2012年7月18日水曜日

エリートは外観は立派だが中は腐敗 (政治家・財務省はノーベル経済学賞を取れるのか?)




キリスト曰く、「彼らは白い墓のようだ。エリートは外観は立派だが中は腐敗物で一杯だ」。

外観で人を判断するな、というのは全ての宗教家の言葉です。

最高宗教家ブッダも乞食の姿で生きていました。

最高聖者キリストもホームレスの外観で生きていました。

そして、いつの時代も悪徳エリートはいい服を着る。ウォール・ストリートやシティで犯罪的金融業を営む連中は皆、高価な服を着ている。日本でも中国でも北朝鮮でも政治家は皆、外観にカネをかける。

なりふり構わず人助けをする。なりふり構わず仕事に取り組む。なりふり構わず真理を追究する、これが本来の日本人の美徳です。高価な背広を好む政治家は信用できない。そういう雰囲気を発散させる政治家の一人が野田首相でしょう。

消費税は貧乏人に負担が多い。逆進性です。安定財源というが金持ちから税金を取る方が安定だ。また、適用する物品ごとに税率を変えるのも当然です。貧困層への高税ショックをやわらげるために、政府はさまざまな工夫をすべきだが財務省はやらない。現在のIT技術を駆使すれば食料品無課税や地域別、季節別の適用も可能だ。しかし、財務省は面倒くさくてやらない。仕事量が増えるからです。

増税の前に、政府の財政構造を見直す。政治家が率先して給与削減、経費削減を行う。そして、大企業、資産家、高給取りから増税する。こういう努力の果てに消費税の増税となるべきです。

被災者への愛が足りない、福島原発避難者への愛が足りない、非正規労働者への愛が足りない、貧困層への愛が足りない。そして、安定財源だとうそぶいて、消費税の増税に走る。そういう財務省、政治家は外観は立派だが、中身は腐敗している。

収入階層ごとに、収入に占める支払消費税の税率:
(低所得層ほど消費税が収入に占める比率は大きくなる)


図から最低所得層では消費税は家計の2.8%を占め、最高所得層では1.9%しか占めないことが分かる。消費税は金持ち優遇の税制であることが分かる。

徴税の基本は金持ちから課税する、です。徴税とは政府・市民と資産家・大企業の戦いなのです。貧しい国民に増税を行えば、自殺者も増え、犯罪も増える。日本社会が暗くなる。子供の未来も危うくなる。

すなわち、今の日本に求められるのは手あかのついた消費税論議ではなく、全く新たな、革命的な増税理論なのです。

ノーベル経済学賞をとったことのない日本人は、更に経済・財政を研究しなければならない。ノーベル経済以下のレベルの財務省や民主党、自民党は消費税しか思いつかないようですが、これでは、日本の知的レベルが下がるだけです。


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