2022年10月27日木曜日

本当の世紀末が始まった。ただし、その世紀末とは、イエス・キリスト出現以来の2千年間の終わりという意味

 

20世紀の世紀末は、1990年に始まった。

1989年の1月には昭和天皇が崩御し、昭和戦後の終焉を告げた。1989年の6月には中国で天安門事件が生じ、そして、1990年にベトナム戦争以来の米軍の本格軍事作戦となるペルシャ湾岸戦争が始まり、1991年に共産党独裁のソ連が崩壊した。戦後の冷戦が事実上、終わった。中国は共産党の独裁体制のまま市場経済に突き進み、ロシアはソ連崩壊の混乱の中で民主的体制と市場化を目指した。世界は、欧米・日本が主導する民主主義的資本主義体制の繁栄に覆われるかに見えた。

しかし、GDPでアメリカに次ぐ世界第二位となって、1990年のバブル崩壊後も繁栄を続ける日本に警告を告げたのは、1995年の阪神大震災と同年のオウム真理教事件だった。戦後50年の節目の年に、自然災害の潜在的危機とカルト宗教の危険性が日本に告げられた。1997年には、英国王室のダイアナ妃が不審な自動車事故で死亡し、同年には人道活動で世界から称賛されていたマザー・テレサも病死した。そして、1999年にはアメリカのクリントン大統領が不倫を責められる中で、同じく民主党の期待を浴びていたケネディJrが飛行機事故死した。20世紀の夢は終わり、1990年代の後半には、世紀末の闇が欧米・日本にも広がって来た。

そして、人類が21世紀を迎えると、直ちに同時多発テロがニューヨークとワシントンで生じ、アメリカはテロとの戦争に突入した。平和に1990年代を切り抜けた人類も、2001年の9月11日以降、テロに脅える時代に入った。その後、ロンドン、パリ、マドリード、ジャワ島、ムンバイなどでイスラム過激派などのテロが2000年代に続発する。

2004年のクリスマスの翌日には、近年最大規模のスマトラ沖大津波が発生し、2005年には、時代の変わり目を象徴するように、1978年からカトリック法皇の地位にあったヨハネ・パウロ2世が死亡した。ちなみに、1917年の聖母マリアの警告を受けた修道女ルチアも2005年に死亡し、聖書の「世の終わり」が想起された。

2000年代には米国ウォール・ストリート発の金融危機が生じ、米国ではITバブル崩壊、エネルギー産業の破綻とあいまって混迷が深まり、強欲資本主義への批判が強まったが、黒人初の大統領のオバマが登場し事態は沈静化した。この時期、中国は欧米との協調姿勢を見せて経済を拡大させ、ロシアも欧米・日本と協調して、民主化を促進した。日本もリーマン・ショックの影響でリベラルの野党が選挙で政権を奪った。世界は平和・リベラル化の方向に進むように見えた。

しかし、2010年代になって世界の雰囲気は一転する。日本では、2011年に東日本大震災と福島原発事故が発生した。中国は、2008年の北京オリンピック以降、GDPで日本を抜いたが、四川地震に襲われ、また、その覇権主義的姿勢によってアメリカとの摩擦が強まった。ロシアはウクライナのクリミア半島を武力併合し、欧米・日本の民主主義とは対立するようになった。アメリカは、オバマの後任に白人優先主義のトランプが大統領になって国内の分断が広まった。英国はEUからの離脱を模索するようになり、国内外に混乱が生じた。

そして、2020年代になって、香港の民主主義勢力やウイグル族を弾圧した中国発のコロナ大感染が世界を襲い、英国はEUを離脱し、ロシアは本格的にウクライナに侵攻し、世界はエネルギー価格の上昇などによってインフレに襲われている。英国では、70年間元首の地位にあったエリザエス女王が老衰死し、ジョンソン首相の後任をめぐって混乱が続いている。中国では、習近平の独裁が強化され、台湾への軍事侵攻も国家目標に掲げた。プーチンも軍事独裁を強め、核戦争も辞さない姿勢を示す。トランプの後任のバイデン大統領は第三次世界大戦・核戦争を懸念する発言を発している。米国の2024年の大統領選挙は不透明感が増している・・・

中国・ロシアの独裁体制の国と、欧米日本の民主主義の国々との対立は深まっている。21世紀の中盤に向かって、世界の異常季候は加速し、政治状況は不透明度を増し、聖母マリアの予言の「時の終わり」の時代になったと思われる。第二次大戦後の平和と繁栄の時代は終わったと考えるべき。2020年になって本当の世紀末が始まったと言える。ただし、その世紀末とは、イエス・キリスト出現以来の2千年間の終わりという意味です。

日本が助かるには、国民が聖書を読んで神様の教えに立ち返り、「時の終わり」の悲劇を少しでも緩和してもらえるように、神様に祈るしかない。

異常季候による大混乱や、第三次大戦の大悲劇は近い・・・


2022年10月23日日曜日

「時の終わり」の時代の始まり・・・

 
富士山

昭和天皇は1989年になくなり、1990年から世紀末が始まり、今日の2022年まで30年に渡って世紀末が続いている。これが、正しい歴史認識です・・・

日本経済は、1990年からバブルの崩壊とデフレの時代に入った。しかし、日本のGDPが世界第二位の時代は2010年まで続いた。その間を通じて、現在まで日本の賃金は上昇せず社会の停滞は続いている。その原因は、企業が近視眼的・利己的に低賃金の中国に生産拠点を移し、国内労働者も低賃金に抑えて国際競争力を確保し、内部留保を高めようとしたことにある。この企業のマインドは今も続いており、結果として中国の無軌道な経済発展をもたらし、日本では、国民軽視の風潮の中で毎年3万人近い自殺者を出していた。日本はある意味で異常な状態の中での繁栄であり、国内の貧富の差は広がり、デフレより問題の多い少子化・高齢化の社会になった。ただし、日本は国際的には日米同盟の下で平和を享受している。ある意味で豊かな社会の停滞状態だった。昭和の戦後体制は、貧乏人を幸福にしなかったが、日本の平和な文化は守られた。

