「死後の世界は存在する。」
「特に、貧乏人は死後の世界で幸福になる。」
この教えを信じれば、この世界に革命が生じる。人間の世界観、この世の文化、社会の思想、宗教の教義も全て無意味になる。この教えで人々は本当の自由と救いを得る。高い文化水準、洗練された世界観、苦労して得られる宗教の悟りなども、全て無意味になる。しかし、この世で苦労する貧乏人は救われる。なぜなら、高度な学識、厳しい修行、優れた才能も必要ない。カネ儲けのための悪心を持たず、この単純な真実を信じるだけでよいのです。これが、本当のイエス・キリストによる救いです。
しかし、世界を支配しているのは、政治でも、経済でも、文化でも、宗教でも富裕層だから、この教えには反対する。イエス・キリストのこの教えを隠そうとする。そして、当然、富を求める人間を洗脳し、彼らを支配下に置こうとする悪魔は、この教えが広まらないようにする。だから、世の中の人は、政治家でも、財界人でも、文化人でも、宗教家でも、人間の魂は死後も霊界で生きると言うことに確信が持てなくなる。
悪魔の狡猾なところは、霊能力者も洗脳し、堕落させ、腐敗させ支配下に置くところにある。だから、ほとんどの霊能力者は霊能力を使ってカネ儲けに励む。キリスト教を信じるホームレスのような霊能力者の場合を除いて、普通の霊能力者は、たとえ死後の世界を霊視しても(霊視できるのは霊界の入り口だけ)、この世と同じように豊かに暮らす霊ばかりだと考えて、そのような観念を人々に吹き込む。普通の霊能力者は、この世の金持ちも死後、霊界で豊かに生きると人々に伝える。しかし、現代心霊主義の基礎となった18世紀の霊能力者スウェーデンボルグは、悪霊について警告している。悪霊は、霊能力者の肉体と心に入り込み、悪魔の教えを吹き込む。悪魔は、「死後のことなで心配せずに、この世でカネもうけをし、幸福になれ」と、悪魔の教えを吹き込む。
それでも、2000年前のイエス・キリストの教えは単純です。
「死後の世界は存在する。」
「特に、貧乏人は死後の世界で幸福になる。」
「そして、金持ちは地獄に落ちる。」
キリスト教の教えに従う霊能力者の間でも、地獄についての意見、観察、判断は多少、異なるが、基本は、霊も神に向かって成長しなければならない、ということです。つまり、富や権力によって堕落した霊は、霊界の低いレベルで生きることになる。
さらに、スエーデンボルグによれば、普通の人間が霊界を霊視できるようになれば、正気を失う可能性がある、と警告している。まずは、キリスト教や仏教を学んで霊界について正しい観念を持つ必要がある。「死後の世界は存在する」という教えは、科学・技術が進み、物質文明が発達し、悪魔に洗脳された富裕増の多い現代社会では、ある意味で危険視される。キリスト教や仏教という2000年以上の歴史を持つ正当な宗教を基盤としない、霊能力者は悪魔によって洗脳されやすい。
死後の世界は存在する。人間の魂は死後、霊界に入る。そして、霊界で霊は天国・天界に向かって成長することを求められる。この世で富や権力を持っていた人間の霊は、霊界で低いレベルに置かれ、自ら地獄に行く者もいる。天国・天界に入るには、善と愛を学ばねばならない。そもそも、死ぬ前に富や権力を持っていた人間は、上辺はともかくとして、心の奥底では善や愛が足りない。しかし、貧乏人は、より深く善や愛を理解しているので、霊界では高いレベルに置かれる。だから、イエス・キリストは、「貧乏人は、死後、天国に入る」と述べているのです。