2012年8月20日月曜日

片目でも天国に入れる方がよい (政治家・財界人は地獄落ち?)




キリスト曰く、「片目が罪を冒したら、目を捨てよ。片目でも天国に入れる方がよい」。

この世の幸せ、幸福、幸運、安楽、安泰は何の意味もない。死後、地獄に落とされるなら。

「片目という代価を支払ってでも天国に入れてもらいなさい」、ということは、この世の幸福を捨てでも天国に入りなさい、ということです。

幸福のためには、人間はどんなことでもする。どんな犯罪でもする。女性なら売春婦になるものもいれば、男なら暴力団になるものもいる。

出世のためには、官僚はどんなことでもする。おかしな、増税策でも推進する。

利益のためには、財界人はどんなことでもする。おかしな、中国大使になって尖閣を見捨てる。

野心のためには、政治家はどんなことでもする。官僚と東電をどなりつけて原発事故を拡大させる。

逆に、神様に認められるには、官僚をやめ、財界人をやめ、政治家をやめ、謙虚に福島第一の現場で作業しなければならない。

実際、多くの政治家が福島第一に未だに入ったことがないのは驚くべきことです。

菅、枝野、福山、寺田など、誤解して東電の「全面撤退」で空騒ぎをした当時の菅官邸の政治家は、水素爆発以降いまだに原発に入っていない。自分たちは死の放射能が怖くて、今も「全面撤退」している。民間人の東電社員には、原発で死の作業を強要していながら。

(続く)



### 以下引用 ###

私が原発を絶対に認めない理由_小出裕章(京都大学原子炉実験所助教)

原発は差別の上に成り立っている

──もともと原子力の世界に夢を持って入ったそうですが、反原発に転じたきっかけは何ですか?

【小出】 私は『原発のウソ』の中で「原子力のコストは安くない」と主張しています。しかし、仮に原発のコストが安かったとしても、認められません。高かろうが安かろうが、代替エネルギーがあろうがなかろうが、即刻止めるべきだと思います。それは、「原発は差別の上に成り立っている」ということに気付いたからなんです。

──それはいつのことですか?

【小出】 ’70年10 月23日のことでした。
当時、私は東北大学原子核工学科で学んでいたのですが、女川に原発を作るという話が出てきました。電力の大消費地である仙台の近くに造れば効率のよい原発を、なぜ人口の少ない女川にわざわざ造るかといったら、都会では引き受けられないんだ……と気づいたのです。そこで、現地で反対集会があるというので行ってみたんです。

電気がほしいから、危険も含めて都会で引き受けるというなら、まだ認める余地はあります。でも、電気はほしいけど危険だから田舎に押しつけようという考え方がどうしても認められないんです。その日以来、私の原発に対する態度は180度変わりました。

「立場の弱い者が、より多くの負担をしなければならない」ということに気がついたのです。
例えば、現場で大量に被曝する仕事のほとんどは孫請け、ひ孫請けといった会社に雇われた人々が担っています。一方で、多くの電力会社本体の社員や役人は、比較的安全な場所で仕事をしています。

発電所の現場だけではありません。私はインドのウラン鉱山汚染も調べに行きましたが、採掘現場でも、貧しい労働者ほど被曝させられている状況を目の当たりにしました。

──原発を動かす前から、その差別構造は始まっていると。

【小出】 日本もかつてはウラン鉱山の開発を行ってきました。岡山県と鳥取県の境にある人形峠です。
’55年からウラン鉱山の開発が行われていたのですが、全くコストにあわずに10年くらいで撤退してしまった。鉱山開発だけでもたくさんの労働者が被曝したのですが、閉山後にウラン残土の問題が持ち上がりました。放射能を帯びた大量の残土を、国は処理できなくなったのです。

──結局、その残土はどうなったのですか?

【小出】 最終的には、アメリカ先住民の居住地域に持って行って処分しました。つまり、アメリカの中でも立場の弱い地域に公害を輸出したのです。国は「その地域にあるウラン精製所で精製する」と言い訳をしました。しかし、持って行った残土からウランを精製しても、売価で100万円ほどにしかなりません。しかも、それで処分できたのはほんの少しにすぎず、いまだに残土の大部分が現地に放置され、周辺環境を汚染しています。

──そして、次はアメリカと組んでモンゴルへ……。

【小出】 そうです。次はモンゴルに放射性廃棄物、つまり「死の灰」を持って行こうとしているのです。日本はこれまで累計で広島型原発120万発分の死の灰を出してきました。これはどこかに押し付けて「なかったこと」にするのではなく、私たちの責任で何とかしなければならない問題です。


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日本人同士の間の差別は原発事故よりも悪質で問題です。

弱者に原発被害や高度被曝を強いる。

これは、菅首相の「東電の全面撤退阻止」と同じ発想です。総理大臣は安全な官邸に居て、弱い立場の東電社員に死の放射能を浴びさせる。死のベントを強いる。

市民派の政治家、菅直人の差別感が現れている?



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