国際的には2008年のリーマン・ショックでアメリカの資本主義・金融体制が揺らぎ、アメリカは史上初の黒人大統領のオバマを選出し、事態の収集を図った。しかし、米国内の分裂は続き、2016年の白人優先主義のトランプが大統領に選出された。トランプは一期の政権だったが、政治力は保持し続け2024年の米国大統領選が注目されている。日本では2009年にリベラルな民主党が自民党から政権を奪ったが、2012年には再度、自民党に政権が戻り、民主党は信任を失い、瓦解した。その間に中国は拡大した経済をテコに、覇権主義を明確にし出した。

この間、日本社会に大きな影響を与えたのは1995年の阪神大震災とオウム真理教テロ事件だった。戦後50年の繁栄の最中に、日本が地震国であるということを思い出させ、また、カルト宗教の危険性を示し、社会の闇を提示した。2011年には東日本大震災で日本列島の脆弱性が再認識され、2022年には安倍元首相の銃殺でカルト宗教の問題が未解決であることが明らかになった。日本の自然環境も精神文化も、一皮むけば危機状態が続いていることが明らかになった。

1990年代には、昭和の戦後に活躍した芸人・作家・有名人などが次、次に死亡し、昭和・戦後の文化の終焉を思わせた。この意味で最後の昭和・戦後の文化人ともいうべき石原慎太郎が2022年に病死したことは、まさに、時代の終わりを象徴している。コロナ禍の中で他の昭和の芸人・有名人も死亡している。

21世紀はアメリカの同時多発テロで始まり、アメリカはテロとの戦争に突入し、日本も自衛隊のイラク派遣などで、戦後の非戦路線を修整した。また、北朝鮮による日本人拉致も明らかにされ、日本の安全保障意識に大きな影響を与えた。テロとの戦争でアフガニスタンに侵攻した米軍が、アフガニスタンから完全撤収したのは2021年だった。その間、2014年にクリミヤを武力併合したロシアは、2022年には本格的にウクライナに侵攻する。また、中国はアメリカ要人の台湾訪問に反発し、大規模な軍事演習を行い、香港や台湾をめぐって米中間の緊張は高まっている。20世紀末には第三次世界大戦は生じなかったが、2022年のウクライナ戦争は、第三次世界大戦に繋がる可能性は高い。

また、21世紀に入って温暖化に伴う異常気象が世界的で多発した。日本では2011年の東日本大震災で福島第一原発事故が生じ、エネルギー問題が浮き彫りにされた。しかし、2022年のウクライナ戦争に伴う、ロシアからの世界へのガス・石油の供給が滞り、原子力の見直しも起こっている。電気自動車の普及とは別に、電力源の問題はまだ解決されていない。21世紀の新エネルギーは、まだ開発されていない。

世紀末は、このように1990年から2020年まで30年間続いた。この間は、日本では昭和戦後体制の延長の期間であり、世界はアメリカ主導の戦後体制の時代であった。欧米・日本の人々は資本主義・民主主義の繁栄を享受したが、中国・ロシアの独体制国家は経済力や核戦力に基づく覇権主義を鮮明にするようになった。

そして、2022年は「時代の終わり」の始まりを象徴する事件が頻発している。まだ引き続いてコロナ感染の脅威が残り、ロシアは軍事大国思想に復帰し、中国は覇権主義を明確にし、イギリスのエリザベス女王は老衰死し、英国政治は混乱し、日本はカルト宗教などの闇の勢力や企業の利己主義の問題を解決できず、アメリカは国内分裂を憂えるバイデン大統領の再選が危ぶまれている。

英国の18世紀の科学者ニュートンは、聖書の研究から2060年に「世の終わり」が始まると予言した。聖母マリアも19世紀の半ばからルルド、ファチマなどに出現し「時の終わりの悲劇」は避けられないと警告し。日本の秋田の女子修道会にも出現した。スエーデンの18世紀の霊能者のスエーデンボルグも、21世紀ころには人類に「最後の審判」が下ると、霊界情報を発している

要するに、人類は物質文明を高度に発展させたが、精神・霊魂の問題を軽んじ、その社会は金銭崇拝(悪魔崇拝)で汚染され、物欲にまみれて堕落し、もはや、神様は人間を見捨てるということです。つまり、21世紀の人類の悲劇は避けられない。

これは、2008年に105歳で亡くなった霊能力研究家・医師の塩谷信男の予言とも一致する。また、同じく2002年に86歳で亡くなった霊能力研究家・工学博士の政木和三も、人類は21世紀から250年間で人口が百分の1になり、現在のレベルに戻るには1万年かかると述べていた。

これは、悪魔が主導する現在の物質文明から、イエス・キリストの精神に基づく霊的な文明に移行する過渡期が始まったということを意味する。イエス・キリストの出現以来2千年たって、人類の歴史は本格的な、霊的革命期に入ろうとしていると考えるべきなのです。

