キリスト曰く、「私が与える荷は軽い」。
重荷を背負わされる。大きな負担を押し付けられる。重い任務で苦しむ。責任に圧倒される。こういうことも多い。
しかし、キリストを信じることで、生きる重荷は軽くなる。うつ病になったり、自殺に追い込まれることはない。
一般には、報酬に見合った責任が要求される。ただし、現実には地位の高いものほど、エリートほど、責任逃れができるようになっている。社長や大臣が引責辞任しても、ほとんど形だけで、その利権が守られることが多い。
しかし、一般公務員、社員で主流の派閥でなければ、何か問題を起こせば直ちに責任を取らされる。解雇される。そういうプレッシャーがかかる。精神的な負担が増す。
そこで、キリストの教えに従えば、このような重荷がなくなる。この世的な精神的負担がなくなる。闇の中に光を見ることができる。
そして、その教えとは、「カネを捨てて、隣人愛を実践せよ」ということです。
さて、野田政権は重税という負担を国民に押し付けようとしている。
谷垣自民党も、同調している。総選挙後は、自民と民主の連立政権という、許されざる話もある。
そこで、増税ということになれば、自民と民主のどちらかに任せられるか、という問題になる。
まず、野田民主党はマニフェスト違反をやっと最近になって謝罪した。この1年間、消費税の値上げ論議の中で一度も素直に公約違反を謝罪せず、国会でおいつめられて、ついに謝罪した。また、野田政権には専門性がない。駅前政治屋の野田と、NHK不良記者(?)の安住が蔵相を担ってきた。おまけに、増税を言い出したのが原子力素人なのに専門家ぶって福島原発事故を拡大させた菅だ。これでは、重要施策は任せられない。
「結局、財界と財務省のコネクションでは伝統と実績がある自民党にゆだねざるを得ない。まだ、自民党には専門家もいれば、専門家グループとのつながりも深い。そんなにおかしなことにはならないだろう。菅直人が原発を運転しても、サポートする専門家はほとんどいないが、谷垣なら本格的な専門家の助けで何とか事故を起こさずに原発の管理ができるだろう・・・・よし、自民党にまた4年間くらいやらせてみよう」。今は、有権者がこのように考えつつある。
いずれにしても、次の総選挙で自民党が政権を担い、民主党は野に下る。そこで自民党が増税や原発再開で暴走しても、もう簡単には、民主党に代えられない。
それだけに、国民が政治監視、政権監視という重荷を負わねばならくなる。政治を政治家だけに任せられなくなった、そういう時代になったということです。それは、経済や技術、社会システムの発展がもたらしたものですが、歴史を振り返れば、やはり、国民の熱心な政治参加が必要なことは、なお一層、理解できます。
しかし、国民のこのような負担はそれほど大きくはない。それでも、大きな税金を払う以上、それに見合った政治参加が必要なことも当然です。
究極的にはインターネット技術を活用して、法案などへの国民直接投票の機会を増やす。国会議員も100万人くらいにしてよい。自宅からインターネットで審議に参加すればよい。報酬などなくても国会議員をしたい日本人は100万人はいる。こういう方向も考えれば、国家として政治のコストはずいぶん低くなる。
官邸前デモは、主催者の意図とは別に、こういう意味をもつ。
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