2012年9月20日木曜日

「にせキリストが現れる」、政治家には要注意




キリスト曰く、「世の終わりには、にせキリストが現れる」

偽キリストという概念は、欧米ではよく知られている。

あたかも、この世の問題を解決し、人々を救うヒーローであるかのように現れる。しかし、徐々に人々の生活を破滅させ、社会を混乱させ、国家を滅亡に導く。

ヒットラーも、にせキリストと言えるかもしれない。第一次大戦後の賠償や世界大恐慌で苦しむドイツ経済を立て直し、失業者もいなくなるほど社会を改善したヒットラーが、やがてドイツ国民を英仏、ソ連、そして、アメリカとの戦争に駆り立て、ユダヤ教徒を600万人も殺害し、そして、敗戦。ドイツは分割されました。

日本は主にアメリカ軍による占領を受けただけでしたが、東ドイツはソ連に占領され、過酷な支配もうけました。しかし、ヒットラーは一度は、救世主並にドイツ人に歓迎され、尊敬されていたのです。

さて、日本の民主党はどうでしょう。民主党は生活保護の受給手続きを緩和し、多くの貧民から感謝されました。しかし、鳩山首相は沖縄基地問題を悪化させ、菅首相は尖閣ビデオや震災復興の取り扱いで大きな間違いをおかし、福島第一原発事故を拡大させました。野田首相にいたっては、現状ではやるべきでない増税法案を、「近いうち」解散で谷垣総裁をだまして可決させました。

彼らは日本の民主主義に計り知れないダメージを与えました。

逆に、自民党の総裁選では、右翼貴族の阿倍晋三、都知事の息子の石原伸晃、そして、防衛族の石場議員が競っています。彼らも、偽キリストにならない、という保証はない。甘い公約に騙されてはいけない。

いずれにしても、国民・有権者は騙されやすいものだ、ということを忘れてはならない。橋下グループの幼稚なダマシくらいは断固、拒絶すべき。

***************************

東京