ブッダ曰く、「正しい教えを知らないで、百年生きるよりも、正しい教えを聞いて、一日生きる方がはるかにすぐれている」。
年長者を敬うのは、人間の基本です。
(アングロサクソン文化では、年長者ともファーストネームで呼び合って、友達付き合いすること
が好まれる。そのため、米国などには礼儀知らずの若者が日本より多い。)
しかし、長生きしたから、先に生まれたから、エラいわけではない。より多くの修行をして、より多く社会に貢献してきたこと、より長く社会の維持に努めてきたことが尊敬されるのです。
ただし、間違った思想で何十年も生きている人がいる。何十年も貧乏人を苦しめ、特権にあぐらをかいてきた人がいる。国会議員を何十年もしながら、国の役に立つことは何もしなかった人もいる。
犯罪組織とかかわって何十年生きてもダメ。正義の教えに従って、1日でも生きる方が人類のためになる。
問題は日本の政治家です。
正しい教えを知らないで、何回も当選するよりも、正しい教えを聞いて、一回だけ当選して、正しい働きをして、一期でやめる方がはるかにすぐれている。そして、特権的立場は他の人に譲るべきです。国会議員は一期で燃焼しつくすべきです。
そういう意味では、ベテラン議員だからといって、それだけで尊敬されるわけではない。
しかし、日本国での実績は当然、配慮すべき。それは、人権という意味もある。また、同じような実績のないもの同士なら、ベテランの方を尊重すべきです。
いずれにしても、政治的実績・経験の少ない野田首相が、ベテランの鳩山元首相や、小沢元代表を処分するなどとは、人間の礼に反したことです。とても、野田首相が正しい教えを知っているとは言えない。
ただし、小沢・鳩山両議員も、正しい教えに従って、はやく政界から引退すべき。
Tokyo