聖書に曰く、「嵐も大雨もイエスの命令に従って止んだ」。
キリストの奇跡は多く聖書に描かれている。
その中でも、自然現象に命じて、その動きを支配したという記述は印象的です。まさに、神の業と言うべきでしょう。
日本の政界の大嵐もやがて神が静めてくださるでしょう。しかし、問題は国民がそこから何を学んだかです。
日本全体の国民・有権者が、娯楽半分で橋下を選んできた大阪の有権者のような態度であれば、いつまでも国の問題は解決しません。
国民・市民のレベルが問題なのです。賢明な有権者は愚かな政治家を選ぶことはない。しかし、その国民の頭のレベルを示す新聞・メディアはどうでしょうか?
そこで、菅直人前首相などが誤解して大騒ぎになった「東電の全面撤退」問題が1つの判断材料になります。
一流企業・大企業の東京電力が、日本中、いや、世界中から注目される中で、福島第一の作業がいやになったからと言って、すたこらさっさと逃げ出し、発電所を放棄するでしょうか?
寺田、細野、枝野、菅という未熟で、幼稚な政治家は、そういうイメージを持ったのです。東電が死の放射能から吉田所長などの技術者の命を守るために、一時退避させようとしていたときに、「東電は臆病、無責任にも全面撤退する」と漫画的な判断をしたのが、当時の官邸の主人公、寺田、細野、枝野、菅という未熟で、幼稚な政治家だったのです。
そして、長年、市民派・左翼の菅直人を支え、育ててきた朝日新聞は、必死で菅を守るために、「東電は3月14日の危機の中で、全面撤退しようとした」と必死で主張してきました。あきれた知能レベルです。
3月14日には、福島第一の原子炉の格納容器が破壊され、燃料棒が大気中に飛び散る恐れがあった。東電は死の放射能から吉田所長などの技術者の命を守るために、一時退避させようとしていたのです。技術者が死の放射能(100
mSv/h 以上)を浴びれば、復旧どころではなくなるからです。
菅や細野、朝日新聞の、このような愚かな「全面撤退」騒ぎで現場の作業も混乱し、東電の管理も官邸のおかしな介入で負担が大きく増えました。菅たちは「全面撤退」騒ぎで、福島第一の状況をさらに悪化させたのです。
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いかに、菅さん・東電が言い訳をしようと、あの福島原発事故は菅製・東電に責任があり、「人災」である。東電の申し出は一時「退避」、それをアホ総理は全面『撤退』と受け取り、全てを狂わせた。菅さんは万死に値する。
■なぜ官邸は嘘をついたのか
なぜ菅や枝野たちは証言を翻してまで東電撤退問題を主張したのだろうか。
それは単純に後世の批判を恐れたからだろう。
誰が見ても菅と官邸は過剰介入しすぎて命令系統を混乱させており、事故対応の検証で非難されるのは明らかだった。
この過剰介入を正当化するためには東電の当事者意識の無さを強調するしか道はない。
東電が現場を放棄しようとしたということなら福島原発視察も東電怒鳴り込みも官邸の対応は全て正当化される。
菅の評価は菅内閣の評価であり、内閣の一員である枝野や福山、細野たちの評価に直結する。
彼らは一蓮托生だった。
彼らは官邸での会談で清水が撤退を否定したことを、否定しなかったと置き換え「菅による東電撤退阻止」という都市伝説を作り上げた。
テレビ会議録では、高橋フェローが あたかも全員が第二原発へ退避するような発言をしているが、この発言に対しては、その直後に清水社長が「 現時点で、まだ最終避難を決定しているわけではないということを まず確認してください 」「 プラントの状況を判断・・・あの、確認しながら・・・決めますので 」と発言している。
このことから見て、東電本店においても、この時点で 「全員退避」 が決定されていたとは考えられない。 また、退避の検討にあたっても、退避後の原子炉のコントロールを前提として、ポンプへの燃料補給、 ベントライン 構成についての指示検討が行われており、原子炉のコントロールを放棄する意図はないことがうかがえる。
このことから見て、東電本店においても、この時点で 「全員退避」 が決定されていたとは考えられない。 また、退避の検討にあたっても、退避後の原子炉のコントロールを前提として、ポンプへの燃料補給、 ベントライン 構成についての指示検討が行われており、原子炉のコントロールを放棄する意図はないことがうかがえる。
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官邸前