4 イエスは答えて言われた、「あなたがたはまだ読んだことがないのか。『創造者は初めから人を男と女とに造られ、
5 そして言われた、それゆえに、人は父母を離れ、その妻と結ばれ、ふたりの者は一体となるべきである』。
6 彼らはもはや、ふたりではなく一体である。だから、神が合わせられたものを、人は離してはならない」。
7 彼らはイエスに言った、「それでは、なぜモーセは、妻を出す場合には離縁状を渡せ、と定めたのですか」。
8 イエスが言われた、「モーセはあなたがたの心が、かたくななので、妻を出すことを許したのだが、初めからそうではなかった。
9 そこでわたしはあなたがたに言う。不品行のゆえでなくて、自分の妻を出して他の女をめとる者は、姦淫を行うのである」。
10 弟子たちは言った、「もし妻に対する夫の立場がそうだとすれば、結婚しない方がましです」。
11 するとイエスは彼らに言われた、「その言葉を受けいれることができるのはすべての人ではなく、ただそれを授けられている人々だけである。
12 というのは、母の胎内から独身者に生れついているものがあり、また他から独身者にされたものもあり、また天国のために、みずから進んで独身者となったものもある。この言葉を受けられる者は、受けいれるがよい」。(マタイによる福音書 第 19 章)
4 “Haven’t you read,” he replied, “that at the beginning the Creator ‘made them male and female,’ 5 and said, ‘For this reason a man will leave his father and mother and be united to his wife, and the two will become one flesh’? 6 So they are no longer two, but one flesh. Therefore what God has joined together, let no one separate.”
7 “Why then,” they asked, “did Moses command that a man give his wife a certificate of divorce and send her away?”
8 Jesus replied, “Moses permitted you to divorce your wives because your hearts were hard. But it was not this way from the beginning. 9 I tell you that anyone who divorces his wife, except for sexual immorality, and marries another woman commits adultery.”
10 The disciples said to him, “If this is the situation between a husband and wife, it is better not to marry.”
11 Jesus replied, “Not everyone can accept this word, but only those to whom it has been given. 12 For there are eunuchs who were born that way, and there are eunuchs who have been made eunuchs by others—and there are those who choose to live like eunuchs for the sake of the kingdom of heaven. The one who can accept this should accept it.”
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「人は父母を離れ、その妻と結ばれ、ふたりの者は一体となるべきである」というのは、イエス・キリストの教えの中心となっている。だから、結婚式はキリスト教では祝福すべきものになっている。
しかし、結婚しても離婚するという場合がある。それに対してイエスは、「不品行のゆえでなくて、自分の妻を出して他の女をめとる者は、姦淫を行う」と述べている。つまり、原則として離婚は禁じられている。また、再婚は特に禁じられている。
ただし、「母の胎内から独身者に生れついているものがあり、また他から独身者にされたものもあり、また天国のために、みずから進んで独身者となったものもある」と述べて、独身者を責めてはならないことも述べている。
18世紀の神秘家で、生きたまま死後の世界、つまり、霊界を見ることを、イエス・キリストの霊によって許されたスウェーデンボルグは、霊界で男女の結婚が神聖なものとして扱われており、男女の霊が一体となるのを見ている。スエーデンボルグは結婚愛について本も書いている。ただし、彼自身は生涯、独身だった。
このため、カトリックでは離婚は禁じられている。この離婚問題を巡って、イギリスのヘンリー8世(1491 - 1547)という王が、バチカンと対立し、英国の教会がカトリック組織から分離し、英国国教会を独立させたことは、よく知られている。つまり、コロンブスの時代からイギリスは、バチカンから独立していたことになる。英国国教会は、教義はプロテスタントで、典礼はカトリックという形を取っている。隣国のアイルランドは、一貫してカトリックなので両国の間には長年にわたる対立がある。
このプロテスタント派とカトリック派の大きな違いは、この離婚問題にある。AIによれば。「プロテスタントでは、離婚は原則として望ましくないが、姦通や悪意ある遺棄など聖書に基づく重大な理由がある場合には離婚と再婚を認めうるという立場が主流です」とされている。
しかし、もっと重要なのは、結婚しないことが罪にあたるのかというと、そうではなく、AIでは、「ローマ法王が独身でいるのは、恋愛や結婚を否定しているからではなく、カトリック教会の聖職者として神と信徒への奉仕に専念するため」とされている。
実際、本当にイエス・キリストの教えに従って生きれば悪魔から攻撃を受け、自分の身を守るだけで精一杯になる。とても、家族や信徒の面倒まで見切れない。さらに、信徒の面倒を見るには、自分の家族のことを犠牲にしなければならなくなる。イエス・キリストですら、伝道をすれば、悪魔の攻撃を受け、ご自分や弟子たちを守るだけで手一杯になり、結婚する余裕もなかった。ただし、イエスの周囲には、多くの女性が従っており、イエスが女性を嫌いだったということはない。イエスも結婚できない、不幸な人間の一人であり、独身者の苦労はよく理解していた。
イエス・キリストご自身の女性関係については、AIでは、「新約聖書の福音書では、イエスと特定の女性が恋愛関係や結婚関係にあったとは書かれていません。一方で、女性の弟子や支援者はいたとされています。代表的なのがマグダラのマリアです。彼女はイエスに同行し、十字架刑や復活の場面でも重要人物として描かれます」と説明されている。また、聖母マリアもイエスの周囲におられたのは、よく知られている。
なお、レオナルド・ダビンチの「最後の晩餐」の絵で、弟子のヨハネが女性として描かれているという説があるが、AIでは、「女性に見えると言われるのは、長い髪とひげのない若い顔立ちのためです。ただしこれは当時のヨハネ表現として特別おかしいわけではなく、後年の創作や俗説ではマグダラのマリアではないかという説も広まりました」とされている。
悪魔は、結婚した男女を別れさせようとして、さまざまな計略を行うが、イエス・キリストは「神が合わせられたものを、人は離してはならない」として、そのような悪魔に取り付かれて、二人を離婚させようとする人間が現れることを想定して、人々を戒めておられる。
ただし、霊的なレベルで結びついていない夫婦は、死後の霊界では離れ離れになることは、スウェーデンボルグが霊界で見ており、この世での結びつきは永遠ではない。むしろ、霊界では二人の真実が現れて分かれる例が多い。この世では、内面は隠せても、霊界では心の中は隠せないのです。結婚しても、やがて心の中で憎み合う夫婦もいるが、子供のためや、この世のしきたり等でこの世では離婚しない夫婦もいるが、あの世では、そういうこの世の束縛はなくなり、一人ひとりが、その本質に従って生きるのです。
しかし、何よりも重要なのは、神様に仕えることであり、その奉仕に邪魔であれば、独身にならざるを得ない、というのがキリスト教の教えです。配偶者のお陰で神様に救われるということは、稀です。神様と個人の関係が基本なのです。
なお、悪魔は人間の欲望を利用して、人間を神様の教えから遠ざけようとするので、結婚には注意が必要です。しかし、「人は父母を離れ、その妻と結ばれ、ふたりの者は一体となるべきである」というのが原則なのです。ただし、イエス・キリスト自身は、独身だったというのが真実のようです。