人には心がある。しかし、この心はどうして生まれるのかは、現代科学でも解明できない。答えは、心は魂から生じ、魂は霊から生まれ、霊は霊界から脳の神経細胞に入っているからです。つまり、霊界を認めない現代科学では、心がどうして存在するのかも明らかにできない。そして、霊能力や超能力が、なぜ人間の心から生じるかも、霊界を認めない科学では解明できない。
逆に、霊界を認めれば、死後は人間の心は魂に従って、霊として霊界に帰るのだということが理解できる。つまり、死後も心は存在するということです。人間の魂は、死後に心と共に霊界に帰り、霊として生き続ける。これが、人間が長い歴史で気が付いたことです。だから、どの民族にも霊界につながる神話、宗教、霊的習俗、神や大霊への畏怖がある。そして、人間の心は霊的エネルギーにつながることが理解できる。
しかし、物質文明の発展とともに、人間の霊的な関心は薄れ、霊界へのつながりは失われてしまった。霊的エネルギーの認識もなくなった。そして、現代では死後は無であり、人生はたった一度だ、という考えが主流になっている。霊的な問題は迷信やオカルト、狂信のせいだとされている。そして、超能力者を潰し、新宗教を危険視し、霊的な問題は社会の片隅に追いやられれている。超能力はトリックだとされるようになった。他方、人は物質的幸福に必要なカネを崇めるようになり、拝金教が世の主流になっている。その背後には悪魔がいる。
物欲や物質的な幸福を求める心は、人の霊界への関心を薄め、神様への崇拝の心を曇らせる。たった一度の人生だから、生きている間に人生を楽しもうという心は、人間を霊界や神様から遠ざける。そして、この世に地獄をもたらす。これが、悪魔の意図するところです。
特に、悪質なのは宗教や心霊問題をカネ儲けの手段とする動きです。悪魔は宗教界や心霊界にも入り込む。人間を拝金主義にして、霊界や神様から遠ざけ、宗教を求める人間には間違った死後のイメージを与え、悪魔を神として崇拝させるのが悪魔のやり方です。
その悪魔に魂を売った人間が、この世ではエリートや富裕層になって社会を支配しているのが実相です。だから、善人、信仰者、正義の人、善意の人はこの世で苦しめられる。根本問題は、この世と霊界の関係に対する理解の不足です。霊的威力に対する認識の喪失です。
そもそも、この世は霊界から、霊的エネルギーで生まれたのです。人間の心の基盤の霊は、霊界からやって来て、人間の脳に入ったのです。だから、本能的に人間は霊界や神様の存在を認めている。しかし、霊界には悪魔がいて、人間を霊界や神様から遠ざけようとしている。その悪魔が使うのがカネです。人間に、悪魔に魂を売ってカネを得るようにさせるのが、悪魔のやり口です。だから、仏教もキリスト教も、日本の精神的伝統も「清貧生活」を勧めている。欲望を抑えた清貧生活を通して、人間は霊界につながり、神様への信仰心を保てるのです。清貧生活と信仰で、霊的エネルギーを使えるようになるというのが、本当の宗教の教えなのです。
人間の心が霊界につながれば、心が霊的エネルギーを使うこともできる。だから、霊能力や超能力を使える心を持った人間が生まれることもある。その例がイエス・キリストです。そして、イエス・キリストは弟子にその能力を与えている。信仰心のある人間は、心が霊的エネルギーにつばがり、霊能力や超能力を使うことができる、ということです。
ただし、物欲にまみれ、悪魔に魂を売ってカネを求めるような人間の心は、霊界につながらない。たとえ、そのような人間が霊能力を持ったとしても、やがて失われる。修行をして霊能力を持ち、教祖になっても、カネを得て物欲に溺れ、最後には悪魔に魂を売って、死後は地獄に落ちる教祖もいる。清貧生活をしなくなれば、霊能力も失われるのです。
人間の心は、霊界につながり、霊的エネルギーも使えるようになるが、その能力を維持するためには、イエス・キリストのような信仰心を持ち続けなければならない。霊的エネルギーにつながり超能力を使える心を持った人間でも、カネや富を求めるようになり、魂を悪魔に売れば、やがてその能力は失われる。清貧生活を続ける霊能者や超能力者だけが信用できるのです。
この世は霊界から生まれ、人間の心は霊的エネルギーにつながるので、霊能力や超能力を持った人間が生まれることもある。また、宗教的な修行でそのような霊能力や超能力を獲得する人間もいる。そして、強く深い信仰心を通して、霊能力を持つ人間もいる。しかし、人間がカネや富を求めるようになれば、その能力は失われる。
しかし、霊的エネルギーは、この世の物理法則や自然界の法則を超えるので、このエネルギーを使えれば、超常現象や奇跡を起こすこともできる。病気、貧困、人間関係、社会的状況も変えることができる。イエス・キリストのような奇跡も起こすことができる。
ただし、霊的エネルギーを使える能力は、物欲を求め、カネや富を求めれば失われる。霊能力や超能力を維持するには、清貧生活を続けるしかないのです。だから、超能力者でもあったイエス・キリストや仏陀などは、清貧生活を勧めているのです。
逆に、清貧生活を追求していれば、霊的エネルギーが使えるようになり、霊能力や超能力を発揮できるようになるのです。そして、清貧生活を支えるのは、神様への信仰心です。ただし、霊界の悪魔は人間を堕落・腐敗させ魂を支配しようとする。悪魔も霊的エネルギーを使える。それに対抗できるのは、信仰に裏付けられた霊的な力です。
つまり、霊的エネルギーを使って病気、貧困、人間関係などの問題を解決するには、清貧生活を徹底して、神様への信仰心を高め、維持することです。