日本人も聖書を読み、全ての宗教の上に唯一の絶対神がいることを理解し、2千年に1度の新時代に備えるべきです。そして、各個人は神様、イエス・キリスト、聖母マリアにすがって、世界が悲劇から救われるように祈るべきです・・・


2022年10月21日金曜日

「苦労して重荷を背負っている者は、みんな私のもとへ来なさい。あなたたちに休息を与えよう」


マタイによる福音書(新約聖書)、11章28節、11章28節
「苦労して重荷を背負っている者は、みんな私のもとへ来なさい。あなたたちに休息を与えよう」
イエス・キリストは苦労の多い貧乏人を救うために、この世に来られた。それを、象徴するのがこのイエスの言葉です。

多くの人が、聖書を読んで救われたが、その中でも印象的なのが宮沢賢治(1896-1933)です。彼の「雨にも負けず、風にも負けず」の詩は知り合いの斎藤宗次郎というクリスチャンをモデルにしたものだと言われている。

「雨にも負けず、風にも負けず・・・
日照りの時は涙を流し、寒さの夏はオロオロし・・・
みんなに「でくのうぼう」と言われ・・・
そういうものに私はなりたい」


斎藤宗次郎は、教師だったが、日露戦争の時に内村鑑三に影響されて、不戦論を唱えて教職を追われ、新聞配達をしていたが、やがて、東京に出て内村鑑三の死に立ち会っている、

これは、富裕層・エリートと正反対の、隣人愛に生きる謙虚な人間の立場を明確にしたものです。

宮沢賢治が初めて東京に来た時、「霧雨のニコライ堂の屋根ばかり なつかしきものはあらざらず」という句を読んでいる。宮沢賢治は、ロシア教会にも関心があった。

また、法華経に親しんだ宮沢賢治には、霊能力があったと言われている。ある時、小さな悪霊が、賢治の乗ったトラックを崖から落とそうとしたのを見たと書いている。悪霊の他にも動物や植物の妖精も見えたと書いていて、幽霊など恐ろしくなくなったとも書いている。

霊能者であり、法華経やキリスト教に親しんだ賢治は複雑な人間だった。また、花巻の通りを太鼓を叩きながら、お題目を唱えて歩いたこともあるという奇行の人物でもあった。今の時代に生きていれば。新興宗教の教祖になったかも知れない人物だった。

しかし、賢治の思想は「みんなが幸福にならなければ、自分も幸福にならない」というものだった。そして、宗教については、「いま宗教は気休めと宣伝 地獄」と書いている。それでも、賢治は、教会組織ではなく、イエス・キリストの教えを信じ、理解していたように見える。

新興宗教に救いを求める前に、宮沢賢治の本でも読んで、この世のカネにまみれた価値観から離れた世界を知るのが、魂の休息になると思われる・・・

(参考:仏教霊界通信―賢治とスウェーデンボルグの夢 - 春風社、瀬上正仁著)

2022年10月19日水曜日

愛する人がいれば、人間は自殺など考えない・・・

 


聖書の言葉で今、重要なのは次のものです。

「求めよ、そうすれば、与えられるであろう。
探せ、そうすれば、見いだすであろう。
門を叩け、そうすれば、あけてもらえるであろう。」
<マタイによる福音書 第7章7節>

ただし、神様を信頼する必要があります。

人生に絶望する人は多い。しかし、その時にどうすべきかを分かっている人は少ない。
それに対する答えが、この言葉です。

絶望した時に、神様に救いを求めることです。そうすれば、何らかの解決方法を与えてくるれるものです。

芸術家にも絶望する人がいますが、信仰心のある芸術家は神様に祈ってインスピレーション(霊感)を与えられ、それを表現して作品を完成させることもあります。

ちなみ、「雨にも負けず、風にも負けず」の詩で有名な宮沢賢治も、聖書や法華経を読んでいたといいます。特に、この詩は知り合いのクリスチャンをモデルにしたものだと言われています。宮沢賢治も、街中を太鼓を叩きながら大声で念仏を唱えて歩いたこともあるという、熱心な行者のような人物でした。彼の作品も、神仏から霊感を得て書かれたと思われます。

絶望した時には、神様に「救いの霊感」を与えてくれるように願うことです。

2千年のキリスト教の歴史で、多くの信者が神様に救いを求めて祈って、救われてきたのです。だから、今日までキリスト教は続いて来たのです。これが、新興宗教と区別される点です・・・

他人を思いやり、愛する精神に基づく「雨にも負けず、風にも負けず」の詩は、自分のことではなく、他人を思いやることで、自分も生きる希望を得ることができるのを教えている詩です。

特に、愛する人がいれば、人間は自殺など考えないものです。
神様を全力で愛し、次に、自分と同じように隣人を愛せよ、というのがイエス・キリストの教えです。


2022年10月17日月曜日

悪魔がこの世を支配している・・・

悪魔がこの世を支配している。だから、世の中は良くならない。

悪魔はカネで人々を洗脳する。カネを得るために、人々は悪を受け入れるようになる。百万円、千万円、1億円と金額が大きくなるほど、人々は大きな悪を受け入れるようになる。だから、どこまで経済が拡大しても悪の世界はなくならない。

「たった一度の人生だから、どんな手段を取ってもカネと富を得ろ!」と悪魔は囁く。そして、人は魂を悪魔に売ってでも、カネと富を得ようとする。自分が得たカネと富を守るためなら、どんな悪でも受け入れるようになる。これが、悪魔の支配する世界の実態です。

