2026年7月31日金曜日

「もしこのままにしておけば、みんなが彼を信じるようになるだろう」 (ヨハネによる福音書 第 11 章) (If we let him go on like this, everyone will believe in him.)



45 マリヤのところにきて、イエスのなさったことを見た多くのユダヤ人たちは、イエスを信じた。
46 しかし、そのうちの数人がパリサイ人たちのところに行って、イエスのされたことを告げた。
47 そこで、祭司長たちとパリサイ人たちとは、議会を召集して言った、「この人が多くのしるしを行っているのに、お互は何をしているのだ。
48 もしこのままにしておけば、みんなが彼を信じるようになるだろう。そのうえ、ローマ人がやってきて、わたしたちの土地も人民も奪ってしまうであろう」。
49 彼らのうちのひとりで、その年の大祭司であったカヤパが、彼らに言った、「あなたがたは、何もわかっていないし、
50 ひとりの人が人民に代って死んで、全国民が滅びないようになるのがわたしたちにとって得だということを、考えてもいない」。
51 このことは彼が自分から言ったのではない。彼はこの年の大祭司であったので、預言をして、イエスが国民のために、
52 ただ国民のためだけではなく、また散在している神の子らを一つに集めるために、死ぬことになっていると、言ったのである。
53 彼らはこの日からイエスを殺そうと相談した。
54 そのためイエスは、もはや公然とユダヤ人の間を歩かないで、そこを出て、荒野に近い地方のエフライムという町に行かれ、そこに弟子たちと一緒に滞在しておられた。
55 さて、ユダヤ人の過越の祭が近づいたので、多くの人々は身をきよめるために、祭の前に、地方からエルサレムへ上った。
56 人々はイエスを捜し求め、宮の庭に立って互に言った、「あなたがたはどう思うか。イエスはこの祭にこないのだろうか」。
57 祭司長たちとパリサイ人たちとは、イエスを捕えようとして、そのいどころを知っている者があれば申し出よ、という指令を出していた。(ヨハネによる福音書 第 11 章)

45 Therefore many of the Jews who had come to visit Mary, and had seen what Jesus did, believed in him. 46 But some of them went to the Pharisees and told them what Jesus had done. 47 Then the chief priests and the Pharisees called a meeting of the Sanhedrin.
“What are we accomplishing?” they asked. “Here is this man performing many signs. 48 If we let him go on like this, everyone will believe in him, and then the Romans will come and take away both our temple and our nation.”
49 Then one of them, named Caiaphas, who was high priest that year, spoke up, “You know nothing at all! 50 You do not realize that it is better for you that one man die for the people than that the whole nation perish.”
51 He did not say this on his own, but as high priest that year he prophesied that Jesus would die for the Jewish nation, 52 and not only for that nation but also for the scattered children of God, to bring them together and make them one. 53 So from that day on they plotted to take his life.
54 Therefore Jesus no longer moved about publicly among the people of Judea. Instead he withdrew to a region near the wilderness, to a village called Ephraim, where he stayed with his disciples.
55 When it was almost time for the Jewish Passover, many went up from the country to Jerusalem for their ceremonial cleansing before the Passover. 56 They kept looking for Jesus, and as they stood in the temple courts they asked one another, “What do you think? Isn’t he coming to the festival at all?” 57 But the chief priests and the Pharisees had given orders that anyone who found out where Jesus was should report it so that they might arrest him.
+++ +++ +++
これは、ユダヤ教の幹部たちが、イエス・キリストを殺害することを決心したときの状況です。

ユダヤ教の大祭司が。ユダヤ人の議会で「イエスが国民のために、ただ国民のためだけではなく、また散在している神の子らを一つに集めるために、死ぬことになっている」と予言したのが、きっかけとなっている。イエスの出現に驚いて議論したユダヤ教の幹部たちが、イエスを受け入れられないと判断して、イエスを危険人物だとみなして、抹殺することを教団として決定したのです。

これによって、イエスは、当時のユダヤ教徒の敵になることになった。組織対個人の戦いになったのです。

イエス・キリストが、ユダヤ人のために活動していることを知りながら、また、イエスは死が運命づけられていることを彼らは預言で知らされていたが、そのイエスの死を願って、ユダヤ教の幹部たちは、イエスを殺そうとしたということです。

神様は、イエス・キリストに悪魔と戦って人々を救うようにという使命が与えらたが、悪魔は、ユダヤ教の幹部を使って、イエスを殺害して、その使命を妨害しようとしたということです。しかし、結果的に、イエスの教えは広まり、ユダヤ人だけでなく、パレスチナを占領していたローマ帝国にイエス・キリストの教えは普及し、キリスト教は世界宗教になったのです。

イエス・キリストを受け入れられなかったユダヤ教の幹部たちの宗教心に問題があったことは明らかです。宗教で人々を支配し、支配者のローマ軍と結びついていたユダヤ教の幹部は、人々を権力者や宗教者から解放しようとするイエス・キリストを敵視したのです。

つまり、当時のローマ軍やユダヤ教の幹部たちの心を悪魔が支配しており、悪魔に対抗するイエス・キリストを抹殺しようとした、というのが、聖書の福音書に語られたイエス・キリストの悲劇の真実だったということになる。

権力者や宗教家たちには悪魔が入り込む、というのがその教訓なのです。

つまり。この世のエリートや宗教家たちは、信用できない。彼らは、悪魔に魂を売っており、神様の遣わされる聖者を妨害する。これが、歴史の教訓です。イエス・キリストの場合も、そのような悲劇に襲われたことになる。

しかし、結局、悪魔は神様には勝てず、イエス・キリストの教えは2千年後の今日まで伝わっている。悪魔はその試みに失敗したのです。

それでも、悪魔は諦めない、キリスト教会の中にまで悪魔は入り込んでいる。教会だけでなく、人間社会のいたる所に悪魔の影響は浸透している。それでも、イエス・キリストの教えは今も人々に伝えられている。善(神様)と悪(悪魔)の戦いは、永遠のように思われる。

悪魔はカネを小道具として使い、人々を拝金主義にさせ、欲望をカネで追求させ、悪魔の教えで人々を従わせ、悪魔やカネを神だとして崇めさせている。これが、現在の物質文明の真の姿なのです。

当然、神様は、このような悪魔の活動をお許しにならない。だから、今の物質文明はやがて神様に破壊される。これが、文明の終末論です。イエス・キリストの出現から2千年たった今日、神様はもはや人間に十分な時間を与えたと判断され、最後の審判を下そうとしておられると考えられる。

悪魔の教えに従う人間の物質文明を破壊して、神様の教えに従う霊的な文明を人間に打ち建てさせる、というのが、神様の意図だと考えられるのです。物質やカネの力を信じてはいけない、というのが真の宗教者の姿勢なのです。霊的な力に頼って生きる、というのが正しい生き方なのです。

だから、日本人も物質文明を離れて、自然と親しみ、清貧生活をし、かつ、聖書をよく読んでイエス・キリストの教えを学ぶことが必要なのです。