神様の救いを求めるのは貧乏人、不幸な人、社会の敗北者、下層・底辺の人間です。
そこで、神様は救世主イエス・キリストを、貧乏人、不幸な人、社会の敗北者、下層・底辺の人間を救うためにこの世に遣わした。これが、キリスト教の真実です。
しかし、救世主イエスは、カネで貧乏人、不幸な人、社会の敗北者、下層・底辺の人間を救おうとしたわけではない。
救世主イエスは、まず治癒力で病の人を治し、霊能力で死者を甦らせ、さまざまな奇跡を起こした。そして、その上で、「死後の天国での幸福」を約束した。イエスの霊能力を見て、イエスが神から来たのを信じた人々は、そのイエスの言葉を信じたのです。これが、2千年前に救世主イエスがこの世に現れたときの実状なのです。なお、当時の素朴な人間は、神の存在、霊界と天国の存在、天使と悪魔の存在、死後の世界を素直に信じていたので、イエスの言葉も受け入れやすかったのです。現代人は「死後の天国での幸福」など鼻で笑うところだが、昔の人は真面目に信じたのです。そのお陰で今もキリスト教は生きているのです。
しかし、悪魔は神様とイエス・キリストの思いを妨げようとして、人々をカネで洗脳し、社会を堕落・腐敗させ続けた。その結果、現代では事実上、人類の過半数が悪魔(カネ)を神であるかのように崇拝しているのです。
さらに、悪魔は人間の霊的能力を鈍らせ、「死ねばおしまいだ」との思想を広め、「天国や地獄もおとぎ話だ」との観念を植え付けたのです。特に、科学と技術の発展で人間は自然な霊能力を失い、死後の霊界を信じる心を人間は失った。ただし、神は人間の宗教心を守って、人間が完全に霊的理解を失わないように助けて来た。それでも、宗教団体には悪魔が手先を送り込んで堕落・腐敗させてきたし、霊能力者もカネで汚染され、宗教自体も混乱した。まさに、宗教は神の善と、悪魔の邪悪さの戦いの場となった。
この世の幸福を求める人間は、幸福に必要なカネを求めようとし、そのためには、悪魔に魂を売ってでもカネを得ようとする。悪魔はカネを小道具として使い、人間を洗脳し、そのような社会体制を作らせ、カネで人々を支配しようとするのです。悪魔に魂を売り、悪を許容させ、悪魔を神として崇めさせることに悪魔は成功したのです。この世の全ての悪の根源は、まさに、悪魔による支配と拝金主義にあるのです。つまり、人々が「カネのためなら、この程度の悪は許されるはずだ」と考えるのが、地獄への第一歩となったのです。
その結果、「たった一度の人生だから、悪魔に魂を売り、道徳を無視し、冷酷に他人を見捨てて成功し、富を得て成功者となり、この世で成功と幸福を手に入れるのだ」と考える人間ばかりになったのです。
しかし、この考えは間違っている。この世の人生の後には、霊界での生活が待っている。この世でカネ持ちになっても、死後の世界にカネを持ってはいけない。死後に人間の魂が行く霊界は、神様が支配する世界です。この世で悪魔に魂を売った金持ちは、霊界の天国に入って永遠の命を得ることはできない。イエス・キリストは明確に「金持ちは、天国には入れない」と述べているのです。金持ちの邪悪な霊は、この世の制約なく悪を発揮できる地獄に行くか、又は、霊界から悪魔の手先となって、人間界に悪影響を及ぼす。
他方、この世で苦しんだ貧乏人、不幸な人、社会の敗北者、下層・底辺の人間、そして、真理と正義を愛し、信仰を実践した人間は、霊界の天国に受け容れられる。そして、天国で幸福に永遠に生きることができる。これが、救世主イエスの教えの真実なのです。
要約すれば、「貧乏人、不幸な人、社会の敗北者、下層・底辺の人間、そして、真理と正義を愛し、信仰を実践した人間」は死後、天国に入って永遠の命を与えられ幸福に生きる。
しかし、金持ち、富裕層、エリート、上流階級の人間、社会の成功者、幸福な人間は死後、地獄に落ちて、やがて、神によって悪魔と共に滅ぼされるのです。
人間の死後は、その魂は霊界に入って生き続ける。これは、臨死体験者が証言するように正しい。しかし、霊界で善良な霊は天国に行き、凶悪な霊は地獄に落ちるのです。