2026年7月23日木曜日

大声で「ラザロよ、出てきなさい」と呼ばわれた (ヨハネによる福音書 第 11 章) (Jesus called in a loud voice, “Lazarus, come out!.”)

 

33 イエスは、彼女が泣き、また、彼女と一緒にきたユダヤ人たちも泣いているのをごらんになり、激しく感動し、また心を騒がせ、そして言われた、
34 「彼をどこに置いたのか」。彼らはイエスに言った、「主よ、きて、ごらん下さい」。
35 イエスは涙を流された。
36 するとユダヤ人たちは言った、「ああ、なんと彼を愛しておられたことか」。
37 しかし、彼らのある人たちは言った、「あの盲人の目をあけたこの人でも、ラザロを死なせないようには、できなかったのか」。
38 イエスはまた激しく感動して、墓にはいられた。それは洞穴であって、そこに石がはめてあった。
39 イエスは言われた、「石を取りのけなさい」。死んだラザロの姉妹マルタが言った、「主よ、もう臭くなっております。四日もたっていますから」。
40 イエスは彼女に言われた、「もし信じるなら神の栄光を見るであろうと、あなたに言ったではないか」。
41 人々は石を取りのけた。すると、イエスは目を天にむけて言われた、「父よ、わたしの願いをお聞き下さったことを感謝します。
42 あなたがいつでもわたしの願いを聞きいれて下さることを、よく知っています。しかし、こう申しますのは、そばに立っている人々に、あなたがわたしをつかわされたことを、信じさせるためであります」。
43 こう言いながら、大声で「ラザロよ、出てきなさい」と呼ばわれた。
44 すると、死人は手足を布でまかれ、顔も顔おおいで包まれたまま、出てきた。イエスは人々に言われた、「彼をほどいてやって、帰らせなさい」。
45 マリヤのところにきて、イエスのなさったことを見た多くのユダヤ人たちは、イエスを信じた。 (ヨハネによる福音書 第 11 章)

33 When Jesus saw her weeping, and the Jews who had come along with her also weeping, he was deeply moved in spirit and troubled. 34 “Where have you laid him?” he asked.
“Come and see, Lord,” they replied.
35 Jesus wept.
36 Then the Jews said, “See how he loved him!”
37 But some of them said, “Could not he who opened the eyes of the blind man have kept this man from dying?”
Jesus Raises Lazarus From the Dead
38 Jesus, once more deeply moved, came to the tomb. It was a cave with a stone laid across the entrance. 39 “Take away the stone,” he said.
“But, Lord,” said Martha, the sister of the dead man, “by this time there is a bad odor, for he has been there four days.”
40 Then Jesus said, “Did I not tell you that if you believe, you will see the glory of God?”
41 So they took away the stone. Then Jesus looked up and said, “Father, I thank you that you have heard me. 42 I knew that you always hear me, but I said this for the benefit of the people standing here, that they may believe that you sent me.”
43 When he had said this, Jesus called in a loud voice, “Lazarus, come out!” 44 The dead man came out, his hands and feet wrapped with strips of linen, and a cloth around his face.
Jesus said to them, “Take off the grave clothes and let him go.”
45 Therefore many of the Jews who had come to visit Mary, and had seen what Jesus did, believed in him. 46 But some of them went to the Pharisees and told them what Jesus had done.
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これは、聖書でよく知られた「ラザロの復活」の情景です。
死亡したラザロをイエス・キリストが蘇らせたのです。つまり、死者を生き返らせたという奇跡です。

ラザロの墓に向かって、イエスが「大声で「ラザロよ、出てきなさい」と呼ばわれた」。すると、生き返ったラザロが墓から出てきたのです。

Wikipediaによれば、「伝承によれば、後にラザロはキプロスの初代主教となった。キプロス南東の都市ラルナカにある、聖ラザロ教会の地下クリプトにはラザロの墓所がある。正教会では、伝統的に聖枝祭(主のエルサレム入城)前日の土曜日(スボタ)をラザリのスボタと呼び、キリストによるラザロの蘇生を記憶する。また、南フランスの伝承では、姉妹マルタ、マリアらと共にサント=マリー=ド=ラ=メールに辿り着き、その後マルセイユの地で布教に励んだという」とされている。

今の霊能者で死者を蘇らせた例はない。この奇跡は、イエス・キリストが単なる霊能者ではなく、神様が遣わされた神の子であり、神様の力を与えられていたことを示している。

イエス・キリストのこのように、死人を蘇らせる力を見れば、イエスを殺害することは無意味なことが分かる。しかし、悪魔は、イエスの敵のユダヤ教の幹部やローマ兵に取り付いてイエスを殺害させることをやめなかった。悪魔の執拗さ、凶悪さは底知れない。

神様は、霊を人間に送って命を与えるお方であり、人を死から蘇らせることができるのは当然です。その神様の力を与えられたイエス・キリストも死者を生き返らせることができたということです。これは、霊界の存在を信じ、霊の存在を信じなければ理解できない。2千年前のパレスチナの人々は、霊を信じていたのです。

2千年前の日本は、まだ縄文時代の霊性が残っており、やはり、霊的存在を信じていたと思われる。弥生時代の稲作文化が普及し、やがて、天皇家の台頭が見られ、天皇神道が大和地方を中心に普及するにつれて、日本の霊性も天皇を中心に編成され、2千年後の今も、日本の精神的伝統になっている。その時代に、地中海沿岸のパレスチナ地方で、ローマ帝国に支配されたユダヤ人の間に神の子としてイエス・キリストが出現したことは、人類にとって大きな出来事だったのです。

ただし、世界ではイエス・キリストの出現の500年前に、インドではブッダが出現し、中国では孔子が現れ、ギリシアではソクラテスが現れて、人類の霊性が高められていた。そのような人類の霊的伝統は今も伝えられている。

しかし、死者を蘇らせた奇跡は、イエス・キリストの言行録を記したキリスト教の聖書のみに明確に記されており、他の聖者とイエス・キリストの相違を際立たせている。

また、イエスは十字架につけられて刑死した後に、自ら復活し、弟子たちに姿を現したことで、悪魔の陰謀に打ち勝ち、その後のキリスト教の発展をもたらした。悪魔はイエスが蘇ることを知っていても、人間として現れた神の子を人間的に苦しめることを望んだ。悪魔の愚かさと、神様のご威光が、この2千年の人類の歴史を作って来たことになる。

その象徴的な話が、「ラザロの復活」なのです。

死に打ち勝つ神様の霊的な力と、イエス・キリストが神様の力を受け継いだ事実を示すできごとなのです。