東大医学部の医学博士の開業医だった心霊研究家の故塩谷信男は、90歳で若返ったと自覚し、90代でも何冊かの著作をし、ゴルフのエイジングシュートを達成した。100歳で骨折・寝たきりになり、105歳で亡くなったが、彼の編み出した正心調息法の効果を実証した人生だった。この健康法は、腹式呼吸だけでなく、宇宙のエネルギーを取り入れる方法だとされている。
塩谷が発見した宇宙のエネルギーとは、霊的エネルギーの一種であり、単に大きく深呼吸をするだけでなく、同時に行う想念、内観、大断言という精神的な要素をに重きを置いていた。
想念とは願望に集中する精神力であり、内観とは願望実現のイメージを描く想像力であり、大断言とは言葉で願望達成を宣言することだとされている。
つまり、神仏に「~をお願いします」と心で祈るのではなく、「~が実現した」と断言せよということです。
これは、超能力研究家の阪大工学博士の発明家、故政木和三が述べていた、奇跡を実現する方法にも通じる。政木は神仏に祈るときは、私欲を捨てて過去形や完了形を使えと述べていた。つまり、「~をお願いします」ではなく、「~が実現した」と言えということです。これも、霊的エネルギーを使う方法だと言える。
これは、この世の物質界は、あの世の霊界から霊的エネルギーによって生み出されたものであり。霊界では人の願いや思いは実現し、この物質界にも影響を与えるという真理に基づいている。
ただし、塩谷は自然に反した無意味な願望は実現しないと述べ、政木は世のため、人のための願望でないと実現しないと述べている。二人とも金銭欲や物欲のない人物であり、塩谷は医者として患者の健康を真摯に願い、政木は発明家として3000件の発明をしたが特許料を取らずに電機メーカーに無料で特許を使用させていた。
そして、無欲の願望であれば、奇跡は実現すると二人とも述べており、彼ら自身も奇跡を体験している。塩谷は降霊会も主宰し、霊と交流していた。政木は、真珠や観音像の出現に出会っていた。霊現象、超能力、奇跡は全て霊界から来る霊的エネルギーによるものです。
霊的エネルギーは物質界の物理法則や自然法則を超えて働くので、この世の人々には奇跡と思えることが実現するという真理に即している。
つまり、貧困や病気で悩む人は、「貧乏や病から救われた」と強く信じ、断言することで、貧困や病気から救われるのです。
これは、聖書を読んで神様の教えを信じ、隣人の不幸に同情し、その問題の解決を祈ることに通じ、神様の力で問題解決を願うことに通じる。実際に、アメリカの医学界でも関係者の祈りは患者の症状改善に効果のあることは知られている。また、病人も笑いを取り戻すことで、症状が改善することは日本の医学界でも認められている。精神の力は、他人の病や貧困の改善にも役立つ。だから、世界中の人間が平和の達成を祈れば、平和は実現すると塩谷も政木も考えていた。従って、世界中の霊能者が平和を祈れば戦争は阻止される。これも、霊的エネルギーが人間の心理に影響することを示している。
従って、霊的エネルギーを使えば人間関係や社会問題も解決する。そして、塩谷も政木も既存の宗教の実践方法などは信用していない。霊的エネルギーは、個人の想念、内観、大断言で使うことができるのです。
だから、聖書を読んで、清貧生活をし、精神力と神様への信仰心を高め、自分の救われた姿をイメージし、「願いは実現した」と宣言すれば良いのです。
ただし、復讐や人身攻撃のために、このエネルギーを使うことは許されない。実際、悪魔も霊的エネルギーを使う。悪魔と結びついて呪術的に霊的エネルギーを使えば神様に罰される。最悪の場合、神様は死の天使を送られる。善の心を持ってでないと、本来、霊的エネルギーは使うべきものではない。
だから、霊能者も教祖などになって地位や富を得るようになれば、その霊能力は失われる。
イエス・キリストが「エリートや富裕層は天国に入れない」という意味のことを述べたのは、高い地位や大きな富は悪魔を呼び込むことを意味している。
しかし、貧しく善良な人間は、霊的エネルギーを使って状況を改善することは許されている。世の中や貧しい隣人のために、霊的エネルギーを使えば願いは実現する。だから、信仰心の篤い人間は心霊治療も行うことができ、信仰心の篤い聖職者は貧乏人を助けることができる。
政治家を選ぶなら霊能力の高い人間を選ぶべきであり、宗教家を選ぶ場合も、霊能力の高い人間を選ぶべきです。