カネと富を獲得し。守り、さらに拡大するために、人は他人、特に、貧乏な人々に対する同情心を捨て、不親切になり、他人の不幸を喜ぶようになり、他人を利用するか、排斥しようとする。これが資本主義社会の悪と呼ばれるものです。

しかし、貧しい人々を組織し、その組織のリーダーになり、権力を握ろうとする者が善だと言うわけでもない。そのような組織は独裁的な体制を目指し、人々から自由を奪い、組織のトップに従う者だけを優遇する。そして、政敵には冷酷に振る舞う。特に、宗教的自由を抑圧する。

つまり、この世のどのような体制・組織においても、そのトップの上に悪魔がいる。だから、どのような体制・組織でも、自分の良心に従って善行を実行すれば、敵視され、追放される。悪魔の支配に反する者は、敵視され、追放される。

社会が悪魔に支配されていれば、神の教えに従う者は、社会から追放される。現実的には、貧乏な生活を強いられる。しかし、逆に神様は貧しき者を愛される。なぜなら、貧しさとは、悪魔に従っていないことを意味するからです。

イエス・キリストの教えによれば、この世でのエリート、富裕層、成功者、幸福な人間は全て死後、地獄に行く。悪魔に魂を売って富と幸福を得た者は、死後、霊界で神様の光と愛に耐えられずに、自ら地獄の闇の中に入っていく。そして、地獄では悪魔の支配を受け、苦しめられ、最後には神様によって悪魔と共に滅ぼされる。

しかし、この世で善行を行い、貧乏人・弱者に親切であった者は死後、天国に受け容れられ、永遠の命を与えられる。

生死と善悪の問題は。このように密接につながっている。死後の世界は存在するが、死後、天国に入れなければ、死後の世界の存在も無意味なのです。

善行を行い、貧乏人・弱者を愛し、他人に親切な人間は、悪魔が支配するこの世では、カネ持ちにはなれないし、幸福にもなれない。ただし、死後は、天国で受け入れられ、永遠の命を得る。これが、イエス・キリストの述べた福音なのです・・・

宗教とは人を救うものです。そして、究極的な救いとは、死後、天国に入ることです。従って、「神様を信じていれば、この世でどんなに苦労しても死後は。天国に入れる」というのが、全ての宗教に共通の教えであるべきなのです。当然、宗教団体もその幹部も貧乏であるべきなのです。

しかし、宗教団体には悪魔が入り込み、信者を洗脳するのが普通です。特に、この世の権力と結びついた宗教は危険です。悪魔を神だと教えて、悪魔を崇拝させている宗教団体には用注意!

2022年10月12日水曜日

日本の伝統の清貧生活は、キリストの教えでも天国への条件になる・・・

 

21世紀は、人類にとって試練の世紀となる。

イエス・キリストの誕生から21世紀までは、2千年、ユダヤ教/キリスト教/イスラム教の出発点のアブラハムからイエス・キリストの誕生までは2千年。アブラハムの故郷、メソポタミアのウルが建設されてからアブラハムの誕生までが2千年。この歴史の流れから、21世紀に人類に決定的な出来事が生じても問題ではないのです。

キリスト・ユダヤ教を基礎とする現在の物質文明は紀元前4000年、つまり、6千年前から始まったと考えられる。また、ギザのピラミッドは4500年前に造られたとされている。

(なお、日本での最古の人間の遺跡は、島根県出雲市多伎町砂原に立地する中期旧石器時代(12万年前)の遺跡です。また、現在の人類の遺伝上の祖先のミトコンドリアのイブは16万年前にアフリカに出現したとされている。アフリカから4万年かけて人類は日本列島に到達したことになる。他方、天皇家は古代中国の秦帝国の方士、徐福(紀元前210年に日本到達)の子孫と考えられるから、天皇家は縄文時代以前の日本の伝統とは無関係・・・)

実際、さまざまな警告がこの世紀に対して出されている。古いものではローマ法王に関するマラキの予言、スエーデンボルグの警告、ニュートンの予言、そして、19世紀の中頃からの聖母マリアの警告などがある。日本でも、心霊関係の研究者・経験者の塩谷信男(1902-2008)、政木和三(1916-2002)の警告などがある。また、20世紀の著名な数学者の岡潔(1901-1978)も戦後にさまざまな著作で警告を発している。

岡潔は、第二次世界大戦後の日本の精神的荒廃、安易なアメリカ文化の導入、伝統的な日本の霊性を破壊する軽薄な戦後の商業主義に警鐘をならしていた。そして、日本人が伝統的な霊性を取り戻すには100年かかるとした。1945年の終戦から100年だから、2045年頃まで日本人は混乱の中で生きることになる。特に現憲法の前文は悪文だと批評した。

しかし、最大の予言は聖書の終末予言です。堕落した人類に対して神様が最後の審判を下し、人類を見捨てるが、その時にイエス・キリストが再臨し、信者を救うというものです。ただし、その時期は明らかにされていない。そして、聖母マリアが19世紀の半ば以降、世界に出現し「もう主(神様)の忍耐は限界に達した」と述べている。それが、ルルド、ファティマ、ガラバンダール。メジュゴリエ、日本の秋田などでのマリアの出現です。

聖母マリアが警告のための出現を始めた19世紀の末から20世紀の始め、第一次世界大戦までは心霊ブームが欧米・日本で生じていた。日本では、幕末から第二次大戦前、そして、戦後の現在まで延々と続いている。日本の霊能力者は日本の仏教の霊、神道の神々と結びつくことが多いが、仏教と神道の霊界の上に唯一の絶対神を認めるのが正しいと思われる。

