キリスト曰く、「異邦人の道に行ってはならない」
キリスト教は今では世界宗教ですが、その出発点はユダヤ民族を救うために神が与えた教えのことでした。
2000年前、イスラエルは当時の超大国ローマ帝国によって支配されていました。エルサレムなどにはローマ軍が駐留し、ローマから派遣された総督が、ユダヤ民族の王族や政治的なエリートだけでなく、エルサレム神殿の司祭・律法学者なども支配していました。
このような支配体制は、クレオパトラとシーザーの時代以前から数十年にわたって行われていました。そして、ローマ軍がもたらす不正や腐敗がエルサレムにも横行していました。ユダヤ民族はこのような隷属状態から抜け出す希望はもてなかった。
このようなローマの植民地としてイスラエルは税金をローマの総督に納めさせられ、ローマの法律を強いられ、ユダヤ民族の誇りは失われつつあった。
ちょうど、日本が第二次大戦後アメリカの支配下におかれたようなものです。今、親米と呼ばれる勢力、アメリカ従属と言われる人々、アメリカに頭が上がらない政治家・官僚・財界人、そういう人が日本にいるように、当時のイスラエルにもローマ帝国の支配にひたすら従う人も多かった。
アジア太平洋の要衝の地、日本国内に米軍基地があるように、当時の戦略の要、イスラエルにもローマ軍団が基地をもっていました。
今の日本の各界の指導層は、ほとんどがアメリカに留学・勤務して箔をつけているように、当時のエルサレムの指導層もローマに出かけて、ローマ帝国の支配層とつながり、言葉も現在の英語のように、当時の国際語のギリシア語を習得していました。
そこに、キリストが現れ、ユダヤ教徒の精神的独立を再び確立させようとしたのです。
つまり、超大国に行って箔をつけるな、国際語を鼻にかけるな、外国軍隊に追従するな、そういう教えでもあるわけです。
今の日本なら、アメリカに行って箔をつけるな、英語を鼻にかけるな、米軍をあてにするなということです。
こういう意味で、鳩山首相が「脱米国依存」を打ち出したのは画期的なことだったのです。
しかし、鳩山首相は親米派とアメリカの工作員と思われる勢力によって沖縄・普天間基地問題で失敗をさせられ、ワシントン・ポストによって馬鹿呼ばわりされ、信用を失って退陣しました。これは、大きな国際陰謀と言ってもおかしくない。
（ただし、中国やロシアをアメリカよりも信用しろというわけではない。日米安保は必要だが、最終的には米軍基地は不要です。中国やロシアには日本が民主主義を教えてやり、アメリカとはさらに高い民主主義を協力して構築する、これが今後の日本外交の基本です。）
また、当時の小沢幹事長が民主党議員を多数つれて北京を訪問し、胡錦濤と全員握手させ、その見返りとして、天皇陛下のスケジュールに介入して中国の副主席と面談して頂いたのもマイナスだった。
いずれにしても、アメリカ留学を自慢にする、アメリカ勤務を誇る、アメリカ訪問を自慢する、アメリカ人の友人がいることを鼻にかける、こういう日本人になってはならない、というのがキリストの教えです。
日本の皇室に近い保守評論家でも、「私は毎年ワシントンを訪問している。アメリカの上流階級に知り合いがいる」ことを自慢する者がいる。とんでもない大馬鹿ものです。このような噴飯ものの人物が出てくるのも、第二大戦後、昭和天皇がマッカーサー元帥の下に置かれたこと。今上天皇が中学生のとき、アメリカ人女性から英語を学ばされたこと、こういうことが関係しています。
真の愛国者とは、国家組織・政府を悪用するものではなく、民族・国民を愛するものです。しかし、同じ民族でも金持ちや上流階級は外国の支配勢力とうまくやっていける。ところが、貧しい人々は利用され、使われるだけです。
すなわち、愛国という言葉が意味を持つのは、貧しい日本人を愛するという場合だけです。そして、貧しい日本人はアメリカ人と組んで日本を支配しようとするアメリカ留学組・親米派に苦しめられている。
そして、今、日本最大の親米派が野田政権です。増税、原発再開、ＴＰＰなどは、今のアメリカ政府が日本に望んでいることです。野田首相はアメリカに気に入られるために、そのような政策を推進している。
（ロムニー大統領なら日本にTPPは求めない可能性がある。）
もちろん、自民党の親米ぶりは年季が入っている。民主党よりもアメリカとの付き合いが長い。事実上、自民党のバックボーンの皇室もマッカーサー元帥の日本占領以来の親米です。自民党が政権に返り咲いでも国民は安心できない。自民党は貧しい日本人よりもアメリカ政府のために行動する。（財界が米国市場を最重視するからでもある）。
それでも、自民党は首尾一貫している。野田内閣は２００９年の夏の政権交代の精神を裏切っている。これでは、話にならない。政治以前の人間性の問題だ。
ヒットラーやマフィアがどんな立派な政策を並べ立てても信用するわけにはいかない。（人格未熟な大阪の疑惑の弁護士が知事や市長になって、何を言っても信用できない）。今の野田政権では人間的な信用がない。退陣すべきです。民主党員は鳩山グループから新代表・新首相を選び、小沢グループを呼び戻すべきです。
そして、アメリカの道に行くことはやめるべきです。
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