2026年8月5日水曜日
世と世にあるものとを、愛してはいけない (ヨハネの手紙一 第 2 章) (Do not love the world or anything in the world.)
14 子供たちよ。あなたがたに書きおくったのは、あなたがたが父を知ったからである。父たちよ。あなたがたに書きおくったのは、あなたがたが、初めからいますかたを知ったからである。若者たちよ。あなたがたに書きおくったのは、あなたがたが強い者であり、神の言があなたがたに宿り、そして、あなたがたが悪しき者にうち勝ったからである。
15 世と世にあるものとを、愛してはいけない。もし、世を愛する者があれば、父の愛は彼のうちにない。
16 すべて世にあるもの、すなわち、肉の欲、目の欲、持ち物の誇は、父から出たものではなく、世から出たものである。
17 世と世の欲とは過ぎ去る。しかし、神の御旨を行う者は、永遠にながらえる。
18 子供たちよ。今は終りの時である。あなたがたがかねて反キリストが来ると聞いていたように、今や多くの反キリストが現れてきた。それによって今が終りの時であることを知る。
19 彼らはわたしたちから出て行った。しかし、彼らはわたしたちに属する者ではなかったのである。もし属する者であったなら、わたしたちと一緒にとどまっていたであろう。しかし、出て行ったのは、元来、彼らがみなわたしたちに属さない者であることが、明らかにされるためである。
20 しかし、あなたがたは聖なる者に油を注がれているので、あなたがたすべてが、そのことを知っている。
21 わたしが書きおくったのは、あなたがたが真理を知らないからではなく、それを知っているからであり、また、すべての偽りは真理から出るものでないことを、知っているからである。
22 偽り者とは、だれであるか。イエスのキリストであることを否定する者ではないか。父と御子とを否定する者は、反キリストである。(ヨハネの手紙一 第 2 章)
14 I write to you, dear children,
because you know the Father.
I write to you, fathers,
because you know him who is from the beginning.
I write to you, young men,
because you are strong,
and the word of God lives in you,
and you have overcome the evil one.
15 Do not love the world or anything in the world. If anyone loves the world, love for the Father[d] is not in them. 16 For everything in the world—the lust of the flesh, the lust of the eyes, and the pride of life—comes not from the Father but from the world. 17 The world and its desires pass away, but whoever does the will of God lives forever.
18 Dear children, this is the last hour; and as you have heard that the antichrist is coming, even now many antichrists have come. This is how we know it is the last hour. 19 They went out from us, but they did not really belong to us. For if they had belonged to us, they would have remained with us; but their going showed that none of them belonged to us.
20 But you have an anointing from the Holy One, and all of you know the truth.[e] 21 I do not write to you because you do not know the truth, but because you do know it and because no lie comes from the truth. 22 Who is the liar? It is whoever denies that Jesus is the Christ. Such a person is the antichrist—denying the Father and the Son.
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Wikipediaによれば、「『ヨハネの手紙一』(ヨハネのてがみいち)は、新約聖書中の一書で、公同書簡とよばれる書簡群の一つである。伝承では老齢にさしかかった福音記者ヨハネ(使徒ヨハネ)がエフェソスで書いたものだとされてきた。・・・著者が気にかけているのは自分が携わっている共同体に影響を及ぼす異端的な思想を持つ教師たちのことである。このような人々、かつて共同体のメンバーだったにもかかわらず正当な教えから逸脱した教師たちは「反キリスト」(2:18-19)とみなされている」とされている。
ここでは、「反キリスト」(antichrist)という言葉が使われている。「反キリスト」とは、「イエスのキリストであることを否定する者ではないか。父と御子とを否定する者」だとされている。
人々から支持されて有名になったイエス・キリストは否定できないが、その父(神様)と子としてのイエス・キリストの関係を否定する者は「反キリスト」なのです。イエスと神様の霊的な関係を認めない者は、その心に悪魔が入り込んでいるのです。
イエス・キリストを信じるということは、イエス・キリストと神様の関係を認めるということでもあるのです。しかし、神様に敵対する悪魔は、イエス・キリストと神様の関係を認めたくはない。できるだけ神様という考えには触れないでおこうとする。事実としてのイエス・キリストの存在は認めても、神様の存在を認められないのが悪魔であり、悪魔が心に入り込んだ人間なのです。
狡猾な悪魔はイエスを認め崇めながら、その神性を密かに傷つけ、否定する、教会の中に入り込み、キリスト教の教えを口先で唱えまがら、その心は遠くイエス・キリストを離れている。或いは、自分はイエスを信じる者だとして、敬虔な信徒を演じながら、イエスの教えに反したことを実行している。悪魔は、どこまでも狡猾で、悪質で、図太く、悪を恥じないのです。
この世の物質文明は、悪魔の教えに従って作られたものであり、「世と世にあるものとを、愛してはいけない」とは、そのような悪魔(カネ)の力で生み出された物質文明を信じてはいけない、ということを意味している。悪魔はカネに姿を変えて、人々にカネを求めさせ、拝金主義にさせる。人々は、欲望を実現させてくれるのは、真の神様ではなくカネだということを知り、真の神様を無視し、カネ(悪魔)を神だとして崇めている。これを、拝金主義という。
真の神様やイエス・キリストの信者は、物質文明を信じることなく、信仰に基づいた霊的な精神文明を求めなければならない。信じられるのは、カネやモノではなく、精神であり霊の働きなのです。
また、「世と世の欲とは過ぎ去る。しかし、神の御旨を行う者は、永遠にながらえる。子供たちよ。今は終りの時である。あなたがたがかねて反キリストが来ると聞いていたように、今や多くの反キリストが現れてきた。それによって今が終りの時であることを知る」と述べて、「反キリスト」の出現が、文明の終焉であるとして、「反キリスト」の出現に警戒するように述べている。しかし、「神の御旨を行う者は、永遠にながらえる」と述べて、神様を信じる者の魂は永遠に生きることを強調している。これが、キリスト教の本質なのです。
21世紀まで、世界は存在してきたが、現在でも「反キリスト」は現れ続けている。過去に、現れた「反キリスト」は、信者の祈りによって抑えられ、世界は救われてきたが、いよいよ悪魔は人類文明を亡ぼそうとしている。
イエス・キリストや聖母マリアや天使たちを敬う振りをしながら、また、悪魔と敵対するふりをしながら、「反キリスト」は、悪魔の教えを広めているのです。物質的な欲望を刺激し、金銭欲を喚起し、この世的な成功や幸福を追求さえ、人を羨ましがらせ、カネを求めさせるものは、悪魔の手先なのです。だから、世の中の成功や幸福を求めるのではなく、霊界で(死後)の永遠の幸福を求めよというのが、霊的なキリスト教の教えなのです。
あくまで、自ら清貧生活をし、聖書の言葉に従って謙虚に生きる聖者のみ信用できるのです。