そこで天国は、十人のおとめがそれぞれあかりを手にして、花婿を迎えに出て行くのに似ている。
2 その中の五人は思慮が浅く、五人は思慮深い者であった。
3 思慮の浅い者たちは、あかりは持っていたが、油を用意していなかった。
4 しかし、思慮深い者たちは、自分たちのあかりと一緒に、入れものの中に油を用意していた。
5 花婿の来るのがおくれたので、彼らはみな居眠りをして、寝てしまった。
6 夜中に、『さあ、花婿だ、迎えに出なさい』と叫ぶ声がした。
7 そのとき、おとめたちはみな起きて、それぞれあかりを整えた。
8 ところが、思慮の浅い女たちが、思慮深い女たちに言った、『あなたがたの油をわたしたちにわけてください。わたしたちのあかりが消えかかっていますから』。
9 すると、思慮深い女たちは答えて言った、『わたしたちとあなたがたとに足りるだけは、多分ないでしょう。店に行って、あなたがたの分をお買いになる方がよいでしょう』。
10 彼らが買いに出ているうちに、花婿が着いた。そこで、用意のできていた女たちは、花婿と一緒に婚宴のへやにはいり、そして戸がしめられた。
11 そのあとで、ほかのおとめたちもきて、『ご主人様、ご主人様、どうぞ、あけてください』と言った。
12 しかし彼は答えて、『はっきり言うが、わたしはあなたがたを知らない』と言った。
13 だから、目をさましていなさい。その日その時が、あなたがたにはわからないからである。 (マタイによる福音書 第 25 章)
25 “At that time the kingdom of heaven will be like ten virgins who took their lamps and went out to meet the bridegroom. 2 Five of them were foolish and five were wise. 3 The foolish ones took their lamps but did not take any oil with them. 4 The wise ones, however, took oil in jars along with their lamps. 5 The bridegroom was a long time in coming, and they all became drowsy and fell asleep.
6 “At midnight the cry rang out: ‘Here’s the bridegroom! Come out to meet him!’
7 “Then all the virgins woke up and trimmed their lamps. 8 The foolish ones said to the wise, ‘Give us some of your oil; our lamps are going out.’
9 “‘No,’ they replied, ‘there may not be enough for both us and you. Instead, go to those who sell oil and buy some for yourselves.’
10 “But while they were on their way to buy the oil, the bridegroom arrived. The virgins who were ready went in with him to the wedding banquet. And the door was shut.
11 “Later the others also came. ‘Lord, Lord,’ they said, ‘open the door for us!’
12 “But he replied, ‘Truly I tell you, I don’t know you.’
13 “Therefore keep watch, because you do not know the day or the hour."
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これは、「10人のおとめのたとえ話」と言われる箇所で、よく知られたイエス・キリストによるたとえ話です。インターネットの「3分でわかる聖書(https://seishonyumon.com/movie/6714/)」では、
「10人の娘のたとえ話は、ユダヤ式結婚の習慣を背景に語られたものです。
(1)ユダヤ式結婚には4つの段階があります。
①婚約、②花婿が花嫁を迎えに行く、③結婚式、④婚宴
(2)このたとえ話は、「花婿が花嫁を迎えに行く」という段階を背景に語られています」とされている。
また、「(1)花婿とは、キリストのことです。
(2)花嫁とは、キリストの花嫁である教会のことです。
(3)花婿と花嫁を迎えに出る10人の娘たちは、再臨の時に地上に住んでいる人々です」と説明されている。
さらに、「(1)10人の娘は、2つのグループに分かれます。
(2)油を持っている5人は信者で、メシアを迎える準備が出来ている人たちです。
①ここでの油は、聖霊の象徴です。
(3)油を持っていない5人は不信者で、メシアを迎える準備が出来ていない人たちです。
①油を持っていないのは、聖霊の内住がない、つまり救われていないということです」と続けている。
そして、「目をさましていなさい。その日その時が、あなたがたにはわからないから」と結論づけている。
イエスは、身近な婚宴という目出度い出来事を譬えとして用いて、人々の注意を引き付けている。そして、「油を持っていない5人の娘」には、残酷な結論が生じる、と語っておられる。
要するに、イエス・キリストの再臨の時に備えて、気を引き締めて注意をしていない人は、そのイエスのこの世への再出現から恩恵を得ることはなく、霊界の天国から締め出される、ということです。
イエスは、信者と信仰のない者を半分づつに分けている。世の中には、本当の霊的な信仰をもった人間は、非キリスト教徒を含めて、半分しかいないということです。
神道の信者でも、仏教の帰依者でも、魂の存在を信じ、イエス・キリストの言葉を信じる者は、信者の中に入ると考えるべきです。そのような名目的には他宗教の信者も含めて、霊界の万物の創造主を信じ、救世主イエス・キリストの再臨に備える者は、全体の約半数だというのが、人類の心の中まで見えたイエスの結論なのです。
そして、残りの半数の、イエス・キリストの再臨に備えていない人は、この世の苦難のときに救われず、死後も霊界の天国には受け入れられないのです。残酷な運命ですが、それが事実になるというのが、イエス・キリストの予言なのです。
従って、イエス・キリストの教えを信じる、霊的なキリスト教徒は、絶えず緊張感を持って生きなければならない。だから、ジョークや娯楽を楽しんだり、富や地位を求めたり、自分の欲望の充足を求めるのでなく、いつ危機が生じ、それから人々を救済するために、イエス・キリストが再びこの世に出現するかを待てということです。富や地位がもたらす快適性や快楽性に溺れてはいけない。常に心の底では、緊張感を持っていなければならない。日本語でも、「一瞬先は闇」という諺がある。人生はそのような状況にあるという警告です。
この2千年の間に、文明の崩壊と言う事態は生じなかったが、各個人はそれぞれが人生の危機に直面しながら生きている。個人の死は、その人にとって、この世の終わりを意味し、その瞬間にイエス・キリストの霊と出会えば、霊界の天国へと導かれるが、そうでなければ、やがて地獄に向かわなければならない。
花婿を待つ娘たちという可憐な娘たちでも、信仰心をもたなければ、婚宴の席に着けないという残酷な運命に出会う、という微妙な譬え話を使って、イエス・キリストは深刻な警告を人々に与えているのです。
日本人も、表面の宗教は何であれ、イエス・キリストの言葉を学び、聖書を研究し、物質文明の崩壊に備えるべきなのです。そして、その時には、必ずイエス・キリストが再臨して、信者を救うと信じるのが、霊的なキリスト教なのです。