つまり、人は死ねばその魂は、さまざまな宗教に従って霊界で生きるが、霊界の最高の支配者は、唯一の絶対神であると考えるのが正しい。縄文時代の日本人は、そのような霊性を持っていたが、その後の神道、仏教の影響を受けて日本人の宗教性は複雑になった。しかも、戦後はキリスト教を理解しないまま欧米の物質文明に同化して、安易な物質主義に溺れるようになった。そして、日本の心霊主義者なども世紀末の警告を発するようになった。そして、岡潔などの文化人も警告を発するようになった。しかし、この時代の流れは、世界史的に見れば、キリスト教・聖母マリアの「時代の終わり」の警告に従っていると考えるのが正しい。

この意味で2022年は、今世紀の悲劇の時代の始まりだとも言える。コロナ、ウクライナ戦争、中国と台湾の緊張化などは、今世紀の悲劇の前兆だと考えられる。さらに、異常季候と地震・津波の多発も今世紀に入ってから続いている。政木和三の予言のように、今後250年間で人類の人口が百分の一になる可能性もある。塩谷は地軸の移動なども心配している。岡潔は、日本人は早く商業主義を脱して、日本の霊性を取り戻せと述べている。

日本の神道や仏教系の霊能者の中には、厳しい修行をして霊と交信できるようになった者もいる。しかし、キリスト教の聖書を読んで霊性を高めれば、聖母マリアの警告も理解できるようになり、イエス・キリストの教えによって救われるようになる。また、治癒力を与えられる場合もある。全ての宗教の上に、聖書の霊性・絶対神が存在すると考えれば、宗教にかかわらず聖書を読むべきです。そもそも、現在の日本の憲法は、アメリカのキリスト教的民主主義を基礎にしている。現憲法と聖書は密接な関係があるのです。

今世紀の試練に備えて、日本人は伝統的にも正しい死生観を持つべきです。人間の魂は死後も霊界で存続し、神の教えに従う者は天国に入って永遠に生きるのです。ただし、物質主義に毒された富裕層やエリートは地獄に落ちる。日本の伝統の清貧の生活をする者は、キリストの教えでも天国に入ることができるのです・・・・

2022年10月10日月曜日

日本が世界の主流の一神教文明のリ-ダ-になるには、大統領制が必要・・・

 

2020年は横浜港でのプリンセス・ダイアモンド内のコロナ感染から始まった。このコロナは2022年の今でも続いている。歴史的観点から、コロナを振り返るべき時かも知れない。

プリンセス・ダイアモンドという船名は、ダイアモンドという名の王女という意味で、豊かさと高貴さを象徴していた。それと結びつくのはエリザベス女王と安倍晋三だが、二人とも2022年の夏に急死した。エリザベス女王と安倍晋三を象徴する船名のクルーザーから、日本でコロナが広まったことは象徴的だった。

96歳と高齢だったがエリザベス女王は100歳まで現役を続けると思われていた。安倍晋三は、病気も癒えて3度目の首相就任を狙っているようだった。しかし、女王は老衰で、元首相は銃撃で命を落とした。

コロナが発生しなければ、2020年には中国の習近平が国賓として来日するところだった。また、安倍はプーチンとの親密さを強調し、北方四島の放棄と引き換えにロシアとの無意味な平和条約を締結しようとしていた。実際は、2022年に中国は、アメリカの台湾支援の強化に反発して、台湾周辺で大規模な軍事演習を敢行し、ロシアは、2022年の北京冬季オリンピックの直後にウクライナに侵攻し、世界にエネルギー・食料危機/インフレをもたらした。そもそも、2020年の米国大統領選挙でトランプが敗れたのも、アメリカでコロナ犠牲者が多量に発生し、当時のトランプ大統領の対応がまずかったことが原因だと考えられる。

まとめれば、コロナのお陰で日本は危険な中国・ロシアと距離を置くことが出来、米国は信用できないトランプ大統領を落選させたことになる。コロナは日本とアメリカを救ったと言えるかも知れない。また、イギリスではEU離脱を推進したジョンソンが辞任に追い込まれ、新国王と新首相のもとでロシアの脅威に対応することになった。来年、日本の広島で開催されるG7は、世界の民主主義を代表する米・英・日本と独裁国家のロシア・中国との対決が強調されるだろう。

ロシアがウクライナで核兵器を使用し、中国が台湾と軍事衝突する可能性が高まる中で、来年の広島でのG7は、世界の安全保障にとって決定的な意味を持つ。

日本では岸田政権の支持率が低下している。その理由は、旧統一教会との癒着、赤木自殺、河井夫妻へに異常な支援、中・ロへの異常な接近など問題の多い安倍元首相に対する国葬への国民の反発です。また、高齢でも死ぬまで王座にあったエリザベス女王に対して、さっさと生前退位した日本の上皇・皇室に対する失望感もある。

岸田首相が長期政権にならない場合、後任は林外務大臣か高市経済再生大臣になる可能性が高い。岸田派が政権を維持するなら林になる。日本初の女性首相が望まれるなら高市になる。アメリカもバイデンの再選が問題になるが、健康問題から難しいかも知れない。現在のハリス副大統領が大統領になる可能性は少ない。アメリカで女性大統領はむつかしい。2024年は、日米で大きな変化が現れる可能性が高い。中国とロシアは、習近平とプーチンによる独裁体制が当分続く。

