キリスト曰く、「この小さな者に冷たい水一杯を与えるなら、天国に入れる」。
暑い日には誰でも冷たいものを飲む。
しかし、戦地、戦乱の地、避難民、アフリカや中東の貧民、彼らには炎天下でも飲み物がない。
日本でも、第二次大戦中、東京大空襲や広島・長崎の原爆攻撃を受けた人々は、「暑い暑い」と言って最後の水を求めていました。
あるいは、発展途上国で過酷な肉体労働を強いられる人々は、一杯の水を得るのに命がけの重労働をする。
そういう人々に救いの手を差し伸べれば、神様に認められる、というのが教えです。
日本には、まだまだ、貧困層は多い。そういう人から一杯の水を取り上げるのが消費税の税率引き上げです。
弱者、貧者の立場になって政治が行われる時代はいつくるのか? これが日本の課題です。強者、金持ち、成功者、そういう人は相手にしなくていい。政治家は。貧困者がなくなるまで、一杯の水を与え続ける、そういう努力を続けるべきです。
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人間世界の問題は、幸福な者が不幸な者を助ける。金持ちが貧乏人を助ける。強者が弱者を助けることで解決します。
有利な立場にあるものが、不利な立場にある者を助ける。これが、問題解決の鍵です。
個人がそれぞれ、強者になり、金持ちになり、幸福を得ようとするから、社会に問題はなくならない。競争がなくならない。勝てない者は復讐をし、犯罪に走り、勝った者も復讐に報復し、犯罪被害をさらに巨悪で防ごうとする。
一杯の水という幸福をめぐって争っているのが、この世なのです。
この地獄のような世界に、さらに消費税の増税で争いを倍加することは許されません。
(続く)
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Sagami Bay