共産党は独裁化を強めた。その反動もあって、アメリカでは偏った愛国主義を掲げるトランプ政権が成立し、日本では、2011年の福島第一事故での東電・政府の無能ぶりよりも民主党政権の無力ぶりに危機感を抱いた国民は、デフレ解消のアベノミクスを掲げた安倍政権を支持し、政権は再び自民党に戻った。

2010年代には、アメリカはイスラム・テロや金融危機から立ち直ったが、白人至上主義者・政治素人のトランプの無能ぶりが明らかになり、トランプは中国を抑えてアメリカ経済の再成長をはかり、再選を狙った。日本では安倍首相の強権ぶりが国民から嫌われるようになったが、2020年のオリンピック開催予定で日本は沸き返り、オリンピック景気で日本経済も強化されるはずだった。そして、政界無敵の安倍はさらなる再選を狙った。

しかし、2020年の始めにコロナ・ウイルスの世界大感染が中国から始まった。2021年9月末には、世界の感染者の累計は2億3千万人を超え、死者は480万人に迫った(日本では感染累計170万人、死者1万7千人)。アメリカの死者は70万人を超え、アメリカが関わった過去のどの戦争よりも多数の死者を出した。その影響でコロナ対応を批判されたトランプは再選されず、かつて金融危機の後始末で副大統領としてオバマ大統領を助けたバイデンが大統領に当選した。日本では、このコロナの嵐の最中に、安倍首相は病気辞任し、後任の安倍路線を継承した菅首相も不人気で1年間で辞任する。東京オリンピックも無観客ゲームとなり、オリンピック景気は起きなかった。

コロナの影響で、日米の政治体制には大きな影響が出た。しかし、WHOに対する対応などで国際的な評価を落とした中国には、もっと隠れた深刻な影響が出ているものと思われる。2022年の北京冬季オリンピックをボイコットする動きすらある。経済の大国化で政治・軍事的に膨張した中国に対してもコロナは大きな警告だったと思われる。

世界の死者が500万人に近づくコロナは、日米、中国だけでなく人類全体に対する神の警告だと考えられる。100年前には、第一次大戦の末期にスペイン風邪の世界大感染が発生し、第一次大戦は大感染の中で終結しヨーロッパに平和がもたされた。しかし、ドイツではその後、ヒットーラーの独裁化が始まる。そして、アメリカ発の世界大恐慌が始まり、日本は市場を求めて中国大陸に進出し、1941年発の日米戦争の遠因を作った。スペイン風邪は第一次大戦を終結させたが第二次大戦は防止できなかった。

コロナは、腐敗化する日米の政治に大きな影響を与え、暴走しようとする中国に警告を与えたが、第三次世界大戦を防止できるか否かは不明です。ウイルス兵器を使った世界大戦すら考えられる。

いずれにしても、2020年から2021年のコロナの世界大感染は、人類社会の腐敗・堕落に対する神の警告だと考えられる。悪魔は人類を滅亡させずに、果てしなく腐敗・堕落させることを望む。神様は、信仰者が感染死しても天国に入れて救うことができる。神様は死の天使にコロナ・ウイルスを持たせて人間世界に送ることもできる。コロナの教訓とは、「腐敗・堕落した人間社会に怒る神様を恐れよ」ということです。