ウクライナ戦争が第三次世界大戦につながる可能性がある中で、日本国民・民族は保守系勢力を中心にまとまると考えられる。その中心に安倍に代わって誰が位置を占めるかが問題になる。自民党の派閥の勢力図を見れば、岸田政権が続くのは難しい。そこで、ポスト菅の総裁選挙で安倍が支援した高市の可能性が出てくる。自民党の各派閥が高市を共立する可能性が高い。イギリスもドイツも女性を首相にしたことがある。日本初の女性首相が出てもおかしくない。2024年頃は、アメリカの大統領選挙やウクライナの戦況、台湾状況などと相まって、日本の政治状況も緊迫するだろう。

いずれにしても、コロナ・パンデミックが、世界での民主主義勢力と独裁主義国家との対立を強め、「世界は第三次世界大戦という悲劇に向かい始めた」と後世の歴史書には書かれるだろう。

日本は、このような21世紀の人類の悲劇に備え、民族の結束を強め、国家体制は世界の文明の主流に合わせて整備すべきだということになる。そのためには、大統領制の導入が望ましい。天皇家は京都で神道文化の維持に専念すべきだろう。日本が世界の主流の一神教文明のリーダーになるには、神道を基盤とする天皇は国家の元首にはなれない。主権者国民の選ぶ大統領が、元首として国民を率いるべきです・・・

2022年10月6日木曜日

イエス・キリストの教えと、この世の真理

 

神の子、イエス・キリストは次のように言われた。

貧しい人たちは、さいわいである、天国は彼らのものである。
悲しんでいる人たちは、さいわいである、彼らは慰められるであろう。
柔和な人たちは、さいわいである、彼らは地を受けつぐであろう。
義に飢えかわいている人たちは、さいわいである、彼らは飽き足りるようになるであろう。
あわれみ深い人たちは、さいわいである、彼らはあわれみを受けるであろう。
心の清い人たちは、さいわいである、彼らは神を見るであろう。
平和をつくり出す人たちは、さいわいである、彼らは神の子と呼ばれるであろう。
義のために迫害されてきた人たちは、さいわいである、天国は彼らのものである。
わたしのために人々があなたがたをののしり、また迫害し、あなたがたに対し偽って様々の悪口を言う時には、あなたがたは、さいわいである。
喜び、よろこべ、天においてあなたがたの受ける報いは大きい。
要するに、貧者、弱者、失敗した人、負けた人、親切な人、正義の人、優しい人、心の清い人、平和を求める人、いじめられている人、イエス・キリストを信じる人は、死後、天国に受け入れられ、満たされ、幸福になるということです。

逆に、金持ち、富裕層、エリート、成功者、強者、悪人、人気者、不信仰者は、地獄に落ちるということです。

これは、この世の常識に反する。この世では、当然のように誰もが金持ちになることを目指し、成功者になることを目指す。しかし、そのような人間は、死後、天国に入れないのです。

この教えを理解するには、この世は悪魔が支配する世界だということを理解する必要があります。悪魔は人を洗脳して、物質的な幸福を追求させ、カネを求めさせ、そのために悪を行わさせるのです。つまり、金持ちとは悪魔に洗脳された人であることを意味します。「カネのためだから、このような悪は仕方がない」と考えるのが悪魔の洗脳の結果なのです。

そもそも、人はこの世で死ねば、その魂は必ず霊界に入ります。そして、霊界で天国に入って幸福になるものと、地獄に落ちて悪魔に苦しめられるものに分かれるのです。この世での人生は短いが、霊は永遠に生きることができます。つまり、この世で貧しく苦しんだ人は、死後、霊界で天国に入って救われ、この世で金持ちの生活を送った人は、死後、地獄で悪魔に苦しめられるのです。

この真実を知れば、全ての人間はこの世で貧しさを求めるはずです。貧しい生活が天国を約束するのです。人が修行をして到達する悟りとは、この真実を深く理解することです。

この世で失敗した人、弱者、負けた人は金持ちにはなれません。親切な人、優しい人も金持ちにはなれません。正義を求めても金持ちにはなれません。本当の信仰のある人も金持ちにはなれません。要するに「貧しい」ということは、悪魔が支配する世の中で「苦しめられる立場にある」ということです。そして、そのような人を神様は憐れむということです。

悪魔は人を洗脳し、不親切な人間にし、冷酷な成功者・勝者にし、いじめる立場の人間にし、霊界も天国も神様も信じない人間にするのです。そして、この悪魔の影響力は宗教界にも及んでいます。貧乏人が教会や寺院に助けを求めても、結局は無視されるか、追い返されるのが普通です。お布施・寄付金・会費を出せない人間は宗教界でも相手にされません。

悪魔に洗脳されるとは、カネに洗脳されるということであり、カネに洗脳された人に洗脳されるということです。悪魔に洗脳され、カネと富を得てこの世で物質的に幸福になっても、死後は、天国に入れないのです。

しかし、この社会は頂点に悪魔がおり、その下に悪魔に洗脳された人間がいて人々を支配します。この世の富裕層とエリートの上には悪魔がいるのです。そして、人々は悪魔を神だとして間違って敬っているのです。従って、究極的にはこの世は愛のない世界なのです。悪魔が教える欲望によって成り立っている社会なのです。カネによってこの世の見せかけの幸福を得ても、死後は地獄で苦しめられることになるのです。これが、真実です。

つまり、イエス・キリストの教えを理解するには、死後も人間の魂は霊界で生き続けることを理解する必要があります。そして、死後、天国で幸福に生きるには、この世で悪魔に洗脳されない必要があります。そして、悪魔に洗脳されないとは、この世で貧しい生活を受け入れるということです。全ての宗教はこの真理を人々に知らせるべきななのです。

ただし、イエス・キリストを信じれば、この世で貧しい生活を送っていても、天の助けが得られるのです。これを信じることが本来のキリスト教なのです・・・


2022年10月5日水曜日

聖書を読んで、今世紀の歴史的な悲劇に備えよ!

