キリスト曰く、「今、泣いている者は幸いなり。天国では笑うであろう」。
この世と、あの世の 「幸福の総量」 は同じと考えることもできる。
この世で幸運にめぐまれ、幸せいっぱいなら、あの世では、地獄に落とされる。
この世では不幸の中で苦しめば、あの世では天国に入れてもらえる。
これが、世界のまともな宗教 (仏教、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教) の共通の教えです。
この世をこえた霊の世界を認め、そこでは完全な正義と公正が行われると信じることが宗教なのです。一神教でも、仏教でも。
今、日本で泣いているのは、虐待されている幼児、いじめられている生徒、失業中の若者、東北の被災者、福島の原発難民、消費税に苦しめられる零細業者、公害・薬害の被害者、オレオレなどの被害者、そして、不当な差別を受ける真面目な市民(基地公害の沖縄住民も含む)です。
このような日本人を救おうともせず、一日でも長く総理大臣を続け、与党の座を占めるために、野田首相、岡田副首相、輿石幹事長は、自民党の真似をして、有権者に民主も自民も同じだ、と思わせる作戦に出ました。そのためのカモフラージュが消費者増税なのです。
民主党が自民党と区別がつかなくなれば、選挙でも大敗せずにすむと考えたのでしょう。あさはかな、「自民党化」
作戦です。
(総選挙は秋には実施され、民主は100、自民は240、小沢新党は20程度の議席を獲得すると思われます。)
長期政権で道徳と知性の劣化が進み、年金一つ管理できなくなった自民党を国民はぶっ飛ばしました。2009年政権交代で。
しかし、早くも民主党は菅・野田政権で道徳と知性の劣化を進行させ、メルトダウンさせました。この政治放射能を防止するには政権の再交代しかありません。もう一度、民主党には真面目に勉強させる必要があります。
しかし、岡田副総理が自民党の幹部に一月解散を提案するなど、噴飯ものです。いつでも、野田総理は谷垣総裁に電話できるのですから。このふざけたやり方に、不真面目な、野田首相の政治観があらわれています。
百年に一度の金融危機、千年に一度の自然災害、原発事故にあったときに、増税論議など慎むべきです。しかも20年のデフレに苦しむ今、全く経済論理に反する増税です。日銀消化、政府紙幣発行、米国債売却など、いくらでも手段・財源はあります。国債の消化は可能です。まだ、500兆円は余裕がある。日本は半世紀にわたって、世界第2の経済大国だったのです。余裕はあるのです。
少なくとも震災・原発事故の影響が収まるまで、2~3年は増税法案は提出すべきではない。
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