なぜ、キリスト教に基づく欧米文明が世界を制覇したのか。答えは、その霊性です。
現在の世界の文明は、中国やインドの文明が基本となっているのではない。当然、日本の文化が現在の物質文明をもたらしたのでもない。キリスト教、又は、アブラハムの宗教といわれる一神教のユダヤ教やイスラム教の影響の方が大きい。これらの、絶対一神教の効果がこの2000年の物質文明を可能にしたのです。しかし、この物質文明の基礎には霊性がある。つまり、キリスト教の唯一の神を信仰する絶対一神教の霊性が、現代の物質文明の基礎になったのです。
日本の神道や仏教、修験道の神仏を崇める霊性、縄文時代以来の霊性も大きな効果を持つが、明確に宇宙の創造主、唯一の神を崇めるのが人類の主流なのです。従って、日本人もこの絶対一神教をもっとよく知り、取り入るべきなのです。
ただし、霊界にはさまざまな大霊が存在するので、仏教や神道の大霊を崇めるのは間違いではない。しかし、霊界の創造主の唯一の絶対神の方が圧倒的な力を持つ。そして、キリスト教が最も直接、この絶対神につながっているのです。だから、この2千年の世界の文明をけん引できたのです。今も、世界の文明の主役は欧米であり、中国やインド、日本ではない。それには、霊性がかかわっているのです。
日本のさまざまな新宗教は、霊界の大霊を取り入れています。仏教や神道の大霊ばかりでなく、イエス・キリストの霊も取り入れることが多い。仏教の各宗派の創設者の霊も取り入れているが、スピリチュアリズムの影響で仏陀やイエス・キリストの霊も取り入れ、混乱状態にある。また、霊能力者をかついで新宗教を起こすものもいる。やはり、異常な混乱状態だと言っていい。
一神教のキリスト教が世界に広がる前は、各民族は、それぞれの霊性に従って善霊と悪霊の概念を持ち、善霊を神として崇めていた。しかし、霊界で全ての善霊の上に位置するのがイエス・キリストの神だというのが結論です。この2千年の世界の歴史がそれを証明している。仏教や神道を否定すべきではないが、この世も霊界も創造した唯一の神を認めて、それがイエス・キリストの神だと考えるのが正しいのです。
それは、霊界と霊の存在を認めることにもなり、新宗教やスピリチュアリズムも認めることになる。しかし、この世に根っからの悪人がいるように、霊界には悪魔がいる。悪魔は悪霊を使い、人間にも霊能力を与える。霊能力を発揮できるのは、神様や天使とつながった人間ばかりでなく、悪霊や悪魔とつながった人間でも霊能力を発揮できるのです。だから、新宗教の教祖の中には、霊能力を持っていても悪魔とつながる人間がいるのです。
霊界と霊の存在を認めることは正しい。しかし、霊界には悪魔が存在し、悪魔と悪霊は人間を破壊しようとしている。バチカンでは、このために悪魔祓いの儀式を公的に認めている。それほど、悪魔は危険な存在なのです。そして、悪魔に魂をうって、この世の富や幸福を得た人間は、死後、地獄に落ちる。あるいは、自ら地獄に行く。これが、イエス・キリストの教えです。
悪魔はキリスト教会の中にも入り込み、神父や牧師を腐敗・堕落させる。そして、欧米のキリスト教社会も腐敗・堕落した。欧米文明の影響下にある世界も腐敗・堕落した。そして、神様は人類を見捨てる。これが、聖母マリアの人類への警告です。
悪魔は姿をカネに変え、世界中の人間は神を求めるようにカネを求めている。しかし、死後の霊界では、富裕層は自ら地獄に行く。余りに多くの人間が地獄に行くので、聖母マリアは悲しまれたのです。
最も霊性に優れたキリスト教も、悪魔に魂を売って富裕層になった人間を救ことはできない。ここまで発展した現代物質文明は、カネや富に対する人間の欲望を基盤としており、この物質文明の限界が21世紀に極限にまで達したというのが、正しい歴史観です。つまり、今世紀には第三次世界大戦、自然大災害が生じるが、その悲劇から人類は救われないことになる。人類の霊性が低下したからです。
しかし、日本人には「清貧生活」という伝統がある。縄文時代以来の霊性に基づく清貧生活をすることで、社会の腐敗・堕落は防止できる。さらに、唯一の絶対神を崇めるキリスト教の聖書を読めば、正しい霊性を高めることができる。「清貧生活」と「聖書」が日本の日本人を救うことができる。
霊界には、この世以上に多くの霊が存在し、多くの社会がある。しかし、その大部分は悪魔に従って地獄に入る。その影響がこの世にも現れている。心霊主義やスピリチュアリズムも悪魔の影響を受けやすい。人格や霊格を高めることが人類に要求されており、そのためには、悪魔や悪霊に対抗するために、「清貧生活」を送り、「聖書」を読むことで、霊的に守られるのです。