 

1991年、アメリカを中心とする多国籍軍と、クエートに侵攻したイラク軍の間で湾岸戦争が始まり、多国籍軍が圧倒的な空軍力で勝利した。同時に当時のソ連が崩壊し、戦後の米ソの冷戦状態が集結し、アメリカによる世界の一国支配が明確になった。80年代に世界第二の経済大国として繁栄した日本は、バブル経済の崩壊によって長いデフレ状態に入り。世界は世紀末へと突き進んだ。

1997年にはダイアナ妃の事故死、マザー・テレサが死亡し、米国のクリントン大統領が不名誉な女性問題をおかしたが、世紀末の大規模な悲劇はおきなかった。むしろ、世界は本格的なインターネット時代に入り、民主化に進むロシアと経済発展する中国と共に新時代が幕明けた。

しかし、2001年にイスラム過激派によってニューヨークなどで同時多発テロが生じ、アメリカはテロとの戦争を掲げ、アフガニスタンとイラクに侵攻した。このテロとの戦争は2011年にオサマ・ビンラディンが米軍特殊部隊によって殺害され、2021年に米軍がアフガニスタンから撤収するまで続いた。

その間、2005年にはヨハネ・パウロ2世と、1917年のファチマの聖母の奇跡の当事者ルチアが死亡した。この時点で、世紀末の悲劇の時代が本当に始まったと言える。2000年代末にはリーマンショックで世界的な金融危機が生じたが、オバマがアメリカで初の黒人大統領として当選し、日本でも選挙で自民党は政権を失い、ロシアのプーチン大統領は欧米・日本と協調し、中国経済は世界市場に拡大し、世界はリベラルな新時代に入るかと思われた。

しかし、2011年には日本で東日本大津波と福島第一原発事故が生じ世界は震撼した。2014年にはロシアがクリミア半島を武力併合し、中国は北京オリンピック後に日本をGDPで抜き、覇権を求める動きが加速し、アメリカの一極支配は揺らぎ始めた。そして、米中の貿易摩擦が過熱する中で、2020年には武漢発のコロナ大感染が世界を襲った。その影響で2020年の東京オリンピックは、1年延期されて無観客で開催された。

さらに、2022年には北京冬季オリンピックが終わると同時にロシアはウクライナに侵攻し、今も戦闘は続いている。中国は米国のペロシ下院議長の台湾訪問に反発し、台湾周辺で大規模な軍事演習を行った。日本はまだコロナの影響下にあり、夏には安倍元首相が旧統一教会がらみの件で、信者家族に射殺された。世界は不穏な事態を迎えている。

ロシアのウクライナ侵攻、中国の台湾への攻撃的な姿勢を考えると、聖書の「最後の審判」の時代が始まったと考えざるを得ない状態にある。欧米・日本はインフレに見舞われ、気候異常も続いている。ウクライナや台湾から第三次世界大戦が生じる可能背は高まっている。

1917年のファチマでの出現以来、聖母マリアは今日まで世界に警告を与え続けていた。「カネに魂を売った人間が増えすぎ、死後は地獄に落ちる魂が増えすぎたので、神様はもはや人間社会を助けない」との警告が1世紀に亘って出されて来た。日本の霊能力の研究者の塩谷信男(1902 - 2008)や政木和三(1916 - 2002)も21世紀に人類に大きな試練が生じると述べている。また、18世紀の科学者のニュートンや霊能者のスエーデンボルグも21世紀に「世の終わり」や「最後の審判」が生じると予言している。

日本も、今世紀に世界に大きな悲劇が生じることに備えなければならない。第三次世界大戦に備えて、戦争対応・平和促進の活動を促進し、異常気象などに備えて国民の生活防衛の体制を強化しなければならない。そして、何よりも聖書を読んで、聖母マリアの警告の意味を理解すべきです。悪魔の化身のカネを求めることはやめ、霊的な宗教性を高め、貧しいながらも神への信仰と隣人への愛を基本とする生活を始めるべきです。

政木などの予言によれば、今世紀から250年にわたって世界の人口は100分の1に減るとされている。聖書ではイエス・キリストが再臨し、世界を救うとされているが、人類が存続し人口が今日のレベルに戻るには1万年ほどかかるとされている。その時には物質的な文明ではなく、霊性重視の文明になるとされている。

いずれにしても、今できることは、聖書を読んで今世紀の歴史的な悲劇に備えて、神様の教えを学ぶことです・・・(仏教などを否定するわけではないが、「時の終わり」を強調する聖母マリアはキリスト教の教えを重視するように述べておられる。)


2022年10月2日日曜日

「日本人の霊性」とは? 力のある霊なら何でも受け入れる?

