2022年1月7日金曜日

キリスト教に基づいた「心霊科」も精神病院には必要!

内閣府の障碍者に関する統計によれば、日本には1000万人近くのさまざまな障碍者がおり、特に、精神障碍者は420万人もいる。

「身体障害、知的障害、精神障害の3区分について、各区分における障害者数の概数は、身体障害者(身体障害児を含む。以下同じ。)436万人、知的障害者(知的障害児を含む。以下同じ。)109万4千人、精神障害者419万3千人...

外来の年齢階層別精神障害者数の推移(図表4)について、2017年においては、精神障害者総数389万1千人のうち、25歳未満38万5千人(9.9%)、25歳以上65歳未満206万人(52.9%)、65歳以上144万7千人(37.2%)...

精神障害者   総数   在宅者数   施設入所者数
男性(万人)  172.2  158.5    13.7
女性(万人)  247.1  230.7    16.4

(https://www8.cao.go.jp/shougai/whitepaper/r02hakusho/zenbun/siryo_02.html)」

障碍者は弱者だが、皆、善人だというわけではない。施設(看護施設、病院、刑務所など)でも、弱者の中には、自分より弱い弱者をいじめ、支配し、悪事を働くものいる。それでも、一般人の間より凶悪性は少ない。

精神障碍者の中には、精神科の医師の治療ではなく、民間医療、祈禱師、拝み屋に頼る人もいる。昔は狐憑きなどと言って、狐(きつね)などの動物の霊が人間に取り付いて、精神に異常が生じることがある、と信じられていた。あるいは、死霊や生霊が取り付くと考えられる場合もあった。そこで、祈禱師や拝み屋に祈ってもらって、悪霊祓いを行おうとする。キリスト教世界でも、悪魔祓いの儀式というものがバチカンで認められている。悪霊払いが実際に成功した例も報告されている。しかし、怪しげな宗教がからんだ悲劇も見られる。霊能者の中には、故人の霊を呼び出して、かえって遺族との間でトラブルに巻き込まれる者もいる、との話もある。

ただし、今では精神科で適切な治療を受けることで治癒する人は多い。昔は、封建的な社会で自由のない人が、さまざまなプレッシャーによって異常をきたし、その抑圧された気持ちを発散させるために、さまざまな霊に取り付かれたようになって人格を変え、その隠された本当の思いを表に出すということもあったと言われる。

今の自由な社会でも、異常な犯罪をおかす人間の中には、明らかに魂に異常をきたしている人間がいる。京アニメや大阪の神経内科クリニックのガソリン放火犯などは、彼らの精神は正常に働いていて、目的のために合理的な行動をしており、心神喪失の状態ではないが、悪霊に取り付かれているとしか考えられない。精神はまともだが、その根底にある魂がおかしくなったと考えれば説明がつく。

ガソリン放火をすれば、自分も焼死するか、又は、生き残っても死刑は免れない。アニメ会社や精神科の医師と、他人には分からないトラブルを抱えていて(他人に言っても理解されないタイプのトラブル)、そこに、悪霊が取りついて犯行に走らせたと考えられる。ただし、単に精神に病があるから悪霊が取りつくのではなく、誰にでも悪霊が取りつくと考えられる。むしろ、悪霊が取りついて精神病になる場合が多いと考えられる。最悪、まとまな精神では考えられない犯罪を、悪霊に支配されて実行すると考えられる。

昔は、呪術によって、他人に害を与えることができると信じられていた。古代には、法律で他人を害するための呪術の使用を禁じていた。また、朝廷から左遷された菅原道真の霊を後代の貴族が恐れて、菅原道真を死後に昇進させたなどの例があった。伝統的に日本の文化には、祖先の霊を祀り、生き物の霊に配慮するという姿勢がある。霊の世界を重視しなかった本来の仏教も日本では、死後の世界の極楽を保証するものとして受け入れられた。年末・年始に神社・仏閣に人々が詣でるのも、霊の存在を信じているからだと思われる。

霊には、善霊もいれば、悪霊もいる。善霊は守護霊となって、人を守るが、悪霊は人間に取り付いて人間を破壊すると、スウェーデンボルグも言っている。「神が人間を悪霊から守ってくれないと、悪霊は人間の魂の中に入り込んで、人間を狂わせ、人間を破壊しようとする」とスウェーデンボルグは書いている。

スウェーデンボルグは18世紀の人間だったが、この世の人間界と霊界の関係は今も変わらないと思われる。420万人の精神障碍者の中には、悪霊に取り付かれて苦しんでいる人もいるだろう。一般人の中にも、正常に生活し精神科にもかかってはいないが、悪霊の影響を受けている人もいるはずです。社会全体が、正しい宗教によって指導、管理されなければ、物欲・拝金主義につけこんで、悪霊が人々にさまざまな影響を与えると考えられる。その意味で最も信頼できる宗教がキリスト教なのです・・・

心の問題は、単に科学的・合理的に扱える精神の問題だけではなく、霊的な問題である場合も多い。精神科だけではなく、霊の存在を認めるキリスト教に基づいた「心霊科」も精神病院には必要なのです・・・