2024年6月5日水曜日

あの世(霊界)は当然、存在する! それより、善悪の問題が重要!

 


キリスト教は、本来、死後の世界を前提とする宗教だった。聖書は、霊界の存在を信じなければ理解できない。しかし、欧米のキリスト教は、過去2千年の間に物質文化に汚染され、堕落した。それでも、欧米のキリスト教徒の大部分は死後の世界を信じている。アメリカ人も死後の世界を信じる人間は、日本人以上に多い。

現代物質文明を生んだ欧米の根底に、霊界を前提とするキリスト教があるということの意味を、長年、日本人は注目しなかった。日本は、明治以降、欧米の物質文明を積極的に取り入れt来たが、欧米のキリスト教の霊性に注目することはなかった。そして、天皇神道の霊性を信じてアメリカと戦った太平洋戦争で敗戦し、日本人は伝統的な霊性への関心を失った。ただし、新たな霊性を求めて新宗教にすがる日本人は戦後も後を絶たなかった。

物質文明のもたらす快適性、快楽性、快感に溺れたのは、日本人だけではなく、欧米の人間も物質文明に溺れ、キリスト教の霊的側面は軽んじられるようになった。この世の物欲に溺れた人間は、死後の世界での魂の救いなどは真剣に考えないようになる。たとえ、死後の世界があっても、この世で物質的な幸福を得られなければ無意味だと考えるようになっている。あの世の存在を認めても、この世での幸福があの世での幸福を邪魔することはないと考えるようになった。だから、キリスト教徒の欧米人もこの世での幸福を求め、その手段としてのカネや富を追求する。日本人も、そのような欧米人を見て、恥じることなく拝金主義に走るようになった。

欧米人も、日本人も霊界を軽んじるようになった、というのが世界の現状です。死後は無だと考えて、この世の幸福を求め、物欲に溺れ、カネや富を求める人間が世界中に溢れている。しかし、そのような人間は死後に、地獄に落ちるというのが、世界の正統な宗教の教えです。ただし、現代のキリスト教でも、仏教でも、ストレートに拝金主義を非難することはしない。宗教も汚染されているのです。

そこで、18世紀以来、霊界から人間界に警告が行われて来た、その例が、ニュートンと同時代のスウェーデンボルグの霊界探求であり、第一次大戦中のファチマでの聖母マリアの奇跡であり、戦後のムーディキュブラーロスによる臨死体験の研究です。日本では、心霊治療で著名な戦前の長南年恵松下松蔵、戦後の東大医学部卒の塩谷信男などがよく知られている。また、平成時代にかけて丹波哲郎、宜保愛子や政木和三、三浦清宏などの心霊研究もよく知られている。最近では、東大医学部教授だった矢作直樹の死後世界肯定説もよく知られている。物質文明の展開に応じて、霊界からの働きかけが強まっていると考えられる。

この流れを現代人が理解するには、この世(物質界)はあの世(霊界)から生まれたものであり、物質界も霊界も唯一絶対の神が作ったものだということを理解する必要がある。そして、この神は全知全能かつ全善だということをキリスト教だけでなく、世界の宗教が教えている。ただし、霊界にはキリスト教の聖者、天使だけでなく、仏教や神道の大霊などがおり、日本人には馴染みが深い。それでも、霊界には悪霊や悪魔が存在する。この世の善悪の問題は霊界の善霊と悪霊の戦いに関係する

人間の霊(魂)は霊界で生まれたものだから、肉体の死後は、当然、魂(心)は霊界に帰る。日本でも千年前に仏教僧の源信が往生要集でその解説をしている。イエス・キリストの教えは死後の世界の存在を前提としている。しかし、物欲に目がくらまされるとこの真理が理解できなくなる。

また、神は全善であるから、愛と善を実践した魂だけが霊界の天国に受け容れられる。この世のエリートや富裕層は、死後、霊界の地獄に落ちる。あの世を信じない人間は、このような真理を受け入れずに、この世でカネと富を追求し、この世の幸福を求める。その動きを裏で操っているのは、愛と善に反感を持つ悪魔です。この世のエリートや富裕層の背後には悪魔がおり、人々にあの世や霊界の存在を信じないようにさせている

逆に、直観的に素直に、また単純に神の存在を信じ、神や隣人や祖先への愛と善を愛する人間は清貧の生活をし、死後は、天国に受け容れられようとする。死後の世界の存在は、善人には意味があるが、悪人には無意味なのです。悪魔に魂を売ってカネを求める人間は、全て悪人だということです。

だから、死後の世界が存在する意味を本当に理解する人は少ない。善悪の問題は、この世でもあの世でも重要なのです。そして、善人とは清貧生活をする人間であり、悪人とはエリートや富裕層なのです。つまり、善人は天国に受け容れられるが、悪人は地獄に落ちる。これが、あの世(霊界)の真実です。そして、悪魔は人間に物欲を持たせ、死後は地獄に向かわせようとしている。これが、霊的な真実です。

つまり、あの世の存在より、善悪の問題が重要なのです、この世でもあの世でも・・・

善は死後の天国につながり、悪は死後の地獄につながる。あの世は当然、存在するが、愛と信仰心のある人間以外は、あの世で地獄に落ちる。これが、過去最大の霊能者、イエス・キリストの教えなのです!