 

安倍元首相銃殺の原因が、怪しげな新興宗教との関係にあったことは皆が知っている。そのような宗教がはびこる社会情勢そのものが問題だと言うことになる。つまり、正しい宗教観を持つことが日本人には求められている。ただし、宗教の周辺には、悪霊、悪魔の手先、悪魔自身も多く取りつく。安倍元首相も犯人も悪魔に惑わされたと言えなくもない・・・

そもそも、普通の人間が今日、宗教に近づくのは自分が不幸だからです。そこで、宗教にすがって問題を解決しようとする。社会的には解決できない個人の問題を、神や仏、様々な霊の力で解決しようとする。

他方、宗教団体は、何らかの霊能力を示したがる。そのためには、過去の聖人、聖者、神話の教えなら何でも取り込もうとする。新興宗教団体で、イエス・キリストや仏陀、天照大神を持ち上げない団体は、ほとんどいない。例えば、オウム真理教や幸福の科学などの出発点だと言われる高橋信次は「仏陀の生まれ変わり」だと称していた。ちなみに、心霊主義の研究で著名な塩谷信男は「老子の生まれ変わり」、政木和三は「日蓮の生まれ変わり」と称していた。日本の天皇家は「天照大神」の子孫だと称している。

問題は、霊の世界、輪廻転生、人類の発生の問題に関わって来る。その前に、正しい死生観を持つことが必要です。正しい死生観を幼稚園から義務教育で教えないから、人々は怪しげな新興宗教にひっかかることになる。欧米では、特に子供たちに宗教教育はしないが、欧米社会はキリスト教の伝統の上に成立した社会であり、特に学校で教えられなくても、欧米人はキリスト教の威力を知っている。

日本は、縄文時代の霊性が基礎となっている社会です。ただし、重要なのは霊を敬うと言う姿勢であり、霊力のある教えなら何でも受け入れるという伝統がある。そこで、日本神話の神々や、仏教の仏陀や菩薩などを受け入れ、一部ではキリスト教も受け入れている。しかし、基本は霊の力に対する信仰です。そこに、新興宗教がつけ入る。

日本人が霊の力、霊界を信じるのは正しい。その正しい霊性が日本を世界有数の大国にし、世界を主導するG7グループの一国としている。日本人は、欧米の大国に肩を並べる大国を作ったことに誇りを持っていい。しかし、キリスト教の威力の上に成立した欧米主導の世界文明の中で、非キリスト教国とされる日本の霊的な役割については、日本人自身がまだ十分に理解していない。その混乱状態に新興宗教がつけ入る。

従って、日本人がその霊性に基づいて、正しい宗教観を持つことが、問題解決の鍵となる。そうでなければ、日本のエリートは日本神話に基づく天皇家の権威を持ち上げて、自分たちの権益を守るだけであり、一般人は霊的威力があればオウム真理教でも、統一教会にでもすがろうとする。力のある霊なら何でも受け入れるのは、危険です。

正しい宗教観とは、まず「死後の世界を認めること」から出発する。「死んでも、人間の意識はなくならない」ということです。あるいは、人間の死後、その魂は霊界で生きるということです。そして、死後の世界、即ち、霊界にはさまざまな霊が存在するということを認めるべきです。先祖の霊もいれば、神道や仏教の霊もいる、また、キリスト教の聖人の霊もいるのです。だから、どんな宗教を信じていても、死後は、誰でも霊界に入る。宗教は、この世の社会的伝統、習慣、歴史の産物です。重要なのは、霊です。

そのさまざまな霊の上に、霊界の創造主、支配者の「唯一絶対の神様」がいる、と考えるのが正しいのです。

そして、この世から霊界、天国、神の世界へと真っすぐに繋がっているのがイエス・キリストの教えなのです。ただし、ヴァチカンなどのキリスト教会は、もはや、正しくイエス・キリストの教えに従ってはいない。ただし、キリスト教界がなければ、世界は悪魔によって全面的に支配される。仏教がなければ、世の中から道徳がなくなる。神道がなければ、無秩序になる。だから、伝統的な宗教であるキリスト教、仏教、神道の効果を否定することはできない。これらの宗教もその霊性が基本になっている。しかし、その霊性は究極的な「唯一絶対の神様」に直結しているとは言えない。だから、伝統的な宗教であるキリスト教、仏教、神道でも全ての人を救うわけではない。

そこで、欧米でも日本の江戸時代の末期から心霊主義が注目されるようになった。これは、18世紀の科学者ニュートンの時代のスエーデンの霊能者、スウェーデンボルグがこの世に生きたまま霊界、死後の世界を見てきて、多くの著作を著したことが出発点となっている。日本の心霊関係者の多くも、スウェーデンボルグの影響を受けている。そして、スウェーデンボルグの教えの中核は、イエス・キリストの霊性です。

そのような流れで言えば、「死後の世界は存在し、この世も霊界も唯一絶対の神様が支配している」と考えることが正しい宗教観だということになる。そして、「唯一絶対の神様に助けを求めるには、イエス・キリストの教えに従うこと」が正しい、と信じることが正解なのです。それは、現在の世界文明がキリスト教を基盤とする欧米の文化・文明の上に成立していることからも明らかなのです。日本の神道や仏教が現在の世界文明を作ったわけではない。中国の儒教や道教でもない。ましてや、かつてロシアを支配した共産党思想でもない。

結論は、日本人はもっとイエス・キリストの教えを学び、研究する必要があるということです。ただし、キリスト教会にも悪魔の影響力は及んでいる。牧師や神父の言うことを鵜呑みにするのではなく、自分で聖書を読んで考えることです。(死後の世界は、おとぎ話だと思ている牧師もいる!)

なお、聖書では「世の終わりには、にせキリストが現れる」と警告されている。聖母マリアを尊敬すると言いながら、聖母マリアによる世界への警告には耳を貸さない有名人もいる。イエス・キリストはUFOの宇宙人だという作家もいる。悪魔は、キリスト教の聖人ですら利用する・・・宗教を扱うには、悪魔と戦う覚悟が必要なのです!